呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

上海ホテル業界は来年の上海万博に期待

2009年09月12日 | 未分類
  最近仲量聯行(Jones Lang LaSalle)が発表したホテル業界報告によると、2009年1-5月に関して下表のようにかなりの落ち込みを見せている。
 
入室率
前年比
平均単価
前年比
一室あたり収入
前年比
5ツ星
44.9%
14.2p
1,225
23.7p
551
42%
4ツ星
49.7%
12.0p
558
16.8p
292
33.1%

  金融危機の影響、豚インフルエンザ等の影響もあり、今年1-5月まで出国外から上海へ来た人が203.8万人と前年比6.2%減となっている。

  このような状況の中で、2008年の高級ホテル客室数は3229室増加しており、今年に入ってからも6444室も増加している。今年一年で4ツ星と5ツ星ホテルの客室数は15000室余り増加することが予想されている。これにより、2010年には上海のホテル客室数は約33000質増加することが見込まれている。もちろん上海万博をアテにしたものだ。

  下のグラフは200年から2008年までの四ツ星及び五ツ星ホテルの業績推移だ。昨年の落ち込み具合がよくわかる。

                 
       四ツ星ホテル業績        五ツ星ホテル業績       (出典:第一財経新聞)
 
  現在のところ上海のホテル業界は現在非常に厳しい状況にあるが、来年になるとなにせ7000万人がやってくるという上海万博があり、これで息を完全に吹き返すことができるだろう。それにしても7000万人って、6ヶ月で割っても毎日約40万人の計算だ。ただでさえ混雑している上海の街、万博期間はますますの人ごみになることだろう。