Open your eyes

クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

インポッシブル・インプレッサ

2007年04月11日 22時14分39秒 | Weblog
新型インプレッサの写真がリリースされたけれど、これが笑っちゃうぐらいカッコ悪くて、僕は富士重工の営業部門の人間に同情を禁じ得ずにいる。北米マーケットはともかく、これでは日本市場では相当に厳しいだろうと思う。これならキアのCopy of Mazda Axela(モデル名を忘れた)のほうが、少なく見積もっても20倍はカッコイイ。 新世代ランサー対インプレッサの対決は、どうやらランサーの不戦勝となりそうだ。 僕だったら、インプレッサの実車を見ずにランサーを発注するだろう。

僕が思うに、新型インプレッサのカッコ悪さは、およそ以下の点ではなかろうか。

① 必然性を伴わない、煩いデザインのフロントグリル。
R2の失敗でナントカスプレッドグリルを早々に引っ込めたことは大バツに値する愚行であったが、だからってこのインプレッサのグリルはないだろうと思う。一言でいって、気色悪いデザインである。例えばクラウンマジェスタのグリルはとても煩いデザインだが、何を狙ったのかは伝わる。対して、インプレッサのグリルは、「理由の分からない意匠」なのである。

② 幅が狭く見えること。
日本式に言えば3ナンバーに区分される全幅を持ちながら、なんでこんなに幅が狭く見えるのだろう。四面図を見たわけではないが、前後フェンダーを相当に絞っているのであろうか、とにかく幅狭に、腰高に見える。幅の狭いクルマは時としてキュートに映ることがあるが、このクルマはそれもない。不安定なプロポーションだと言いたい。

③ リアクオーターウィンドウの形状。
新型インプレッサは、6ライトウィンドウを採用した。そもそも6ライトウィンドウは、スポーティとは正反対の、フォーマルを向いたデザイン言語なのだが… 百歩譲ってそれには目をつぶるとしても、この落ち着きの悪いリアクオーターウィンドウの形状には目を覆いたくなる。特にセダンの単なる長方形のそれは、悲劇的ですらある。

④ リアコンビランプの形状、およびリフレクションパターン。
セダンのリアビューは国内仕様のカローラとそっくりでとてもとても興ざめだ。カローラセダンのリアコンビランプを外して取り付けたかのようだ。形状が悪いのではなく、よりによってファミリーカー・オブ・ファミリーカーのカローラに似てしまったのは不運だ。ハッチバックのリアコンビランプは、フロントグリルと同じで、意味が分からない気味の悪さがある。こちらのほうは、形状も悪ければレンズのパターンも気持ち悪い。ただただ、地獄絵図である。

総じて言えば、新型インプレッサはデザインに新味がなさすぎる。この程度のデザインならば今から7-8年前に出ていてしかるべきである。デザインにも流行があり、まあ、必ずしもその流行に乗る必要もないと思うが、これでは7年ぶりにモデルチェンジする意味があまりにもない。現行レガシィ(マイナーチェンジ前)で見せたキレの良さ(市場受容性の高さ、という意味だけど)はどこにいってしまったんだろう。
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家を。

2007年04月07日 23時55分16秒 | Weblog
家を、買ってみたんです。

今日はわりと早起きして、妻と二人で不動産屋に本契約をしに行った。おととい届いた、web通販の実印を握りしめて。
買った家は一戸建てなので、車庫つきである(興奮!)。 それに、2階の余った部屋で、今まで貯めこんだクルマ関係の雑誌やカタログをしまいこむ図書室を作ろうと思っています(今はすべて実家に保管している)。

年明けから本格的に家探しを始めて、爾来3ヶ月、見学した物件はざっと15件。これが多いか少ないかは知らないけれど、週末のたびに西へ東へ出かけ、けっこうなエネルギーを費やしたことは確かだ。仮契約までしてキャンセルしたこともあったし。自分たちの要求を満たす物件は永久に見つからないのではないかと思ったり。

まあ、それもこれも、すべては終わったことさ。そしてこれから、ローンの支払いと引き換えに手に入れた、趣味的な生活が待っている、というわけだ。
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君の名は、ネオ

2007年04月04日 23時13分31秒 | Weblog
先日、都内某所で見かけた、ファミリア・ネオ。このクルマも、もうしばらく会えないクルマのひとつだ。このボディの造形は、1994年においてはとてもとてもアグレッシブだった。今にしてみると、とても注意深く練り上げられたデザインということがわかる。でも当時は、このクルマを見た多くの人が、「…なんで?」と思ったはずだ。

このクルマが出た当時、僕は津田沼の代ゼミで復活の時を待っていた訳だが、このクルマにかけるマツダの意気込みを感じるとともに、世の中にはどんなに頑張っても報われないことがあるということを知った。説明するまでもなく、当時のマツダはクロノスファミリーの大失敗で塗炭の苦しみのさなかであり、したがって相当の勇気と期待をもってこのクルマを世に問うたはずなんだけど、結果は旧モデルを安売りしていたほうが良かったんではないかというものになってしまった。日本の自動車業界の中でも類例のない不運なクルマだ。

当時破竹の勢いだった鈴木杏樹と大槻ケンヂ、草刈正雄が起用された広告(コピーは「新方向ファミリア」)は、新しい風を感じさせて18歳の僕的にはヒットだったんだけどなあ。
コメント (2)
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