“慰安婦”被害者を侮辱した順天大教授、法廷拘束

2018年09月26日 | 朝鮮エベンキ族
“慰安婦”被害者を侮辱した順天大教授、法廷拘束

9/26(水) 6:57配信 ハンギョレ新聞
“慰安婦”被害者を侮辱した順天大教授、法廷拘束
順天平和ナビ(蝶)などの市民団体が昨年9月、順天大のS教授を名誉毀損の疑いで検察に告発した=順天平和ナビ提供
光州地方裁判所順天支所、名誉毀損認め懲役6カ月を宣告 「回復不能な傷をつけても、反省どころか責任回避」
 講義中に日本軍「慰安婦」被害者を侮辱する発言をした順天大教授が、懲役刑を宣告され法廷拘束された。

 光州(クァンジュ)地方裁判所順天(スンチョン)支所は18日、「慰安婦被害者の名誉を傷つけた容疑で起訴された順天大学のS教授(55)に懲役6カ月を宣告し法廷拘束した」と明らかにした。

 裁判所は「S氏は、大学教授として学生たちに虚偽の事実を指摘し、すでに大きな被害を被った高齢の被害者を侮辱し、回復しがたい傷を負わせた」として、起訴事実を認定した。続けて「自身の誤りに対し全く反省せずに、責任を回避しようとしており、これに相応しい処罰が必要だ」と量刑の理由を明らかにした。先月23日に1審の宣告を受けたS教授は、光州地方裁判所に直ちに控訴した。

 S教授は昨年4月、順天大学物理教育学科の学生14人を相手に講義している間、「慰安婦」強制動員被害者を侮辱する発言をし、厳しい視線を浴びた。彼は「私が見るに、実はおばあさんたちはよく知った上で行ったのだ。日本に狂ったあの連れて行かれた女たちも、みんな芸があったからついて回ったんだ」と話した。

 この発言が知らされると、「順天平和ナビ(蝶)」などの市民団体は昨年9月、名誉毀損の疑いでS教授を検察に告発し、大学には罷免を要求した。彼は昨年10月、全国的に非難が高まり、順天大学から誠実義務と品位維持義務に違反したとして罷免された。罷免に従わなかったS教授は、1月に教員請願審査委員会に再審を申請したが棄却されると行政訴訟を起こした。


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是正勧告の出た「奈良の村八分」に反響 「自治会とは呼べない」「田舎は理想郷じゃない」

2018年09月26日 | 旅行
是正勧告の出た「奈良の村八分」に反響 「自治会とは呼べない」「田舎は理想郷じゃない」

9/26(水) 9:46配信 弁護士ドットコム
是正勧告の出た「奈良の村八分」に反響 「自治会とは呼べない」「田舎は理想郷じゃない」
画像はイメージです(プラナ / PIXTA)
奈良県天理市内に転入した夫婦が遭った壮絶な「村八分」ーー。奈良弁護士会は「不合理な差別的取扱いで人権侵害にあたる」として、自治会に対し、8月27日付で是正勧告を出しました。

この「村八分」を取り上げた弁護士ドットコムニュースの記事(『恐ろしすぎる村八分…全くの孤立状態、葬儀にも来てもらえず 奈良県内自治会に「是正勧告」』https://www.bengo4.com/internet/n_8576/)が大きな反響を呼んでいます。

ツイッターでは、「村八分じゃなくて村十分」「葬式にも来ないんじゃ村九分じゃねえか。村八分よりひどい」「自治会費を払わせておいて自治会に入れない?そういう組織は自治会と呼べない」「折角来てくれた人たちを排除するかのような行為」など、自治会に対する批判の声があがっています。

また、「田舎への幸せな幻想を抱いた都会人って多いよね。ガチの田舎は何故人口減少に苦しんでいるのかよく考えたほうが良い」「田舎は理想郷じゃねえよ。クソみたいに閉鎖的」「自治会などに関わってはならぬ」など、カントリーライフを考える人に警鐘を鳴らす投稿も少なくありません。

