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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

車内で聴くsuper 80's

2008年01月29日 23時20分35秒 | Weblog
僕は80年代中盤を小学生として過ごした世代だが、母親が音楽好きということもあり、家の中には常に歌謡曲がかかっていた。土曜日、昼に学校から帰ると、「FM東京」(当時はまだTFMではない)の「コーセー歌謡ベストテン」が流れており、土曜日の開放感にひたりながらその番組を聴く、というのは僕の中で分かちがたく結びついているあまやかな記憶である。

先日、ふと80年代の吉川晃司が聴きたくなった僕は、近所のローカルなレンタルビデオ屋で彼のCDを借りてきた。名曲「モニカ」 「LA VIE EN ROSE」 「You Gotta Chance」が流れてきたとき、僕の脳内は圧倒的な懐かしさで満たされ、この曲を聴きながら80年代中盤に青春時代を送ったであろう、僕よりもだいたい10歳ぐらい年上である人たちと、当時の若者をとりまく時代背景に思いをめぐらせた。

僕はこの間まで1994年型のプジョー306に乗っていて、とても充実したクルマ生活を過ごしたんだけれど、306の数少ない不満のひとつに、車内で80年代の歌謡曲を聴いても、いまいち気持ちがハイにならなかったことがある。考えてみれば、1993年から2000年まで生産されたフレンチカーの車内で、80年代の日本の歌謡曲を聴いても、気持ちが曲に移入できないのは当然なのだ。歌謡曲ならばなおさら、後世から振りかえったときのその曲の魅力と、その曲が流行った当時の時代の空気や風俗はセットで語られるべきで、時代も国もまるで違う環境ではその曲の魅力も半減だ。それが証拠に、306の前に乗っていた日産エクサ・キャノピーでは、カルロストシキや大沢誉志幸が実にピッタリはまったのだから。多くの若者が赤いファミリアやプレリュードの車内でこの曲を聴いて、助手席の「カノジョ」(byわたせせいぞう)と楽しくやってたんだな、と考えながら、20年後に自分が同じことをやってみるのはなかなかオツなドライブだが、まさか今から80年代の日本車を探して乗るわけにもいかないので(ほんとは流面形セリカかT12オースターに今からでも乗りたいのだが)、ちょっと我慢してティーダの車内でC-C-Bでも聴こうと思うのだ。
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遠きにありて思ふもの

2008年01月21日 22時17分35秒 | Weblog
写真はP10型プリメーラのAカタログからとってきた、ワインレッドの2.0Tmである。このクルマが世に出た1990年2月、僕は中学2年の小僧であった。当時はいまと違ってマガジンXも一般的でなく、したがって多くの人にとって新型車の登場は予告なしに行われるビッグイベントであった。既存車種のフルモデルチェンジでなく、新規投入ブランドならばなおさらである。

まず最初に、プリメーラという名の不思議な響きに14歳の僕はやられた。そして、それまでの日本車にはなかったヌルリとしたデザインのボディが鮮烈だった。そして、「プリメーラパッケージ」という14歳には漠としすぎているコピーも知的にミステリアスでよかった。
日産の欧州におけるマーケットシェアを高める使命を帯びた重要なクルマ、ということをものの本で読んだのはそれよりも後のことだ。T12オースターの正統的後継車だということもそのときに知った。ユーザーに占める大卒比率が高い車種だということも。

当時B12型「トラッド」サニーに乗っていた父親は、さっそく近所のチェリー店(懐!)に試乗に行っていた。僕ももちろんついていった訳だが、父親の「ありゃあホントによく走る」という感想を覚えている。
結局、そのときは我が家はプリメーラを買うにはいたらず、その2年半後に80系のマークⅡをモデル末期の大幅値引きで買うのだが、今でも時々思うのは、そのとき父親が思い切ってP10型プリメーラの2.0Tm(ワインレッド、純正アルミ付)を買っていたならば、僕の初めてのクルマはP10になっていたのに…ということである。歴史に「もし」は厳禁であり、そんなに乗りたきゃ自分で買え、というのは言いっこなしである。

さっきカーセンサーや中古車のGooで調べたら、中古市場に流通しているP10は、そのほとんどが後期型(剥ぎ取られバージョン)であり、走行距離も8万や9万キロは当たり前という世界であった。また、その絶対的な流通量も片手で足りるぐらいのものであった。

