哲ノート

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40分の滞在 -G7広島サミットから-

2023-05-20 23:53:29 | 出来事
主要7カ国首脳会議(G7サミット)広島での開催

広島で開催されることだけでもとても意義ある事ですが、その一連の“行事”のなかでも「原爆資料館訪問」にとても注目しました。

過去には歴史的意義としてアメリカ・オバマ大統領の広島訪問・原爆慰霊碑参拝・原爆資料館訪問といった事がおこなわれましたが

あとになって、原爆資料館の滞在時間が10分余りの表敬訪問だったことがわかり、とても残念な思いがしたことがありました。

ですから、今回のサミット参加の各国首脳の資料館に対する動向がぎりぎりになるまで決まらないことがとても気になり、また決まってからも“肝心の「本館訪問」「滞在時間」はどうなるか・・・と。

実際、原爆資料館本館・滞在時間40分というプログラムで行われたことにひとまず安堵しております。

資料館訪問の非公開と、訪問後の各首脳の生の声でのコメントがないのは残念な点ではあります。しかし映像を見る限り立ち姿、表情には声にはならない、なにかココロに秘めた何かを持ち合わせ合わせたと思われます。

「原爆資料館」の展示惨状を見たならば、なにかしらの感情・慟哭をオモテに出さずとも、かならず持ちうるはずです・・・だれもが生身のひとりの人間ですもの。

権力者であろうと、核の当事者であろうと、言葉にならなくても、表情に出なくても、ココロはゆさぶられ、ココロの奥底になにかしらの感情が宿り、そして記憶としてとどめられると思います。

そしてその時の体験・感情・慟哭を広く伝える・つなげる・教え込むことが権力者、当事者の責務になると思います。

ただ訪問した、ただ滞在しただけではその場で終わります、忘れられます。そこからどのように行動するか・・・これがとても大事なことです。そこまでを見届けないといけないと思うのです。

今回の「40分の滞在」はほんの短い時間かも知れないのですが、将来この「40分の滞在」がとても大きな第一歩になることを節に願うばかりです。


※※自分も2019年に原爆資料館を訪問しています。(2019/11/10 ブログ投稿)その時の声にならないとても大きな慟哭・衝動が今でも忘れられません。
  だから今回の各国首脳の原爆資料館に対する動向や姿勢はとても気になり注目していました。
  とても大きな話なので、まったくまとまりない投稿になりました。今回のG7サミットでの成果や宣言・コメントなど大事なことは別にあるのでしょうが、自分自身はこの資料館訪問が一番の注目点でした。

※※※ 追記 ※※※          2023/5/22

その後の報道発表で「本館」には訪問せず、一部の展示のみ拝観したようです。

要人警備のこともあり、スケジュールの関係かもしれませんが、ちょっと残念です。

本館展示は惨状・惨劇が起きる前の(これから起きることを知らない)庶民の日常の生活ぶりから始まり、

そして突然の惨劇

惨状と影響、その後の復興までを資料遺品証言とともに淡々と目の前で見ることができます。

この惨状は一部・ダイジェストではなにも伝わらないのです。

現実逃避することなく、いつかは一個人として、じっくりとこの惨状を見てほしいのです…ひとりの人間として。

2023/5/22 追記










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