ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第121巻-2 13階段の狙撃

2008-09-24 00:17:53 | 第121巻~第125巻

■13階段の狙撃(第405話) 発表1997年3月

評価   ★★

依頼人  ①マティアス国防大臣 ②アロンソ・マティアス少佐

ターゲット ①マティアス国防大臣 ②エステバン秘密警察長官

報酬    ①不明 ②不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 2,249

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   4,385

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   105

<ストーリー>
大統領の圧政が続く南米某国。大統領に汚名を着せられて処刑される国防大臣と、その息子が目論むクーデター計画が交錯し・・・

<この一言>
残念だが・・・その依頼は俺には受けるわけにはいかない・・・

<解説>
『ロドリゴ大統領』の圧政が続く南米某国。ロドリゴ大統領は自らの足場固めのため、政友である『マティアス国防大臣』を罠に嵌め、公開絞首刑に処せられる。

マティアス国防大臣の息子『アロンソ・マティアス少佐』は、父と共にクーデターを計画していたが、クーデター直前に父がロドリゴ大統領の手に落ちたことを知る。クーデター決行を決意したアロンソはゴルゴに接触、父マティアス国防大臣に名誉ある死を与えるべく”銃殺”の依頼を行う。ゴルゴはこれを拒否、同時になされた『エステバン秘密警察長官』の殺害のみを受諾する。

マティアス国防大臣は、自分が大統領一派に捕らえられた際は名誉ある死を与えて欲しいと、ゴルゴに依頼をしていた。マティアス国防大臣の絞首刑は高い壁に囲まれた刑務所の中庭で行われるため、外部からの狙撃は不可能と思われた。しかし、ゴルゴは引力に引きずられてロケット弾が飛ぶ弾道を会得するための訓練用兵器”RGP7・グレネードランチャー”を用いて、不可視のマティアス国防大臣を”銃殺刑”に処し、混乱の最中、エステバン秘密警察長官も狙撃する。

RGP7・グレネードランチャーという訓練用銃器がキーとなる本作、銃器マニアならばニヤリとさせられるのであろうが、凡作の域を出ない作品である。ゴルゴがRGP7・グレネードランチャーを構えた姿は様になっているがそれだけの話で、よく読まないと銃器特性が分からず、”名誉ある死”が銃殺というのも素直にうなずけない。

ズキューン

ゴルゴ13 (121)巻掲載
ゴルゴ13 (150)巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第121巻-1 贋作工房

2008-09-21 21:15:27 | 第121巻~第125巻

■贋作工房(第404話) 発表1996年11月

評価   ★★★

依頼人  ①バチカン・ローマ教会『テアヌス司祭』 ②テアヌス司祭

ターゲット ①天才贋作画家『ネッセル・アルバトーニ』の作家生命を断つ
       ②リアローザ司祭(ゴルゴは依頼を受諾せず)

報酬    ①不明 ②-

今回弾丸発射数       5/ 通算弾丸発射数 2,247

今回殺害人数         3/ 通算殺害人数   4,383

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   105

<ストーリー>
大英博物館で開催されている”贋作展”。贋作として展示されているキリストの聖遺物を巡り、美術界への復讐とローマ教会に対する陰謀が展開される・・・

<この一言>
復讐という行為には資格がいる・・・

<もう一言>
これは俺の仕事に対するケジメの範疇に入るものだ・・・

<解説>
バチカン・ローマ教会『テアヌス司祭』は、天才贋作画家『ネッセル・アルバトーニ』がキリストの聖遺物の贋作を用いてローマ教会を混乱に陥れようとしていることを知り、ゴルゴにネッセルの作家生命を断つよう依頼する。ゴルゴは依頼通り、ネッセルを失明させその作家生命を断ち、陰謀を排除した。

しかし、その5年後に大英博物館の”贋作展”に展示されている贋作の聖遺物が、真性の聖遺物である疑惑が浮上。美術界、バチカンに動揺が走る。ネッセルの弟子『ロゼッタ・マモール』は、師ネッセルを葬った美術界とゴルゴに復讐すべく、真性の聖遺物を作り上げ、バチカン改革派の『リアローザ司祭』を巻き込んで、聖遺物の真性を証明しようとする。リアローザ司祭は、聖遺物を手にした自分こそがキリストの後継者であり、ローマ教会を支配する野望を抱いていた。