いま、P10を特段いじらずに素のままで乗っている良心的エンスーの方は、ぜひそのまま大事に乗られて、日産のクルマ作りの歴史の中で最も輝かしいクルマのひとつを保有している幸せをかみしめていただきたいと、勝手ながら考える。日産が自らの信じる商品作りをひたすらに追究し、その結果トヨタともホンダともまったく異なる、日産にしか作れないクルマができた。しかも、それがマーケットに喝采をもって受け入れられ、なおかつ名声面でそれを超えたクルマはいまだ無い、P10型プリメーラとはそんなクルマなのだから。
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あるべきところにある姿

2008年01月07日 14時52分42秒 | Weblog
写真はウチの駐車スペースに収まるティーダ。この景色がこれから長きにわたり続くと思うと、なにやら落ち着きを感じる。

同時に、ティーダの後ろ半分を真横から見たこのアングルは、僕がとても好きなアングルのひとつでもある。リアウインドゥのラインがルーフラインと沿うことを止めて、ぐいっと弓なりに反ったところでクリフカット式に落ちていく。非常に勢いを感じる、動的なデザインだと思う。フェアレディZを模したといわれる、シャープに回り込むテールレンズも素敵だ。そしてその動的な造形に質感を添えているのが、わざわざ注文したアルミホイールというわけだ。
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カムリが気になっている(続)

2008年01月06日 10時46分50秒 | Weblog
現行カムリは、その肉感的なボディとクセの強いフロントマスクが僕の気に入るところだ。アジア仕様のオーリオンよりもこちらのほうが好みである。
僕はなぜか昔からカムリが好きで、古くは居住性の高さを売りにした初代FFカムリや、その次のアウディルックのモデルから、ずっと気になるクルマであり続けた。
僕が特に好きなのは、写真に掲げた幅広系のモデルたちだ(2001年登場のXV30系を除く)。
日本ではセプターセダンとして売られた一番下のモデルは、バランスのとれた曲面ボディと、アメリカらしく大陸的な顔立ちがイイ。
真ん中のいわゆる「グラシア」は、プレーンすぎる顔立ちはやや残念だが、表情を抑えた、かつとても日本車には見えないリアビューはいまだに大好きである。
現行型になると、いまだに自信をもって好きといえないところはあるが、写真の角度から見るフロントマスクは今までのカムリの殻を破っている気がして評価したい。
こんにち、カムリはトヨタの大事な財産となった。日本語由来のその名前が世界中の人たちに知れるようになった点も、日本人としては嬉しいものがある。世界中のカムリユーザーたちは、そんなことはついぞ気にせず、移動と運搬の具として使い倒すのだろう。でも、そんな水や空気みたいな存在が、良い意味でトヨタらしくて好ましい。
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カムリが気になっている

2008年01月05日 00時15分19秒 | Weblog
首都高の上で見かけたトヨタ・カムリをカッコいいと思ったので撮った。
ついカッコいいと思ってしまったが、カッコいいのか悪いのか、判断不能なデザインと言ったほうが正確だと思う。
これだけ世界で台数を売るクルマにしては、とてもアクの強いデザインである。アメリカの風景の中ではこれぐらいの個性を発散しないとということなのだろうか。
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ティーダを眺める

2008年01月03日 23時05分24秒 | Weblog
年末年始のティーダは、正月の買い物と、妻と自分の実家に帰省に明け暮れた。納車されてからほぼ1ヶ月が経つけれど、オドメーターは1,000kmというところである。意外とまとまった時間がとれず、距離は思ったほど伸びていない。

僕にはティーダが初めての新車なのだが、新車を買ったら慣らし運転を入念に行うのだと決めていたので、そのとおりに実行している。わかる人にはわかると思うが、慣らし運転とはけっこう精神的にストレスフルなもので、やっと1,000kmを迎えてオイルを交換するのが楽しみでしかたない。

写真は、近所のコイン洗車場で初の洗車を行ったときのものだけれど、見るにつけ日産ネスがしみだしたデザインだと思う。この場合の日産ネスとは、うまく表現できないが、肉感的な、憎々しい表情をたたえたリアビューという意味である(勿論、それが嬉しいのだ)。
ティーダの外観において日産ネスは多数見つけることができるが、このリアビューはそれが色濃く表れている気がしている。
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