●壮絶な村八分体験「邪魔物を排除する力が強い」

村八分をめぐっては、過去に掲載した記事(『若者の地方移住、地獄の「村八分」には要注意…政府白書は「関心高い」と指摘するけど』https://www.bengo4.com/other/n_8123/)でも、村八分にあった場合の法的請求について濵門俊也弁護士が解説し、多くのコメントが寄せられました。

ある40代の女性は、地方独特の閉鎖性から村八分を懸念し、次男を生家の養子にすることを断ったそうです。女性は「あんな閉鎖性の高いところにはやりたくありません」「子供達が生まれ育ち、今も住んでいる地域の感覚で移住したら間違いなく村八分です。あの濃さは程よい交流に慣れてしまうと拷問でしかありません」とコメントしています。

また、ある40代の男性は、敷地に空き缶が捨てられる、回覧板をわざとポストの上に置かれる、挨拶を無視される、すれ違いにそっぽを向かれる、昔からある商店でタバコの銘柄を言うと、ないと言われ売ってもらえないなど、陰湿な村八分にあった体験談を寄せています。

別の40代男性は、「田舎は、地元民による汚職や横領や会社の私物化が当然になっていて邪魔物を排除する力が強い。田舎に転勤して、田舎の人達に排除されて人生も生活もキャリアもボロボロになった」と壮絶な村八分に耐えかね、長年勤めた大企業を辞めたほか、マイホームも捨てて上京したそうです。

ほかにも、地方に移住し、村八分にあったという声が多数寄せられました。

「ゴミ出し時には、いちいち細かくチェックされたりと煩わしさを感じますし、ご近所やら集落同士の関係が密」(30代・女性)

「20年位前Iターンで田舎に行って、感覚が合わずにその数年後脱出しました。他の方が書いているように、区費が高い、請われて消防団に入ったは良いが、訓練のあと強制的に遅くまで飲酒、地元の活動には強制参加、祭りでは神輿を担ぎましたが、重すぎて肩を痛めました」(40代・男性)

「田舎では地主のような権力者や先生と呼ばれる人以外は『皆と一緒であること』を、とにかく求められます。地元を出た人間が戻ってきても『地元を捨てた裏切り者』として、余所者扱いされることもあります」(40代・女性)

「やっぱり田舎のあの人間関係はまっぴらごめんで、癒されに行きはしても住む気にはなれない」(40代・男性)

このような体験談に対し、ある60代以上の女性は「村八分、村八分と皆さん言っているけど、こんな事が、村八分なら、田舎暮らし無理です」と指摘していました。

●自ら「村八分」を選択する移住者も

中には、密接な関わり合いを忌避するため、自ら村八分を選択したという内容のコメントも寄せられました。

ある30代の男性は、「強制的な感じで、消防団に入れ!入らなければ罰金を払え!町内会から抜けるならゴミを出すな!と言われましたがもちろん全て断りました。消防団は強制で入るものでもないですし、罰金なんて必要ないでしょ?税金を払ってて指定のゴミ袋を買ってゴミを捨てるなと言われる筋合いもない」と、自ら地域のルールに従わないことを選択したそうですが、煩わしいご近所づきあいがなくむしろ良かったと考えているそうです。

また、ある50代の男性は、「はっきり言って、『村八分』にしてもらった方が楽な場合もあります。近所の人が死んだら、何日も仕事を休んで葬儀の手伝い行けますか?正月から年末まで、季節ごとにある祭礼の準備もしかり。たまの休みも返上ですよ。お金も出さないといけませんよ。神社の修復、祭りの費用、その他。ある人は夜逃げするくらいお金に困ってたのに、情け容赦なく寺院修復費の分担金として数十万円をむしり取られてました。村八分がつらいって、ホントにそうですか?」と、村八分に対して逆のイメージを持っているようでした。

●「郷に入っては郷に従え」村八分にあった人への批判も

「移住者が、自治会の決まりを嫌がって、自治会に入らない場合もあるように思えるのですが」(60代以上・男性)など、村八分にあう地方移住者に対する批判的なコメントもありました。

ある30代の男性は、「郷に入っては郷に従え、そんな言葉があるくらいだから、日本はもともと閉鎖的なんだよ。特に田舎は田舎の価値観があってそれを大事にしてる。相容れない奴を除外して維持するんだろ。それが嫌な奴は田舎から都会に出ていくし。自由気ままに田舎暮らししたかったら、別荘地とかいいんじゃない?」と、地方の考え方への理解を求めています。

