この不定期連載を始めた当初より、僕はこのクルマのこのグレードをとりあげたくて仕方がなかった。写真のクルマは、日産180SXの最下級グレード、TYPE Iである。ウェブ上にこのグレードの写真がなかなか無く、したがってブログ上で見せることも難しかったのだが、今回ようやく用意することができた。このグレードをとりあげることができて、うれしい。
前期型のTYPE I、これはレア中のレアなグレードである。僕も街中で実物を見たのはたったの1回だけだ。エアロパーツやアルミホイールでカッコよく飾り立てることが当たり前となっているスポーツ/スペシャリティカーの世界で、虚飾を廃するという逆張り路線を歩み、それが成功している点で、このグレードの存在は愉快だ。特に、この15インチのスチールホイールにはスパルタンな迫力があると思う。
今は、スチールホイールは完全に黒子と化し、ホイールキャップに覆われて表に出ることを禁じられた存在だ。でも、ほんの20数年前までは、スチールホイールも立派にデザインの一部の役割を果たしていた。このTYPE Iのスチールホイールには、明らかに見られることを意識した意匠が施されている。僕は、つねづねスチールホイールには人間と同じように表情があると思っているが、この日産のスチールホイールの表情はいい。
ところで、前期・中期・後期と分かれる180SXのうち、僕は好みは前期型である。いかにも日産を感じさせるグリルのせいで、どことなくヨーロピアンな匂いがただよう。また、中後期型に比べるとどことなく華奢に見えることも気に入っている。一方、分割グリルが廃された中後期型のフロントマスクは、一転してアメリカンを感じさせるところがおもしろい。
前期型のTYPE I、これはレア中のレアなグレードである。僕も街中で実物を見たのはたったの1回だけだ。エアロパーツやアルミホイールでカッコよく飾り立てることが当たり前となっているスポーツ/スペシャリティカーの世界で、虚飾を廃するという逆張り路線を歩み、それが成功している点で、このグレードの存在は愉快だ。特に、この15インチのスチールホイールにはスパルタンな迫力があると思う。
今は、スチールホイールは完全に黒子と化し、ホイールキャップに覆われて表に出ることを禁じられた存在だ。でも、ほんの20数年前までは、スチールホイールも立派にデザインの一部の役割を果たしていた。このTYPE Iのスチールホイールには、明らかに見られることを意識した意匠が施されている。僕は、つねづねスチールホイールには人間と同じように表情があると思っているが、この日産のスチールホイールの表情はいい。
ところで、前期・中期・後期と分かれる180SXのうち、僕は好みは前期型である。いかにも日産を感じさせるグリルのせいで、どことなくヨーロピアンな匂いがただよう。また、中後期型に比べるとどことなく華奢に見えることも気に入っている。一方、分割グリルが廃された中後期型のフロントマスクは、一転してアメリカンを感じさせるところがおもしろい。