牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

末期がんで召された

2005-10-29 07:56:08 | Weblog
 33歳(1972年3月18日生まれ)の姉妹が、昨日天国に召されました。病室を見舞い、詩篇23篇を朗読し祈りをした直後に、召されたとの知らせを携帯電話に受けました。
 濱野諾子(なぎこ)姉妹は、鹿児島市で誕生。父親の仕事で北九州市、三島市、宝塚市などを経て、小学5年生のとき奈良市に転入。奈良高校から国立京都教育大学欧米言語学科を卒業。ノースタン・ミシガン大学で修士課程を履修後、アメリカ英語科教師資格を取得。
 その後、クオリティ・スプリング・トーゴー株式会社に就職。通訳・翻訳
業務で活躍中、昨年はグリーンカード(アメリカ永住権)も取得しました。

 1998年6月、ミシガン州イーストランシング日本人教会で、イエス・キリストを信じてバプテスマを受けクリスチャンとなりました。
 その後、クロスロード・バプテスト教会日本語礼拝に属し、通訳やJCPMカンファレンス企画実行委員として奉仕を続けていました。

 今年2月にステージ4の末期がんで手術も不可と診断され、ミシガン州キャンサーセンターで放射線治療。
 4月末、治療のため帰国。堺市の大阪労災病院に入院し、外泊のおり数回ほど礼拝に出席することができました。

 日曜日は堺エリムの礼拝が午後5時半からなので、大阪エリムの礼拝が終わると高速道路で病院を見舞い、みことばを読み祈る毎週でした。病状は非常に厳しく痛みもあり、医学的には帰国したときから末期という状態でした。
 しかし、本人の信仰は揺らぐことなく、お母様はその姿を通してイエス様を信じ、9月の洗礼を受けてクリスチャンになり、祈りつつ看病を続けました。
 日曜日に見舞ったときは、まだ話ができましたが、連絡を受けて昨日午後駆けつけたとき、まさしく死の陰の谷を歩んでいるときでした。

 詩篇23篇
23:1 【主】は私の羊飼い。
 私は、乏しいことがありません。
23:2 主は私を緑の牧場に伏させ、
 いこいの水のほとりに伴われます。
23:3 主は私のたましいを生き返らせ、
 御名のために、私を義の道に導かれます。
23:4 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、
 私はわざわいを恐れません。
 あなたが私とともにおられますから。
 あなたのむちとあなたの杖、
 それが私の慰めです。
23:5 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、
 私の頭に油をそそいでくださいます。
 私の杯は、あふれています。
23:6 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと
 恵みとが、私を追って来るでしょう。
 私は、いつまでも、【主】の家に住まいましょう。

 今夜、学院教会で前夜式。明日礼拝をともにしつつ召天式を行います。

 濱野姉妹の好きだった聖書のことば

 あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。
            第一コリント10:13