ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第73巻-1ドラゴン・バードへの実験

2007-05-31 01:41:50 | 第071巻~第075巻

■ドラゴン・バードへの実験(第251話) 発表1986年9月

評価   ★★★

依頼人   CIA長官

ターゲット 極左翼系組織”竜の鳥”首領P・S・モズーコ/グロスロ/バローニ/
       チョーズン/カマロ/パッサム

報酬    不明($200,000以上と推定)

今回弾丸発射数      6/ 通算弾丸発射数 1,402

今回殺害人数        6/ 通算殺害人数   1,538

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    83

<ストーリー>
極左翼系組織”竜の鳥(ドラゴン・バード)”は世界各国で群衆暴動を起こし、政府転覆・共産化を図るプロのアジテーター集団。CIA長官は”竜の鳥”の抹殺を依頼する・・・

<この一言>
いかなる協力も惜しまん・・・と、言ったな?

<解説>
極左翼系組織”竜の鳥(ドラゴン・バード)”は世界各国で群衆暴動を起こし、政府転覆・共産化を図るプロのアジテーター集団。首領「P・S・モズーコ」に率いられた”竜の鳥”は1960年羽田のハガディ事件を始め世界の暴動を扇動してきた。7日後に迫った南アフリカでの国民集会で、”竜の鳥”が暴動を起こすべく暗躍しているとの情報を掴んだCIA長官は”竜の鳥”のメンバーの抹殺をゴルゴに依頼する。

夜のスタジアム内の群衆に紛れ込んだに”竜の鳥”メンバーを次々と狙撃するゴルゴ。NPPDと呼ばれる特殊な光に反応する蛍光性物質を”竜の鳥”メンバーにつけることで、狙いを定めていたのであった。CIAが極秘裏に開発した物質を入手していたゴルゴ、CIA長官をもって「さすがというべきか・・・なんというべきか・・・」と言わしめている。
ブラームス博士の家に入り込み、堂々と椅子に座って博士を待ち受けるゴルゴの不遜な態度が最高だ。ゴルゴに協力したら博士の借金$200,000を肩代わりするというゴルゴの有無を言わさぬ交渉術が凄い。

ちなみにCIA長官は第71巻-3『アイスバーグ』第72巻-3『見えない軍隊』に続き3回目の登場。

ズキューン

ゴルゴ13 (73) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第72巻-3見えない軍隊

2007-05-30 23:26:45 | 第071巻~第075巻

■見えない軍隊(第250話) 発表1987年1月

評価   ★★★

依頼人   傭兵ジョー・モンタナ

ターゲット ステルス破片を奪いに来る者

報酬    不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,396

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   1,532

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    83

<ストーリー>
アメリカでステルス戦闘機が墜落。その破片を手に入れた傭兵「ジョー・モンタナ」は、破片を高く売りつけるためゴルゴに接触する・・・

<この一言>
それは・・・やめた方がいいな・・・

<解説>
カリフォルニアにアメリカ空軍のステルス戦闘機が墜落。国防総省は総力を挙げて機体の破片を回収するが、傭兵「ジョー・モンタナ」は破片を強奪、アメリカ・ソ連を天秤にかけ破片を高く売りつけようとする。モンタナはゴルゴにステルス破片を奪いに来た者をスナイプするよう依頼。モンタナとゴルゴはロサンゼルス郊外のモーテルに立て籠もり、CIAの襲撃を待つ。一方、ソ連の特殊部隊で”見えない軍隊”とも言われる『スペツナズ』もステルス破片を奪取すべくモーテルを取り囲む。

スペツナズ隊長「ユーリー」はゴルゴ対策を検討、ゴルゴの愛銃M16の射程が600mであることから、有効射程1300mの「ドグラノフSVP」を装備、常にM16の射程外の610mからゴルゴを狙う作戦を立てる。ゴルゴはモーテルを抜け出し標高4,000mのシエラネバタ山に向かう。ゴルゴを追いつつも610mの距離を保つユーリーであるが、標高3,500m地点でゴルゴの銃弾がユーリーを貫く。標高が高く空気が希薄なため、空気抵抗が少なくなり射程距離が伸びることを計算したゴルゴが、ユーリーを山間部に誘い込んだのであった。

ゴルゴの頭脳プレイが光る作品。「見えない戦闘機」と「見えない軍隊スペツナズ」をからめた展開が絶妙だ。欲を言えば、スペツナズとゴルゴ、スペツナズとアメリカ特殊部隊の壮絶バトルが見たかったのだが・・・
なお、CIA長官は第71巻-3『アイスバーグ』に続き2回目の登場。長官自らモンタナからの電話を受けているが、危機管理やクレーム対応の観点からすると、組織の(それもCIA程の大組織の)最高責任者が一次対応をするというのは最低・最悪である・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (72) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ゴルゴ13第72巻-2KGBの長い腕

2007-05-28 23:32:54 | 第071巻~第075巻

■KGBの長い腕(第249話) 発表1986年3月

評価   ★★★★

依頼人   KGBニューヨーク女性支部長

ターゲット 元KGBニューヨーク支部長レオン・ニクラビッチ・マリク(変名ヴィルヘルム・ジェイスン)