また、実際に地方で暮らしているという50代の男性は、「村八分になったのではなく、自身から溶け込まなかったのではないでしょうな?田舎には、お祭りや古くから伝わる行事など住民が大切にしている文化もあります。それらを蔑ろにして部落行事には参加せず住居するのはどうかと思います。各家への広報配布やゴミステーションの掃除も住民が交代で実施している集落が殆どです。住民は新しい仲間を求めています。楽しいカントリーライフは仲間作りから始まります」と、地方での生活について一面的な見方をすることに対して疑問視するコメントを寄せていました。

弁護士ドットコムニュース編集部
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LTEとWi-Fi通信に不具合かー? iPhone XS/XS Max 海外で報告多数

2018年09月26日 | 消費者情報
LTEとWi-Fi通信に不具合かー? iPhone XS/XS Max 海外で報告多数

9/26(水) 14:16配信 Engadget 日本版
LTEとWi-Fi通信に不具合かー? iPhone XS/XS Max 海外で報告多数
iPhone XSとiPhone XS Maxともに、iPhone Xにはなかったアンテナラインが追加されており、本来なら電波のつかみは改善されているはず。
今月21日に発売されたばかりのiPhone XSとiPhone XS Maxに、LTE通信とWi-Fiが感度が低い、通信速度が著しく低下するなどの不具合報告が(海外で)相次いでいます。

アップル iPhone XS / XS Max発表

通信状態の悪さに関するユーザー報告はアップルの公式サポートフォーラムやアップル系情報サイトMacRumorsフォーラム、大手掲示板Redditなどで確認。今のところ、この件につきアップルの公式コメントはありません。
アップルのサポートフォーラムでは、Wi-Fi接続に関する問題が投稿。2.4GHz帯と5GHz帯を使用している無線LAN環境において、iPhone XSの5GHz接続が不安定で、2.4GHz帯を使わざるを得ないとのこと。

さらにMacRumorsフォーラムの投稿によれば、iPhone Xのときは自宅で3~4本のアンテナバーが表示されて速度も安定していたのが、iPhone XS Maxでは最初こそ同じパフォーマンスが得られるものの、1~2分で通信が劣化。その後、モバイルデータ通信が利用できなくなったと述べられています。

LTEとWi-Fi通信に不具合かー? iPhone XS/XS Max 海外で報告多数
これらの症状が地域に関係なく起きているのか、通信キャリアによるものかは、現時点では不明
同様のLTE電波がつかみにくい不具合は、Redditでも報告があり、こちらはデバイスの交換後も同じ問題が起こったと伝えられています。ただし、いずれも通信キャリアはVerizonのため、iPhone本体ではなくVerizon側に問題がある可能性もあります。

iPhone XSとiPhone XS Maxともに、iPhone Xにはなかったアンテナラインが追加されており(タイトル画像を参照)、本来なら電波のつかみは改善されているはず。実際、米SpeedSmartでも、iPhone XS/XS Maxいずれも前モデルより圧倒的に通信速度が速くなっているとの検証結果が発表されています。

これらの症状が地域に関係なく起きているのか、通信キャリアによるものかは、現時点では不明です。現状のiOS 12は数々の不具合が報告されているため、次期マイナーアップデートでは、諸々の問題がまとめて解決されるのかもしれません。

【関連記事】
■iPhone XS/XS MaxのLTEとWi-Fi通信に不具合?海外で報告が多数
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■iOS 12のメモでカラフルな線を引く方法:iPhone Tips
■iPhone XとiPhone XSで東京の夜景を撮り比べてみた。
■iOS 12アップデート後、iPhone Xのコントラストに不具合?
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まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」

2018年09月26日 | 事件
まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」

9/26(水) 10:00配信 現代ビジネス
まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」
写真:現代ビジネス
 中国の高速鉄道(新幹線)など、列車の予約はスマホのアプリで可能になるなど、昔と比べればはるかに楽になった。

 だが、たとえ入手が楽になったとは言え、自分が予約した座席を勝手に占拠し、「ここは自分の席だ」と言ってもどかない、そんな乗客と出くわしたら、不愉快極まりないだろう。こうしたトラブルが中国で立て続けに発生している。

まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」
写真:現代ビジネス
「小皇帝」がそのまま大人に
 8月には山東省済南から北京行きの列車に乗った男が、「自分の座席だ」と説明する女性に対して頑として譲らず、席を替わるよう説明する乗務員にも「足が悪いので車椅子を持ってきて」などとごねる映像がネットで公開され、この男の身元がネット検索で暴露されるなどの騒ぎとなった。男はその後、ネットで謝罪した。

 さらに9月19日には湖南省から広東省深圳に向かう高速鉄道車内で、やはり他人が予約した窓側の席に座った女が、すぐ隣の通路側の席に移るのを拒否し、乗務員の説得にも「私は間違っていない!」反抗する様子がネットで公開された。

 この女に対し、鉄道当局は200元の罰金と、180日間列車の切符の購入を禁止する処分を発表した。

 この2人の男女はいずれも30代前半のいわゆる「八〇后」で、1人っ子政策により両親に甘やかされて育った「小皇帝」が、そのままわがままな大人となった「巨嬰」(巨大な赤ちゃん、giant infant)ではないかとの議論が起きた。

 「巨嬰」という言葉を有名にしたのが、2016年に中国で出版された「巨嬰国」という書物だ。

 「(中国式)巨嬰」の特徴とその社会的な背景を分析したこの本でも、巨嬰の特徴として「ナルシスト」「極端にわがまま」「自己中心」「依存心が強い」などを挙げたが、中国社会を批判する内容だとして、直ちに発禁本となった(この本は台湾の知人から手に入れたので、いずれ機会を見て紹介したいと思っている)。

 この2人の乗客もまるで赤ん坊のように、他人の不利益など気にすることなく、駄々をこねればなんとかなる、という心理状態だったのではないか。そしてこうした「ゴネ得」の中国人がさらに海外旅行でも出現し、外交問題に発展した。


「墓場に連れて行かれた」と訴え
 9月2日、曾という3人の中国人観光客がスウェーデンの首都、ストックホルムのホテルの従業員から暴言を受け、さらには警察によりホテルの外に追い出され、最後には墓場に連れて行かれ放置されたとネットで訴えた。

 このニュースを15日に伝えた人民日報系の環球時報は、「予定よりも早くホテルに到着し、昼まで部屋には入れないと言われ、父母は健康がすぐれないためロビーのソファーで休ませてほしいと頼んだが、ホテル側は拒否、暴力的に追い出された」「警察は意識がもうろうとする両親を殴打し、無理やり車に乗せ、ストックホルムから数十キロ離れた荒野の墓地に置き去りにした」などと報じた。

 曾一家はその日のうちにスウェーデンを離れ、同紙は「スウェーデン警察の老人に取った行動は、現代国家には想像できないものだ」と批判した。

 これを受けて在スウェーデン中国大使館は「人権を標榜するスウェーデンが人権を軽視した」などと厳重な抗議を行い、ネットでも怒りが巻き起こった。

 「ごろつき国家だ」「今度スウェーデン人を見たら殴ってやる」「スウェーデンは国が分裂し、民族が絶滅すればよい。ガス室に送ってやる」このようなひどいコメントがネットで登場した。

 これに対しスウェーデンの現地メディアは、「3人が予約を間違えて前日の深夜に到着、客室は満員で翌日の昼でないとチェックインできないと説明したことでトラブルになった」「中国の観光客は体の調子が悪いからロビーのソファーで寝かせてくれと要求、ホテル側が拒否し、ホテルを出るよう求め、3人と言い争いになり、警察に通報した」などと報道、警察の対応も事態を沈静化させるもので、暴行などはなく問題はなかったと指摘した。

 さらに事件当時の動画を公開、警察が老人らを注意深くホテルの外に運び、老人が路上で泣きわめき、曾は女性警官とぶつかってもいないのに自分から路上に倒れ、警察が殴ってもいないのに「警察が我々を殺そうとしている」と英語で叫ぶ様子などが中国にも伝わった。

youtube by Dris Lee

 さらに3人が連行されたという墓地は、実際にはストックホルムの中心部から6キロほどの地下鉄駅近くで荒野ではなく、ホームレスなどが夜を明かすことができる教会であり、墓地はすぐ脇にあったが、世界遺産にも指定された有名な観光地だったことも判明した。

