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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

T32エクストレイルからの、日産デザインポリシーについて

2023年09月23日 00時05分53秒 | Weblog

たまには自分のクルマも登場させようと思う。僕は日産エクストレイルに乗っており、現在オドメーターは66,000kmというところ。
それまでは日産ティーダに乗っていたが、家族で頻繁にキャンプに行くようになって、よりモノが積めるクルマが必要になり買い替えた。

僕は本来小さなクルマが好きで、ティーダに4人家族とそのキャンプ道具を満載し、ボディをうんと沈ませて300km先の目的地を目指すのがたまらなく楽しかったのだが、キャンプ道具というのは際限なく増殖していくもので、THULEのルーフボックスをもってしてもティーダでは積載能力が足りなくなったこと、またT32型エクストレイルのフロントマスクを憎からず思っていたこともあり、2014年にほぼ衝動買いに近い形で購入に至ったのだった。

僕は生来の貧乏性で、新しいクルマを最初から豪快に使うことができない。身銭を切って買ったにもかかわらず、「運転させていただきます」という気分で過剰なほど丁寧に乗る期間が1-2年ほど続いただろうか。どうやら当初の遠慮もなくなり、ようやく自分のものになった感覚が得られたのは30,000kmを超えたあたりからであった。

それにしてもこのフロントマスクは、日産はよくやったと思う。日産のファミリーグリル「Vモーション」の初期のもので、グリル中央の意匠だけでSUVの骨太感を十分に表現している。これがなければ、吊り目のヘッドライトをハニカムグリルで結んだだけの平凡な造形になってしまうが、バンパーにめり込むように配された彫りの深いVアクセサリー、ヘッドライト内の目力強いランプ配置、そして左右に水平なフード前端の見切り線とがあいまって、多くの共感を得られるハンサムな造形が完成した。

このフロントマスクは世界中で成功裡に受け入れられたが、同時にプロのデザイナーからも高く評価された。デザイン上の付加要素を最小限にとどめながら、日産車の独自性と、美しさまでもを両立させたことが、きわめて知的な仕事だというのだ。たとえばトヨタのデザインはアルファードのようにとにかく「付け足す」ことで形を成立させる傾向が強いが、日産はアリアに見られるように「削ぎ落とす」もしくは「最小限の付加」を強く意識していると感じられる。おそらく日産デザインの目指すところは「格好いい」にとどまらない「美しさ」にあるのだろう。僕はその志の高さ、目線の高さにとても共感するが、最大公約数のカスタマーから支持を得られるのは残念ながらやはりトヨタのデザインポリシーではないかと思う。アルファードの販売台数を示すだけでそれは証明できる。カスタマーの審美眼はプロのそれほど鋭くないし、鋭さを期待すべきでもない。それは僕にとってとても残念なことだが、一方でアルファードの意匠の下品さを最もよく知るのは、実は当のトヨタ自身なのである。

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最新のカローラを知りたくて

2023年09月17日 15時13分13秒 | Weblog

金沢へ出張した。現地での足として何を借りようかと案じ、そうだカローラはどうだろうと思い、今回借り出したのがカローラツーリング・ハイブリッドX。
最近出たような気がしていたが、調べたらすでに現行型が発売されて丸4年が過ぎていた。ひと昔前なら、もうフルモデルチェンジを迎える頃なのだ。

レンタカーだから非ハイブリッド仕様だろうと期待せずにいたが、嬉しい誤算だった。しかも今年7月に新車登録され、オドメーターもまだ5,000kmを刻んだばかりの新車であった。Aピラーの傾斜がきつく、乗り込むときに頻繁にピラーに髪が触れること、ドアを閉めるときに外板パネルのビビり音がすること、この2点が気になった。しかし、今回運転した180kmの行程のなかで、気になることといえば左記2点だけだったことも事実だ。動力性能は二重マル、室内空間も豊か、艤装の品質問題なし、各種操作系も気に障るところはない。内外装のデザインは好みの問題だが、フロントマスクとリアビューに見られる、十分個性的でありながら嫌われない造形のサジ加減は上手いと思う。

印象的なのは動力性能だ。1800ccガソリンエンジンとモーターの組み合わせは、実用車として十分すぎるパワーをこのクルマに与えており、出来の良いシャシーが余裕でそれを受け止める。調べてみるとハイブリッド車はリアサスにダブルウィッシュボーンを備えており、これが懐の深い走りに寄与しているようだ。実は石川の海沿いの道をここには書けない速度で走り、能登半島の山の中で縦横無尽にこのクルマを振り回したのだが、このクルマの柔にして剛のシャシーは、一瞬たりとも動きに破綻を見せず終始安定したパフォーマンスを発揮した。カローラといえば平穏な日常を支える道具として世界に浸透しているが、そんなクルマが(ハイブリッド仕様とはいえ)最廉価グレードにしてこれほどのドライビングプレジャーを持っているなんて、誰が想像できるだろう。

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ワンダーシビックが欲しい

2023年09月12日 23時07分07秒 | Weblog

僕は1980年代の日本車が好きだ。特に昔から好きなクルマが、このホンダ・ワンダーシビックである。

僕は時々このクルマのカタログを取り出して眺めては、このクルマに乗る自分を想像してみたりする。
50歳が射程圏内となり、自分の生活のすべてを(オモチャではない)本物で構成したいと希う僕にとって、
このクルマがもう少し大人っぽい外観を備えていたら、僕はほんとにこのクルマを買ってしまうと思う。

このクルマが欲しい気持ちから、画像をあれこれ加工していたら下記のようなワンダーシビックができあがった。
こんなワンダーシビックがいま新車で買えたらなあと思う。これが買えたら、一生大切に乗るのだけど。

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