パルサーの話を続けたい。前回の稿で、僕はパルサーが好きと書いたが、画像のN13型パルサー(1986-1990)はどことなく清新な雰囲気を漂わせていて、5代続いたパルサーの中でも比較的好きなモデルである。このパルサーでは、どうしても「ミラノX1」ばかりが前面に出てしまうのだけど、僕は画像のような大人しいグレードのほうを好む。
写真は1988年以降の後期型。後期型に設定されていた、「シープファームイエロー」という芥子色のボディカラーが僕は好きである。このクルマはやはり80年代的デザインのクルマだと思うが、そんなボディにこの色は、良い意味で意外さを感じさせて、おもしろい。
むかし一度だけ、街でこの色のパルサーを見たことがある。初老の女性が運転していた。センスのいいひとだな、と思った。
このパルサーのシンプルなスタイルは、20年以上経っても変わらない良さがあります。黒バンパーに鉄ホイールのセンターキャップが、今となっては新鮮ですね。
芥子色のボディカラー、良いですね。当時は白全盛であまり売れなかったのかもしれませんが、現行の、例えば高級セダンなどにあっても、これは上品で良い色ではないか、と思います。
80年代のクルマを「昔の」といっていいのかどうか微妙ですが、
当時はどんなに小さな安いクルマにも、かならずオーナーが蘊蓄をひねる余地が用意されていたような気がします。
このパルサーも、欧州を強く意識したクルマづくりや日本車にはなかなか見られない
ボディカラーなどの、「気持ちをくすぐるポイント」が残されていますね。