事実が判明、世論が逆転
 こうした動画や真実が明るみに出たことで、中国の世論の風向きは一転した。

 「この動画を見て、誰も彼らに同情しなくなった」「曾は警察がぶつかってもいないのに自分から倒れ、大声で泣き叫んだ。これは『碰瓷』ではないか?」
「碰瓷」とは「当たり屋」、つまり故意に人や車にぶつかり,身体や物を壊した代償を請求する犯罪行為のことだ。
「碰瓷」とは「陶磁器にぶつかる」の意味で、もともとは清朝時代、安物の陶磁器を手に持ち、わざと通行人とぶつかって破損させ、高級品だったとして金を要求したことから生まれた言葉だという。

 中国の地方都市などでは、車に向かってわざとぶつかり、賠償を請求する違法行為が頻発しているという。

 微信にはこの事件に関する非常に多くの文章が掲載されたが、このうちの1つは、スウェーデンに住む中国人の次のような話を伝えている。

 「(1)このホテルは午後3時がチェックインなのに、曾一家は深夜に到着し、ホテル側が満室だと言ったことに不満を持ち、騒いだ」

 「(2)曾はロビーで休ませてほしいと言ったが、このホテルは若者向けの宿でスペースがないため断ったが曾は言うことを聞かず、ホテルは警察に通報した」

 「(3)警察にも従わず、大声で叫び、近所の住民にも影響を与えたので、警察はやむなく彼らを連れ去った」

 そして「曾は自らの行いに問題があるのに、事実を誇張し、メディアをミスリードし、外交部門に厳しい対応を取らせた結果、中国人のメンツをつぶし、中国の観光客がますます歓迎されなくなった」

 別の中国人もラジオ・フリー・アジア(RFA)に「現地の大部分の中国人は恥ずかしい思いをしている」「本当に恥ずかしい。中国人はどうしてみんなこうなのだろう。こんな卑劣な振る舞いをするなんて、海外で暮らす中国人はこれからどうやって暮らしたらいいのか?」という現地の中国人の発言を紹介。

 さらにスウェーデンに30年暮らし、法律関係の翻訳をしているという女性の次のような意見を伝えている。

 「スウェーデンのあらゆる商業施設は民間企業であり、経営者は顧客に立ち去るよう求める権利がある。若者向けホテルでも、レストランでも、もしあなたが立ち去る理由があるのにそれを拒んだら、経営者の権益を侵害したことになる。なぜならそこはその人の所有地だからで、警察に処理を任せることになる」

 中国のホテルでは確かに、宿泊客でもない一般人が夏場などロビーで涼んでいる姿を見かける。同じような発想で一晩明かそうとしたのかもしれないが、異国に自分たちのやり方を持ち込もうとしたことに問題があった。


「スウェーデンだからよかったが……」
 また微信に掲載された文章では、「海外に行ったら現地の規則やマナーに従うべきで、自分の側にルール違反があるのに、反省もせず、『中国人を侮辱した』などと騒ぎ、泣きわめくのは、まさに巨嬰症であり、国に恥を持ち帰るものだ。今回曾一家は運が良かった、北欧国家だったから『心が傷つけられた』程度ですんだが、もしビザが免除される『冒険の旅』の国(アフリカなど)や『戦闘的民族』のロシアだったら、本当に墓場送りになっていたかもしれない」という辛辣な批評もあった。

 米メディアによると、スウェーデンの検察当局は事件が報じられる以前の7日、警察官の行動に問題はなかったとして事件に対する調査を終了したと発表。「(顧客が)秩序を乱す行為をしたことへの通常の対応だ」と現地紙にコメントしたという。

 「当たり屋と泣きわめき、相次ぐ嘘! 中国人のメンツは彼らによってスウェーデンで台無しになった!」という文章は、「曾一家は中国国内の資質の低さを集大成した」として高速鉄道の事件を引用しながら、次のように厳しく指摘している。

