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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

最下級グレードの世界⑪ トヨタ・コルサ(L40型)

2009年12月25日 13時21分22秒 | Weblog
僕はBセグメントのセダンを見ると、こんな小さなボディであってもセダンを求めずにはいられない人間の気持ちを思い、あらためてセダンとは自動車のスタンダードであり、合理性を前面に出した背の高いクルマでも侵せない世界があることを再確認する。「なによりもまず、一台のクルマが欲しい」というときには、選ばれるのはセダンなのかもしれない。「経済的に劣勢のときは、人間は不思議とセダンを求める」という指摘もある。もっとも、このサイズのセダンの主たる消費地である新興国においても、最近は背の高いクルマが徐々に幅を利かせるようになってきているらしいが。

このコルサ・セダンは、「AX」という最下級グレード。ごく短いリアデッキがかわいい。かといってファンシーなだけのデザインになっていないところがいい。うまくいえないのが残念だが、トヨタ的なカッコよさを十分に備えている。個人的には、リアドアのウインドゥデザインがこのクルマの最大の魅せどころだと思う。このデザインのまま、インドあたりで売ったら成功するかもしれない。

このクルマは、僕の通勤路に停まっている。オーナーは、70過ぎの老人だ。コルサというクルマの、それも最下級のグレードを、フェンダーミラーで、長期にわたり足として淡々と乗る。羨ましいクルマとの付き合い方だと、出勤途中で見かけるたびに思っている。
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