呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

バービーの上海旗艦店が閉鎖

2011年03月09日 | 日記

名前:バービー・ミリセント・ロバーツ

出身:アメリカウィスコンシン州

生年月日:195939   

身長:167.4cm   

年齢設定:16歳

設定体重47.4kg60.66kg

 

 バービーのプロフィールです。設定は16歳ですが、生年月日を見るともう52歳なんですね。バービーもおばさんなのですね。

 

   

 

 2年前に上海に華々しくオープンしたバービーの旗艦店が閉鎖することになりました。旗艦店は閉鎖されますが、その他の店舗で扱っているのはそのままなので、バービーが中国から消えるわけではないとのことです。旗艦店のオープンは話題にはなったのですが、あまり売れてなかったみたいですね。旗艦店閉鎖の要因として次の理由が挙げられています。

 

(1)   ポジショニング

 中国の子供向け市場ではアニメキャラクターの方が受けがよく、バービーのキャラクターは受け入れられがたかった。

 

(2)   家賃負担大

 旗艦店は6フロアーもありました。このあたりの賃料は40元/㎡/日もするそうです。旗艦店は6フロアーもありましたが、合計面積は3500㎡になります。単純に賃料相場を掛け合わせますと、1ヶ月あたりの家賃がなんと420万元、年間だと約5000万元にもなります。

 

 

(3)   プロモーション不足

 イベントが少なく、趣向を凝らしたものでもなかった。要するにプロモーションの力の入り方がいまひとつだったということですね。

 

(4)   価格

 やはり価格が高すぎたというのがあるようです。買える人がかなり限定されてしまい、買える人たちもあまりバービーに対して認知しなかったようです。また、ネット販売で似たようなのがずっと安い値段で売られているというのも影響したようです。

 

 後は思うに西洋人のつくりの人形が中国では受け入れられなかったというのもあるのでしょうね。まだリカちゃん人形の方が良かったかもしれませんね。日本的「カワイイ」のほうが中国では受け入れられるように思います。やっぱり同じアジアなので、キャラクターとして日本のほうが受け入れられ易いでしょう。実際にアニメなんかそうですしね。欧米のアニメもありますが、やっぱり日本のアニメキャラのほうが強いですし。でもあらためて理由を見ますと、何から何まで全てはずしてしまったという感じですね。