報酬    不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,393

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   1,529

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    83

<ストーリー>
KBGニューヨーク支部長「レオン・マリク」は、クレムリンより呼び出しを受け更迭が決定していた。亡命を決意したマリクは・・

<この一言>
指示したスイス銀行の口座に指定のカネを振り込んでくれ・・・

<解説>
KGBニューヨーク支部長レオン・ニクラビッチ・マリクは部下を愛人とし、さらに赴任してきた参事官パブロフの妻にも色目を使う。東西陣営の緊張緩和が進行する中、強硬派のマリクはクレムリンから睨まれ自身の地位は風前の灯火であった。自己保身に走るマリクは、アメリカに亡命した元ソ連国連事務次官の暗殺を指揮する一方、その情報をCIAに流し自身の亡命の意思を伝える。失うものが無くなったマリクはパブロフの妻を犯すが、マリクの愛人はこの様子を盗聴しマリクの裏切りを知る。

マリクの後任としてKGBニューヨーク支部長に就いた愛人は、ゴルゴにマリクの殺害を依頼する。マリクは亡命後、整形手術を受け「ヴィルヘルム・ジェイスン」という名前で暮らしているという。
ゴルゴは警官に扮してマリクの車を止めさせ、
「ヴィルヘルム・ジェイスンか?本名、レオン・ニクラビッチ・マリクだな」と問いただし、至近距離からの発砲で射殺する。ゴルゴが警察官に化けるという意表を突いた展開がニクい。また、マリクとその愛人のドロドロとした愛憎劇もストーリーに起伏を持たせている。

「KGBの長い腕」とはマリク自身も述べているように、KGBの調査と監視が広く行き渡っており、執念深いという隠喩になっている。第58巻-2『クレムリン名簿』でもアンドロポフが「KGBの腕は長い」と語っている。この伝統はソ連崩壊後の今日でも生きているようで、ロンドンで起きた放射性物質による殺人事件は、元KGBのプーチン大統領が指示を下したというのが真相らしい・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (72) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ゴルゴ13第72巻-1南フロリダ殺人ゲーム

2007-05-27 13:33:04 | 第071巻~第075巻

■南フロリダ殺人ゲーム(第248話) 発表1986年6月

評価   ★★★

依頼人   ①DEA(米麻薬捜査局)・BNDD(麻薬危険薬取締局) ②KGB

ターゲット ①麻薬密輸組織総元締 テッド・アダムス ②元KGBアニシモフ

報酬    ①不明 ②不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,390

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   1,528

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    83

<ストーリー>
麻薬問題の根絶のためアメリカ当局は総元締「テッド・アダムス」の殺害をゴルゴに依頼する。しかし、ゴルゴが仕留めたのは替え玉だった・・・

<この一言>
何の用だ?

<解説>
ドラッグの蔓延に悩むDEA(米麻薬捜査局)・BNDD(麻薬危険薬取締局)は、麻薬根絶を目指し密輸組織の総元締め「テッド・アダムス」殺害をゴルゴに依頼する。フロリダの別荘でくつろぐテッドを沖合のボートから仕留めるゴルゴ。しかし、ゴルゴがスナイプしたのはテッドの替え玉であった。

テッドの警備担当「マーク・ブラッド」は元FBI主任。ゴルゴに煮え湯を飲まされた過去を持つマークは、替え玉の殺害をゴルゴの仕業と直感。テッドに対しては警備強化を提言する一方で、テッドをエサにゴルゴをおびきよせて捕らえることを計画する。ゴルゴはテッドが替え玉であること見抜き、再び別荘の沖合にボートで現れる。マークはゴルゴのボートに乗り込み、ボート内を捜索するが銃器は見あたらない。マークが別荘を双眼鏡越しに眺めると、生け垣に遮られ別荘内部は死角になっていた。証拠不十分として引き上げるマークであるが、その後、一発の銃弾がテッドを仕留める。

潮位が最高となる満潮時に別荘内部が見えることを計算してテッドを狙撃したゴルゴ。本物のテッドをおびき出すためとはいえ、替え玉を殺してしまう本作のようなケースは珍しい。第68巻-2『真実の瞬間』第68-3『スタインベック三世』などは、替え玉を殺すことはなかったのだが・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (72) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ゴルゴ13第71巻-3アイスバーグ・カット

2007-05-26 23:44:06 | 第071巻~第075巻

■アイスバーグ・カット(第247話) 発表1986年10月

評価   ★★

依頼人   CIA長官

ターゲット 氷山移送の阻止

報酬     不明

今回弾丸発射数      7/ 通算弾丸発射数 1,387

今回殺害人数       50/ 通算殺害人数   1,525

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    83

<ストーリー>
エジプトは砂漠の渇水を克服するために氷河の移送を試みる。しかし、エジプトの中東・アフリカにおけるプレゼンス増大を防ぎたいアメリカはゴルゴに接触し・・・

<この一言>
うむ・・・

<もう一言>
うむ。

<解説>
エジプトは自国の渇水対策とアフリカ諸国への影響力増強のために、氷山の海上移送を試みる。この情報を嗅ぎつけたCIAは、エジプトの野望を砕くためゴルゴに氷山移送阻止を依頼する。

ゴルゴは捕鯨名人に氷山の弱点、「クラック」について教えを請う。バズーカ弾をクラックに集中的に撃ち込むことでゴルゴは氷山を破壊、護送船もろとも北極海に沈める。

アフリカの砂漠化と中東問題に言及した作品。話のスケールは広大なのだが、ゴルゴの活躍が通り一遍でいまいち盛り上がらない。殺害人数は推定で50人としているが、殺害人数が多いにも関わらず見どころのない作品だ。

ズキューン

ゴルゴ13 (71) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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