テアヌス司祭はゴルゴに接触、ゴルゴの5年前の仕事を疑ったことを詫び、自身の命をかけてリアローザの狙撃を依頼しようとする。しかし、ゴルゴは5年前の仕事が不十分であると考え、自身の仕事に対するケジメをつけるべく、テアヌスの依頼を拒絶、自らの意志として贋作問題に対峙する。ロゼッタとリアローザを狙撃し、聖遺物を撃ち抜き焼き払ってしまう。聖遺物は燃え尽きてしまったが、その含有放射線量を測定することで贋作であることが判明したのである。

本作の見所はズバリ、ゴルゴの饒舌なセリフ回しにある。5年前の仕事の結果がもたらした真贋問題の責任をとるべく、ゴルゴの語った一字一句が重い。長くなるが全文掲載する。
”それ以上は言わないでいい・・・ここから先は・・・あんたの範疇ではない・・・あんたが依頼を告げたら二度と噛みに仕える事が出来なくなるはずだ・・・復讐という行為には資格がいる・・・あんたにはそれがない・・・これは、俺の仕事に対するケジメの範疇に入るものだ・・・”

ズキューン

ゴルゴ13 (121)巻掲載
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ゴルゴ13第120巻-3世紀末ハリウッド

2008-09-14 12:33:44 | 第116巻~第120巻

■世紀末ハリウッド(第403話) 発表1996年9月

評価   ★★★★

依頼人  ロイ

ターゲット リーを襲う人間の排除と、それを命令している人物の抹殺

報酬    不明(ターゲットの報告が一日遅れる毎に報酬が加算)

今回弾丸発射数      74/ 通算弾丸発射数 2,242

今回殺害人数        78/ 通算殺害人数   4,380

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   105

<ストーリー>
ハリウッドに本格参入しようとする香港映画スターの『リー』。しかし、アメリカ映画産業とアメリカ政府上層部はリーの抹殺を企て・・・

<この一言>
俺は基本的にボディーガードは引き受けない・・・

<解説>
香港映画スター『リー』はハリウッドに本格参入すべく、マネージャーの『ロイ』とともにアメリカ国内で映画撮影を開始した。しかし、ハリウッド映画を通じてアメリカの消費文化・価値観を全世界に浸透させようとするアメリカ政府は、既得権の確保と新規参入を阻止すべくリーの抹殺を企てる。

ロイはゴルゴにリーのボディーガードを依頼するが、ゴルゴは『俺は基本的にボディーガードは引き受けない・・・』とにべもなく断る。ロイは依頼内容を『リーを襲う人間の排除と、それを命令している人物の抹殺』と変更し、ゴルゴの快諾を得る。以降、ゴルゴはリーの身辺警護を完璧に行い、リーの命を狙う者を徹底的に排除する。

リーを襲う勢力には国家権力の影が見え隠れしていたが、黒幕はDIA(国家情報局)『アラン』であった。アランはリーのボディーガードがゴルゴと知るや、DIAの精鋭を集めゴルゴとリーの抹殺を指示する。ゴルゴはDIAの襲撃を予測し、リー・ロイとともに華僑の秘密ビルでDIAを迎撃。DIA特殊部隊の集中砲火、分散攻撃を完全に制圧するゴルゴであったが、圧倒的な人員数の前にDIAに包囲されてしまう。ゴルゴに残された弾丸は1発とグレネードランチャーの1弾のみ。消火用スプリンクラーを狙い撃ちハロゲンガスを充満させた後、グレネードランチャーで窓ガラスを撃ち破る。室内に充満した高圧ガスが一気に窓外へ吹き出し、DIA特殊部隊は窓の外へ放出され殲滅させられる。

ゴルゴの大立ち回りが見物である。DIAの精鋭集団を相手に一歩も引かず、次々と殺戮排除していくゴルゴであるが、その表情には鬼気迫るものはなく、常に冷静沈着。状況に応じて武器を使い分け、ピンポイントで敵をいなしていく様は、正に「コンバットゲーム」。K弾で床下から貫通弾を撃ち込むシーンが象徴的。多勢に無勢で追い込まれながらも、最後の一発の弾丸をキープして状況を打破するラストシーンも圧巻である。映画を国策産業とするアメリカへの批判を折り込んだストーリー展開も素晴らしく、読み応えのある作品となっている。

ズキューン

ゴルゴ13 (120)巻掲載
ゴルゴ13 (150)巻(最新刊)
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