セフィーロの佳いデザイン（の一部）

3世代続いたセフィーロのうち、最終モデルとなるA33型の写真。国道沿いのファミリーレストランの窓際の席から撮ったもの。撮りたいという積極的な思いで撮ったものではなく、たまたまレンズを向けたら、ちょっと印象的な写真が撮れたという感じ。

ガードレールが邪魔をしているのが痛いが、あらためて見ると、A33型セフィーロのリアドアウインドゥって、きれいな形をしているなと思う。メルセデス風の台形でもなく、BMW風にキックしているわけでもない。ひと癖ある切り方なんだけど、それほどいやみなく質感高く完成している。くわえて、はめ殺しとなっている面積の絶妙なバランスが、このセフィーロのリアドアに個性的な表情を与えているように思える。

おそらく、もう省みられることのないクルマかもしれないが、このクルマの持つ造形的な完成度は、実は求めても得られないものだったのではないだろうか。