 「第1に、自分は弱者だから理があるともっともらしい主張をして、他人の利益を犠牲にした。こうした人は、自分が金を出せば解決するコストを、常に他人に転嫁しようとする」

 「第2に、一旦ルールが自分に不利になるや、すぐに駄々をこねて大声で騒ぎ、当たり屋をやって金品をゆすろうとする。高速鉄道で他人の席を占拠した男も、発車の時刻なのに夫がまだ来ないとドアにしがみついて発車を遅らせた女教師(今年1月に安徽省で起きた事件)たちもそうで、騒げば得をすると考えている」

 「第3に、民衆の愛国の感情を利用し、いざこざを起こす。1人の中国人が海外で劣悪な印象を与えれば、他の多くの中国人がその埋め合わせをさせられる。普通の人々の愛国の思いを台無しにし、同胞の国際的なイメージを深刻に傷つけた」

あおったメディアにも厳しい批判
 今回の事件ではさらに、曾一家の言い分だけで事件を一方的に報じ、前述したような読者の憤激を買ったとして、環球時報への批判も強まった。

 「本来はルールを守らない客の個人的な問題だったのに、国と国の問題へと騒ぎを大きくした」「事実に基づかない主観的な報道で、ポピュリズムをあおった」「中国にこのようなメディアがあることは中国にとって災難」――ネットではこのような批判があったという。

 中国青年報のコラムニスト、曹林も事件が報じられた直後の16日、「憎しみ扇動するのは効果がない」との文章を発表。

 「ニュース業界のプロとしての自分の信条は、感情が激烈な情報源ほど、疑ってかかるべきだということだ」と述べ、この報道には次のような問題があると指摘した。

 曹は以前東京や北京で会って話をしたことがあるが、環球時報をたびたび批判するなど、政府系メディアの中では理性的なジャーナリストだ。

 「(1)情報源が単一で、一方的な言い分であり、スウェーデンのホテルや警察の見解による裏付けも反証もなく、現地の報道も引用していない。(2)常識に合わない。自分は全く無実で、相手が悪魔のように言う二項対立的な叙述には警戒すべきだ。一体どのような原因があり、どのような誤解があったのか、なぜ警察がこれほど道理に合わないことをしたのか、重要な事実が隠されているのではないか。(3)あまりにも感情的で、事実が少ない、怒りに任せて訴えたようで、客観的な叙述がない」

 そして環球時報の報道に対しても、「当事者の側に立って報道するのは、正常なことだが、プロとしての精神がなければならず、ニュースを『ネットの書き込み』のレベルにしてはならない。メディアの役割とは事件全体の真相を伝え、調査を尽くした客観的事実によって世論の圧力を形成し、問題を解決することであって、義憤にかられて権利擁護をすることではない、それは弁護士がやることだ。メディアの社会的な役割は客観的報道により事実の非対称性(一方的であること)をなくし、大衆に十分な情報を提供し、理知的な判断をできるよう手助けすることだ」などと指摘した。

 そしてこのグローバルなネット時代に、一方的な情報で世論の感情をあおるやり方はもはや効果がなく、真相が明らかになった時に世論をあおったメディアは非常に苦しい立場に陥るのだ、としている。曹のこのような指摘は、西側のジャーナリズムにも通じる考え方で、全く正しいと思う。

 微信に掲載された文章によればその後、曾が一部の事実を隠していたと認めた。

 具体的には当初ホテル側は曾一家に協力的で、ホテルのロビーで休憩することに同意し、BGMの音量を下げるなどしたが、曾がホテルの外にいた中国人留学生を自称する若い女性を連れてきて、彼女も一緒に休ませてほしいと言ったところホテル側が拒否、トラブルに発展したことが明らかになった。

 さらにこの女性は曾の妻で、曾はもともと4人で旅行したのだが、ホテル側には3人で宿泊するとごまかし、後から妻をこっそり部屋に入れようとしたが、ホテル側に見破られたことでトラブルになったという。

 また曾は中国企業のナイジェリア現地法人の責任者だといった情報も流れているが、確認はできていない。


中国政府もトーンダウン
 事件を受け、中国の外交部門は14日、スウェーデンに対し「驚きと怒りを覚える」「スウェーデン警察による、中国国民の生命と基本的人権を侵害する行為を厳しく非難する」「スウェーデンに対し、当事者である中国国民が求めている処罰、謝罪、賠償などの要求に応じるよう求める」と非常に厳しい口調で申し入れた。

