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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

最下級グレードの世界⑧ トヨタ・カローラFX(AE90型)

2009年02月21日 01時05分35秒 | Weblog
前回、カローラランクスの記事を書きながら、カローラのハッチバックボディは実は四半世紀にもおよぶ長い歴史を持っていることに思いが至った。FR時代の「リフトバック」を含めれば、その歴史は33歳の僕よりも長いものとなる。日本国内においては、1995年から6年間ほど空白期間があるものの、世界のどこかで常にカローラハッチバックは供給され続けていたのだ。

写真のクルマは1987年に登場したAE90系カローラFXの最下級グレード、FX-Lである。このクルマはつい最近まで(2007年まで)、トヨタの南アフリカ工場においてTazz/Carri名で生産されていたことは、Wikipediaを見れば書いてあるので特に自慢げに書くことは避けようと思うが、その事実を独力で知ったときにはなんともいえず嬉しくなったことを覚えている。ちなみにTazzは乗用仕様で、Carriはリアサイドウィンドウをつぶしたパネルバン仕様である(このことはWikipediaには書かれていない)。

カローラFXだかTazzだかややこしいので、「カローラハッチバック」と書くけれど、このAE90系カローラハッチバックは1987年に日本で生産を開始し、2007年に南アで生産を終えた。この間の20年がこのクルマの現役期間だったと考えるならば、2009年の今日現在では、このクルマはあのロングライフモデルとして有名な日産ツル(B13サニー)よりも長い現役期間を過ごしたことになるのだ。これってちょっとすごいことじゃないか?ちなみに、この事実も、Wikipediaには書かれていない。笑。
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カローラランクスについてのメモ

2009年02月20日 00時07分42秒 | Weblog
僕はこのクルマのソリッドなリアビューが好きで、街中で見かけるたびに、ちょっと欲しくなる誘惑にかられる。日本のナンバープレートを収めるには天地方向の長さが足りないリアのプレート置き場からは、このクルマの主戦場がヨーロッパであることを感じ取ることができる。ちょっと生き物を感じさせるリアコンビランプの表情(後期型の特徴である)からも、それは同様である。

反対に、このクルマの初期型のフロントマスクは、思わずため息が出るほど不細工で、がっかりさせられた思い出しかない。もっとも、その後中期型・後期型へのアップデートを経て、ずっと納得のいくものにはなったけれど。

このクルマは、2004年に登場した日産ティーダによって、その存在価値を一気に貶められてしまった感がある。セダンを先に開発し、そのトランクをあとから切り落として成立させたランクスと、あくまでハッチバックボディありきで開発されたティーダとでは、その志というか、ハッチバックとしての本格さにおいて最初から勝負はついていた。

それでも、ランクスのこのリアビューが好きで、森慶太氏の、あのちょっと痛い感じにも受け取れる独特な文体の批評(欧州を狙ったくせに気合い抜けまくりのラゲッジスペース云々)が気にならない人は、買ってもいいクルマだと思う。
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