呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

2010年のインターネット広告市場は253億元の見込み

2010年10月11日 | 日記

 DCCI(インターネットデータセンター)の調査によると、2009年のインターネット広告収入は193.3億元で、これは屋外広告収入を超えている。そして、2010年には前年比30.7%増加して252.7億元に達することが見込まれている。これは中国広告市場の11.1%を占めることになる。そして、2012年にはさらに伸びて423.1億元に達するという。2012年には新聞(2012年は413億元の予想)を超えて、二番目の広告媒体となるのだ。


 インターネット広告がこれだけ伸びている主な要因としては、検索エンジンの広告規模が比較的早い成長をしていること、もうひとつがSNS、動画サイト等の広告営業価値が上昇していることにある。特に動画サイトは画面でドラマや映画を見たりというようにテレビを代替する機能を持ってしまっているが、テレビの場合いわゆるゴールデンタイムの広告料は高く設定されているのが、ネットの場合はそのあたりはあまり関係なくなってしまっている。このため、テレビ広告市場に対する影響は少なくないものと思われる。
確かにテレビよりもネットで広告したほうが効果が得られそうなものはたくさんあると思う。

 ちなみに、インターネット広告を利用しているのは特に自動車、アパレル、化粧品関連の伸びが大きく、逆に不動産や金融は著しく減少している。最近の不動産バブル抑制策がここにも反映されているといえるだろう。