この代のミラージュも、もうだいぶ見かけなくなってきた。このクルマは、1987年の秋に発売されているから、もう23年前のクルマということになる。
僕は、このクルマが現役だった頃から、このクルマは果たして格好良いのかどうか、ずっと判断がつきかねている。
素直に格好良いと思えない最大の理由は、直立したフロントグリルである。マイナーチェンジで修正されるかと思ったが、それもなかった。そのせいか、このミラージュは、4年間のモデルライフをメジャーになりきれないままに終えている。非常にもったいない話だけれど、三菱らしいといえば三菱らしい。
このミラージュで思い起こされるのは、やはり松任谷由美の曲を起用したCM(「ダイヤモンドダストが消えぬ間に」のバージョンが特に好きだった)と、特徴的なグレード構成だと思われる。グレードとしては、CYBORG、SWIFT、FABIO、XYVYXという4つの名称があった。このうち、後席とリアサイドウインドゥを完全につぶして、ちょうど欧州のハッチバック派生のバンのようにしてしまったXYVYXは、今日までたったの一度も街中で見た記憶がない。この先も見かけることはないだろうと思う。それにしても、XYVYXをザイビクスと読むのは、知らないとなかなか難しい。ちなみに、SWIFTという名は、のちにスズキに譲ってあげたということだろうか?
今回、久しぶりにこのクルマのカタログを見て再認識したのは、三菱ってけっこうボディカラーのセンスがよかったのではないかということ。この画像では100%再現されていないかもしれないけれど、ブルーグレイ調の、きわめて個性的な色や、イエロイッシュグレイなど、グレイ系の色味が充実している一方で、目の覚めるようなイエローもラインナップに加えている。全体的には、欧州車のような色揃えなのである。
このころの三菱って、トヨタ・日産のようなメジャーなメーカーになるために、クルマ作りにおいてかなりまじめに試行錯誤していた…というのが僕の印象である。つまり、ボディカラーひとつとっても、売れそうなことはなんでもやってみようという気概が溢れていたように思えるのだ。このあとまもなく、初代ディアマンテや、2代目パジェロのスマッシュヒットに恵まれ、そんな三菱の理想は影を潜めてしまうのだけれど。
僕は、このクルマが現役だった頃から、このクルマは果たして格好良いのかどうか、ずっと判断がつきかねている。
素直に格好良いと思えない最大の理由は、直立したフロントグリルである。マイナーチェンジで修正されるかと思ったが、それもなかった。そのせいか、このミラージュは、4年間のモデルライフをメジャーになりきれないままに終えている。非常にもったいない話だけれど、三菱らしいといえば三菱らしい。
このミラージュで思い起こされるのは、やはり松任谷由美の曲を起用したCM(「ダイヤモンドダストが消えぬ間に」のバージョンが特に好きだった)と、特徴的なグレード構成だと思われる。グレードとしては、CYBORG、SWIFT、FABIO、XYVYXという4つの名称があった。このうち、後席とリアサイドウインドゥを完全につぶして、ちょうど欧州のハッチバック派生のバンのようにしてしまったXYVYXは、今日までたったの一度も街中で見た記憶がない。この先も見かけることはないだろうと思う。それにしても、XYVYXをザイビクスと読むのは、知らないとなかなか難しい。ちなみに、SWIFTという名は、のちにスズキに譲ってあげたということだろうか?
今回、久しぶりにこのクルマのカタログを見て再認識したのは、三菱ってけっこうボディカラーのセンスがよかったのではないかということ。この画像では100%再現されていないかもしれないけれど、ブルーグレイ調の、きわめて個性的な色や、イエロイッシュグレイなど、グレイ系の色味が充実している一方で、目の覚めるようなイエローもラインナップに加えている。全体的には、欧州車のような色揃えなのである。
このころの三菱って、トヨタ・日産のようなメジャーなメーカーになるために、クルマ作りにおいてかなりまじめに試行錯誤していた…というのが僕の印象である。つまり、ボディカラーひとつとっても、売れそうなことはなんでもやってみようという気概が溢れていたように思えるのだ。このあとまもなく、初代ディアマンテや、2代目パジェロのスマッシュヒットに恵まれ、そんな三菱の理想は影を潜めてしまうのだけれど。