Open your eyes

クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

ティーダでJazzy drive

2008年06月24日 01時03分17秒 | Weblog
明日は朝からクルマを使う予定なのに、ティーダの燃料計はEを指していることを奇跡的に思い出した。なので、23:30という時間ではあったが、近所のガソリンスタンドに出かけた。

スタンドへの道すがら、ティアナのCMにも使われている、Waltz for Debbyをかけてみた。これが最高に心地よく、3分で行ける最寄りのスタンドをパスして、そのまま20分離れた別のスタンドまで足をのばした。

ティーダの純正オーディオは、音質を調整してやることで、なかなかジャズ向きの音を出すようになる。ティーダの車内で聴くBill Evans Trioによる演奏は、一人で味わうのがもったいないぐらいの別世界だった。こんなとき、ノートではなく、お金を余計に払ってティーダを買ったかいがあると思う。ノートでは、このjazzyなムードは出ないだろう。余計に払ったといっても、ほんの少しだけではあるけれど。

往復で15kmにも満たない短いドライブではあったが、忙しく流れていく日常にあって、ほんの少しでも本当に楽しい時間を過ごした気がした。

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PS: もっと言うと、マイナーチェンジを受けた最新ティーダの白く光るメーターも、jazzyな雰囲気にはマイナスだろうね。暗闇の中に灯るアンバー発色の暖かみこそが、jazzyなムードに相応しいと思う。
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コロナ・クーペとの邂逅 (または、最下級グレードの世界①)

2008年06月17日 00時43分57秒 | Weblog
このクルマがなんなのか、すぐに分かる人はそう多くはないだろう。すぐに分かる人は、他を圧倒する日本車おたくである。答えは、コロナ・クーペ(AT/ST160)。1985年に登場した、「流面形」セリカのノッチバック版である。

この写真の車両は、鉄ちんホイール+センターキャップの組み合わせから推測するに、おそらく最下級グレードの1.8GXだと思われる。「最下級グレードおたく」なるジャンルがこの世にあるかどうかは知らないが、僕はまさにその最下級グレード大好き男なので、このグレードとの出会いを神に感謝した記憶がある。(余談だが、80年代のクルマにおける最下級グレードは、モール類が省略されていたり、鉄ちんホイールむきだしだったりして、一目でそれとわかる外観をしていたものだ。ところが、近年の最下級グレードの外観は、中級あたりのそれとなんら選ぶところがなく、とても残念だ。)

僕が自宅近くでこのクルマを撮影したのは2003年ごろだったと思うが、それ以来、路上で見かけたことは一度もない。ウェブ上では、車名で検索すればまあまあの数がヒットするけれど、このグレードをReferしたものにはお目にかかったことがない。おそらくこの先もそうだろう。

ちなみに、北米ではこのボディにセリカのリトラクタブルヘッドライトを備えた仕様が販売されていたはずなのだが、その写真もついぞ目にしたことがない。
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新型ティアナ私見

2008年06月07日 02時04分17秒 | Weblog
新型ティアナが発売された。日産の歴代FFミッドサイズセダンのデザインを高く評価している僕としては、非常に注目している車種である。日産は1988年のJ30型マキシマ以降、いくつもの車種・いくつもの世代にわたってFFミッドサイズセダンを市場に供給してきた。したがって、この種のクルマを作る際の日産の仕事ぶりは技術的にもデザイン的にも、非常にオーソドックスかつ手馴れたものであり、危なげがない。もちろん、今回のティアナもその例外ではない。

新型ティアナは、非常に「自動車らしい」、安定感あるデザインを与えられた。あえて誤解を恐れずに言うなら、後進国的な価値観に支配されたデザインとすら言える。もっとも、造形的な破綻はなく、プロポーションの良さを含め各所にデザイン上の美しさはきちんと備わっている。現行BMW7シリーズから始まった、いわゆるザックルック式のトランクリッドを採用しなかったのは潔いというべきだろう。あのデザインにはそろそろ食傷気味であることに加え、所詮はクリス・バングルのマネに過ぎない。

新型のデザインが初代に比べ平凡になったという声をよく耳にするが、初代ティアナが、このサイズのクルマにありがちな威圧感・権威臭を意図的に排除し、その結果中国市場においてカムリ・アコードに販売上の差をつけられていることを考えれば、これはこれでビジネス上の正しい判断に基づいたデザインである。今回のティアナは、最初から中国・ロシア市場において日産のマーケットシェアを高めるという使命を帯びて開発されている。それでも正直に言えば、僕は初代ティアナのモダン路線が好きだったが。新型ティアナの発売にあたり、初代の登場から5年の時間が過ぎ去ったことに驚いたが、それは初代のデザインがまったく古びていなかったことと無関係ではない。

ともあれ、新型ティアナがこのサイズのセダンとしてよく出来ているであろうことは、今までの日産の実績を考えれば容易に想像できる。新型ティアナの重厚感を前面に押し出したデザインが、中国市場のみならず日本市場におけるこのセグメントのユーザーニーズに合致することを切に願う。
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