狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

宴のあと

2007-01-14 07:49:16 | 日録
町の広報誌に毎号町長コラムが載る。
これは97年(平成9年)12月号皇太子殿下ご夫妻が、町の県立大・同付属病院を見学されるため、わが町をご訪問になった時の食事会のご様子を書いた『雅子様との昼食会』と題したエッセーの一部です。

(略)昼食会での同席者は、皇太子殿下ご夫妻、県知事、県議会議長、県立大学長、宮内庁関係の同行者の他は、地元町長の私と、N議長でした。
 早いうちにこの報告をと思いながら、何となくためらいがあって、そのままにしていましたが、やはり町にとって滅多にないこの機会の報告をして置こうと思い立った次第です。
 まず座った位置関係。皇太子ご夫妻が向き合ってテーブルの中央部にお座りになり、私は皇太子殿下の左隣りで、雅子妃殿下とほぼ正面に向き合う位置でした。
 昼食の料理は、T市○○ホテル謹製のものですが、まず、御献立を紹介しましょう。

御献立

造里 …… 鯛の桜花〆……添え野菜等7品
煮物 …… 筍土佐煮 ……ふき、木の芽等6品
焼物 …… 常陸牛のステーキ和風ソース
揚物 …… (地元)産レンコンのはさみ揚げ、ワカサギのフライ等4品
椀  …… 桜花海老真丈、わらび、木の芽他
食事 …… 当町産筍のご飯
水菓子…… 地元産スイカ、さくらんぼのムース
飲物 …… コーヒー、紅茶、ほうじ茶

 やはり料理担当者も、当県産、当町産のものをとり入れようとした努力したあとが見られる献立です。品数はいかにも多いのですが、いうなれば、上品な箱弁という感じに盛り付けられいました。(以下略)