安徽省で無許可のテレビ局がなんと1000近くもあるという。なんでも無許可テレビ局はわずか数万元のコストで500Wから1000Wの送信機を購入して、暴力、色情等の低俗な内容を主に放送し、もちろん無許可でテレビドラマや映画等も流したりして多くの視聴者を得ているという。収入源は広告収入だ。
管轄部門はこの状況に対してどのように対応しているのだろうか。新聞記者が管轄部署にインタビューしたところ、発見したり調べたりするのは難しいという回答が返ってきているが、果たしてそんなに難しいのだろうか。日本の常識では考えられない話なので、本当に難しいのかもしれない。とはいうものの、取締りを行うことによってかなり減ってきているはずだとも言っている。過去の取り締まり実績としては2006年に24、2007年に23、2008年に107、2009年に61、2010年に70余りを取り締まっている。そこそこの数を取り締まっているが、全体で1000近くあるというのであればまだまだだ。いったん取り締まられてもなにせ低コストではじめることができるのですぐに復活するという。
しかし、テレビメディアがこうもあっさりと無許可で運営されるって、その罰則内容はどうなっているのだろうか。ちょっと調べてみたところ、たかだか1~5万元の罰金に過ぎない。場合によっては刑事責任を追及するとは言うものの、金銭的な罰則は余りにも小さい。貨幣価値が大きく変動しているにもかかわらず、罰金金額だけは旧来のままなので、そりゃあ小さくも感じるわけだ。ということで、取り締まりは引き続き行われるのだろうが、こんなんじゃ無許可テレビ局はまだまだなくならないだろう。