哲ノート

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天明白浪伝 徳次郎生い立ち -広小路亭 定席-

2019-09-29 23:47:27 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
9月の講談は「(先月に引き続き)日本講談協会定席」から

日曜日でしょ、松之亟でしょ、愛山先生、松鯉先生、阿久鯉さんでしょ…(混むの当たり前)

開演前の整理券配布から長蛇の列(予想して早めに行ったんですけど23番目)早々に整理券配布終了で満席。

13時開演の2時間前からこんなもんだから、後になって“ご常連”らしき年配の方が来ても入れないなんて状況に…

数年前には満席どころか、半分にも満たなかった講談定席がこんな状態だから何とか考えないとね…

講談のおもしろさが広がり、一過性のものでなくファン層を広げて永続的に繁栄すればいいことだし。

 

さて開口一番は前座さんで落研出身子太郎さんの「けんかの寄進」から「寛永宮本武蔵伝 闇討ち」「五郎正宗孝子伝」「沖田総司 新選組結成」

「赤穂義士銘々伝 赤垣源蔵婿入り」中入り前の愛山先生「秀吉 歌修業」テンポの良さで観客をグイグイ引き付けていきます。

中入り後は松之丞さん「万両婿」阿久鯉さんが「天明白浪伝 徳次郎生い立ち」

大盗賊で“義賊”の新藤徳次郎の話、“義賊”天狗小僧の所業から盗賊になった実在の人物のようで、長谷川平蔵に捕らえられたようです。

阿久鯉さんで以前にも拝聴したことがありましたが、快活でイキイキとしたメリハリある講釈が観客を引き込み、一体感ある空間にしていきます。

まさしく延々と“続きも聴いてみたい”話ですね。

そしてトリは“人間国宝”松鯉先生「名月若松城」

これはもう定番で人情あふれるいい話。松鯉先生ならではの講釈でそれをさらに重厚なものにします。(何度も聴いているので安心して話の世界に…)

厚みのあるいい講釈を聴いて、良い余韻を残し今月の定席は終わりました。
コメント
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