妻と鎌倉。

8月の最後の日曜日、妻と鎌倉へドライブした。二人でドライブするのは久しぶりのことだ。
妻は社会保険労務士を目指している。勤めていた会社も辞め、この4ヶ月間は来る日も来る日も受験勉強の日々だったが、この日、ようやく本番の試験を終えて、夕方から二人で鎌倉を目指したのだ。

17時ごろ、池袋駅西口で待ち合わせる。結婚する前も、僕たちはこの駐車可能なスペースで待ち合わせをした。約束より少し早めに着いたときは、僕はいつも車外に出て306をぼんやり眺めながら相手が来るのを待った。

妻が現れる。さっきまで試験を受けていた彼女に試験の出来を聞くと、「わかんないよ～。」と明るく言うから、きっと受かるのではないかと僕は思った。

鎌倉について、焼肉を食べた。
1人で306に乗ってどこかに行くのもいいけど、やはりこういうのもとても良い。
なにより、妻が明るく笑っているのを見るのが楽しい。
僕がいくらたまには力を抜けと言っても、真面目な彼女は毎日全力投球で受験勉強をしていたから、僕は内心心配だった。
これからは肩の重荷を降ろした妻と、今のところ二人の子供のような存在である306で、またいろいろなところへドライブができるのだ。