 ところがスウェーデン側の報道により事実が明らかになった17日には「大使館と外務省はスウェーデン側に申し入れ、事件を調査し、当事者の合理的な要求に答えるよう求めた」と急激にトーンダウンした。

 海外メディアは、スウェーデン国籍で中国政府を批判する書籍を販売していた香港の書店関係者、桂民海氏が中国当局に拘束されたことで、スウェーデン政府が中国を人権侵害と批判していることや、中国政府が「チベット独立勢力」とみなすチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世がこのほどスウェーデンを訪問したことへ不快感を強めていたことが背景にあったとみている。

 いい加減なニュースに便乗して批判をしたため、引っ込みがつかなくなった形だ。中国国際放送(北京放送)の日本語サイトには「中国人観光客を荒々しく排除 スウェーデン警察の人権意識は何処に」という日本語の評論が掲載されているが、事実関係が分かった今は取り下げたほうがいいと思う。

巨嬰心理から脱却を
 高速鉄道の座席居座り事件と、スウェーデンでの事件、これらに共通するのは、社会のルールを自分の都合のいいように解釈し、「ゴネればなんとかなる」「わめけば得をする」というまさに「巨嬰」の心理なのだろう。

 微信の評論では次のような指摘もあった。「高速鉄道での相次ぐ乗客トラブルは、個人の資質の問題ではなく、スウェーデンの警察のような現場で法律を執行する人がいなかったことが理由だ。ごろつきや無頼が横行する時、それは個人の資質の問題ではなく、社会のルールや法律が彼らにとって形だけのものになっているのだ。もし居座った男女の前に、体格ががっしりしたスウェーデンの警察が現れ、規則を守らなければそれ相応の措置を取ると言ったら、彼らは作り笑いをして自分たちの席に戻っただろう」

 「巨嬰症」への最大の対策は、きちんとしたルールを示し、ゴネ得は効かないということを分からせ、ルールを強制的に守らせることだという指摘は、こうした問題が頻発する中では確かにその通りなのかもしれない。中国の鉄道当局がとった罰金や180日間の乗車禁止などの処分も、今後同様の事件の再発を防ぐために適切だと考える。

 ネットでは、「高速鉄道に居座った2人が結婚して、スウェーデンに旅行するのが、ネット市民の最大の願い」といったきついジョークが流れたが、日本の新幹線やホテルではこのようなトラブルを起こしてほしくないものだ。

 一度は沈静化するようにみえた今回のスウェーデンでの問題だが、同国のテレビ番組が事件を受け、『中国の観光客を歓迎しますが、路上で排泄をしないでください』と揶揄する内容を放送したことで、再びメディアや外交当局が猛烈に抗議するなど、しばらく余波が続きそうだ。

 こうしたトラブルへどのような対応を取るべきか、中国人観光客が激増する日本の業界にも1つの警鐘となったと言えるだろう。

 (本稿は筆者個人の見解であり、所属組織を代表するものではない)

古畑 康雄




「禁止大便」「犬はランチではありません」スウェーデン国営TVの“パロディ”に中国が抗議
9/26(水) 10:02配信 AbemaTIMES
「禁止大便」「犬はランチではありません」スウェーデン国営TVの“パロディ”に中国が抗議
スウェーデン国営テレビが中国人観光客についてのパロディ番組を放送
 「私たちは歴史的建造物でおしっこしません。大便もです(禁止大便)。スウェーデンではトイレに行きます」

 スウェーデンで放送されたテレビ番組をめぐり、中国が抗議する事態が起こっている。問題となっているのは、スウェーデンの国営テレビで21日に放送された番組。中国外務省はスウェーデンの国営放送に「中国を侮辱する内容の番組を放送した」と抗議の意を示した。

 その発端は2日、中国人観光客3人がスウェーデンのホテルから警察に追い出された時の映像。3人はチェックイン12時間前の午前2時にホテルを訪れたがチェックインを断られ、ロビーで寝泊まりしようとしたところホテル側が呼んだ警察に連れ出されたという。映像には、「助けてー」「これは殺人だ、殺人だ、殺人だぞ」と泣き叫ぶ中国人観光客の姿も。

