Open your eyes

クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

夏の読書

2006年08月23日 00時36分22秒 | Weblog
つい最近まで、僕は夏季休暇をとっていた。休暇が終わり、気がつけば8月もそろそろ終わりが見える時期になっている。…こうして、ぼくの30回目の夏も終わっていくのだな。夕方の陽射し、蝉の鳴く声、帰省したときの緑の匂いに、2006年の夏を強烈に焼きつけんとするover 30な自分。

休暇中、僕は柄にもなく辻仁成の小説など買ってみた。小説を読むなんて何年ぶりだろう。それもレンアイ小説を!
タイトルに魅かれて買った、というのはある。世の中のあまたのベストセラー書籍には、「タイトルの勝利!」と言いたくなるものも多いが(ex. 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』)、まさにこの小説を買った理由も、この美しいタイトルによるところが大きい。

この小説、Amazonの書評を読むと絶賛系のコメントが多いが、僕の感想はそこまでのものではない。ただし、1975年のバンコクでの結ばれない恋、25年の時を経た後の再会、または誰に対してもいい顔をしたがる気弱な男の成長という物語の設定は面白いと思ったし、実はけっこう引き込まれた。
「何かを選ぶということは、何かを捨てるということ」 という僕が先輩から教えられた人生訓が、この本においても登場する。どちらも選べず、苦しみながら老いた主人公が最後に救われる物語なのだ、これは。

2006年の夏にこんな恋愛小説を読んだということが、これからの僕の人生を豊かなものにしてくれるかもしれない。少なくとも、読んで・何かを感じた、その事実は未来の僕が30歳の自分を懐かしく思い出すためのネタぐらいにはなるだろう。
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ちょっと欲しくなる。

2006年08月22日 21時51分54秒 | Weblog
どうです、カッコいいと思いませんか、サクシードって。なんかこう、ちょっとだけ「欲しくなる」デザインだと思う。

プロボックスとの違いといえば、全長が長いことと、外板にエッジが入っているぐらいなんだけど、これはもう圧倒的な差でサクシードのほうがカッコいい。プレスラインの有無で質感にこれだけの差が出るという好例。

ワゴンボディとしては下限のボディもイイ。5ナンバー版があるとはいえ、きっと遮音材とかは省かれているだろうし、シートもいい加減なものだと(勝手に)思うけど、それでもコツコツ自分好みに仕上げていく楽しさは味わえそう。
トヨタも、そんなマインドのワカモノを狙ったんだろうけど、みんなそこまではクルマ好きじゃないんだよなあ。
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ユナイテッド93

2006年08月15日 02時51分34秒 | Weblog

<ネタバレ注意>

「ユナイテッド93」を観た。
特に凝ったストーリーがあるわけではない。5年前のあの日、ユナイテッド航空93便の機内で起こったであろう事実を、淡々と再現してみせた(だけの)映画だった。

僕は当初、国威発揚のためのプロパガンダ的映画ではないかと疑っていたが ( 「スーパーマン リターンズ」 は明らかにそんな匂いがするね)、実はきわめてニュートラルな映画であった。
受け取り方にもよるけれど、この映画ではテロリスト=悪者という描写はなされていない。極端なことをいうと、テロリストたちは自爆テロを遂行することで宗教的に充実した生を全うしようとし、乗客たちは文字通り生に固執する。したがって、両者の間には単純な善悪の構図が成り立ちにくい。どちらも正義の信念に基づいて行動しているからだ。テロリストのリーダー格の男が悪者然としておらず、非常に知的で穏やかな印象を与えること、彼が93便に乗り込む前に家族に別れの電話をすることも、その印象を助けている。

とはいえ、そんな知的な青年が、宗教的使命感に燃えるとこんなに凄惨な事件も起きてしまうという恐怖は伝わってくるし、生きることを強制終了させられた乗客たちのつらさを想像すればやりきれない気持ちになる。つまり僕は、乗客の側に共感している。非イスラム圏の、資本主義世界に生きる者として。
最後のシーンで、高度の低下を警告するアラームが鳴り響き、もはや墜落は不可避となった絶望的なコックピットで、リーダー格のテロリストは「アッラー アクバル!」と繰り返し叫ぶ。その彼を必死で取り押さえながら、機を立て直そうと操縦桿に取り付く乗客との対比が、とにかく怖ろしかった。
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シチズン アナデジ

2006年08月14日 01時55分50秒 | Weblog
久しぶりにクルマ以外の話をしたい訳だが。
僕は腕時計が好きである。もっとも、男性向けオサレ雑誌がクルマと腕時計とイケてるバーの特集で成り立っているとおり、腕時計が好きな男などごまんといるだろう(少なくとも、男は腕時計が好きということになっている)。そんなあまたの腕時計好きのなかで、僕の 「好き」 は、メジアンをやや上回る程度の 「好き」 である。

僕の普段の時計は、3年前に買ったオメガのシーマスター・アクアテラだ。定番中の定番というべきデザインだが、飽きがこず、永遠に使い続ける時計として最高に近いデザインだ。
このオメガをセンターにして、たまの休日にほかの時計もするという使い方である。最近では、写真のシチズン・アナデジの出番が増えている。この80年代なデザインの時計は、2002年の9月に横浜で買った。

この時計、とにかくカッコいい。僕にしてはめずらしく、衝動買いに近い買い物だった。目にした瞬間から、コレ欲しい!と思いつめてしまったのだ。CITIZENというブランドも、日本の信頼に足るブランドという説得力があってイイ。
この時計を手に入れてからだいぶ経つけれど、いまだに眺めて嬉しい1本だ。
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正統的営業車をお見せしたい。

2006年08月01日 00時59分22秒 | Weblog
もはや、なんの説明がいるだろう。 昔は、営業に使う法人所有のクルマとは、カローラかサニーのいちばん安いやつと相場が決まっていたものだったのに。
僕が街を観察しているかぎり、十数年前ぐらいから、営業車が中間グレードにとって代わられている気がしていた(例; サニーFE ⇒ EXサルーン)。

しかし、ここに写真で報告するとおり、まだ 「いちばん安いやつ」 を堂々と使っている企業があることを、僕たちは忘れてはならないと思うのだ。
そして、街を走る最廉価グレードのクルマに興奮するというクルマ道が存在することも、同時に覚えておきたい!
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