「禁止大便」「犬はランチではありません」スウェーデン国営TVの“パロディ”に中国が抗議
中国外務省が抗議
 この騒動について、スウェーデンの国営テレビが放送した中国人観光客についてのパロディ番組には、「もし道端で犬と一緒にいるところを見たら、それは買ったばかりのランチではありません」「中国の皆様がスウェーデンに来ることを熱烈歓迎します。ただし、態度が悪ければ皆さんのおしりを叩きます」「スウェーデンではご飯を食べながらおしっこをしません」などのナレーションもあり、中国外務省は「差別と偏見に満ち、非常に挑発的だ」と非難している。

 スウェーデンでこのような放送が行われた背景には何があるのか。過去にスウェーデンで現地取材を行っているジャーナリストの増田ユリヤ氏は、違う文化を持つ人への違和感が募っていたと指摘する。

 「日本人にとっては、スウェーデンや北欧の国は移民や難民に寛容な国というイメージがあると思う。今から3年前、大量の難民がヨーロッパに押し寄せて、普段の生活を乱されることが非常に増えてきた。中国も経済状況が良くなって、移民や難民でなくても海外旅行に行く人が増えた。寛容さがだんだん失われてきて、自分たちと違う行動を取ったりマナー違反の人が目立ったりするようになってきて、そうした人への嫌悪感を表に出して言うようになってきた」

 また、嫌悪感が全面に出されるようになったのにはあるきっかけがあったという。

 「トランプ大統領の誕生をきっかけに、どこの国でも『自分の国が一番だと言っていいんだ』という風潮が強くなってきている。今月9日のスウェーデンの選挙でも、反移民難民を掲げている極右政党、ネオナチの流れを汲む政党が非常に議席を伸ばした(12.9%→約18%)。他者を受け入れたくないという気持ちが、自分たちの生活を脅かされる、自分たちの安心安全が保障されないというところから不満として出てきて、選挙の結果につながったところはある」


日本でいうNHKのようなテレビがこのような放送をしたことに、歴史学者で東京大学史料編纂所の本郷和人教授は「これはジョークの域を超えていてそりゃ中国の人は怒る。でも午前2時に行く中国人観光客も悪くて、スウェーデンの人から言わせれば『我慢の限界』ということなんだろう」と推測。一方で、日本の「刺青」の問題を引き合いに、「外国の方からしたらファッションの一部でやっているものを、反社会的勢力だと温泉に入れないのは問題になる。中国は大声で話す方が多いけど、それも文化というものがあってのこと。日本も何十年か前の先祖は世界でひんしゅくを買っていたこともあるし、文化の違いをお互いに思いやらないといけない」と他人事ではない点を指摘した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)



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【フィリピン】卸売物価指数、7月は7カ月ぶりに鈍化

2018年09月26日 | フィリピン永住生活、、天国か地獄かな
【フィリピン】卸売物価指数、7月は7カ月ぶりに鈍化
9/26(水) 11:30配信 NNA
【フィリピン】卸売物価指数、7月は7カ月ぶりに鈍化
写真:NNA
 フィリピン統計庁(PSA)が24日に発表した2018年7月の卸売物価指数(GWPI、1998年=100、速報値)は、前年同月比9.0%上昇の253.9となった。上昇率は7カ月ぶりに前月を下回った。
 8項目の上昇率は、鉱物性燃料・潤滑油・その他関連品が41.2%で、5カ月ぶりに鈍化した。飲料・たばこは13.8%となり、2カ月連続で低下。指数に対する比重が大きい食品は、6月まで3カ月連続で右肩上がりとなっていたが、前月の3.6%から3.5%に下がった。
 地方別では、ルソンが9.4%上昇の259.1、ビサヤが6.8%上昇の237.5、ミンダナオが7.8%上昇の230.3だった。上昇率は全地域で前月を下回り、ルソンとビサヤは5カ月ぶりに鈍化。ミンダナオは、2カ月連続の鈍化となった。
 調査対象は、ルソンが437品目、ビサヤが302品目、ミンダナオが372品目となる。
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