■世紀末ハリウッド(第403話) 発表1996年9月
評価 ★★★★
依頼人 ロイ
ターゲット リーを襲う人間の排除と、それを命令している人物の抹殺
報酬 不明(ターゲットの報告が一日遅れる毎に報酬が加算)
今回弾丸発射数 74/ 通算弾丸発射数 2,242
今回殺害人数 78/ 通算殺害人数 4,380
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 105
<ストーリー>
ハリウッドに本格参入しようとする香港映画スターの『リー』。しかし、アメリカ映画産業とアメリカ政府上層部はリーの抹殺を企て・・・
<この一言>
俺は基本的にボディーガードは引き受けない・・・
<解説>
香港映画スター『リー』はハリウッドに本格参入すべく、マネージャーの『ロイ』とともにアメリカ国内で映画撮影を開始した。しかし、ハリウッド映画を通じてアメリカの消費文化・価値観を全世界に浸透させようとするアメリカ政府は、既得権の確保と新規参入を阻止すべくリーの抹殺を企てる。
ロイはゴルゴにリーのボディーガードを依頼するが、ゴルゴは『俺は基本的にボディーガードは引き受けない・・・』とにべもなく断る。ロイは依頼内容を『リーを襲う人間の排除と、それを命令している人物の抹殺』と変更し、ゴルゴの快諾を得る。以降、ゴルゴはリーの身辺警護を完璧に行い、リーの命を狙う者を徹底的に排除する。
リーを襲う勢力には国家権力の影が見え隠れしていたが、黒幕はDIA(国家情報局)『アラン』であった。アランはリーのボディーガードがゴルゴと知るや、DIAの精鋭を集めゴルゴとリーの抹殺を指示する。ゴルゴはDIAの襲撃を予測し、リー・ロイとともに華僑の秘密ビルでDIAを迎撃。DIA特殊部隊の集中砲火、分散攻撃を完全に制圧するゴルゴであったが、圧倒的な人員数の前にDIAに包囲されてしまう。ゴルゴに残された弾丸は1発とグレネードランチャーの1弾のみ。消火用スプリンクラーを狙い撃ちハロゲンガスを充満させた後、グレネードランチャーで窓ガラスを撃ち破る。室内に充満した高圧ガスが一気に窓外へ吹き出し、DIA特殊部隊は窓の外へ放出され殲滅させられる。
ゴルゴの大立ち回りが見物である。DIAの精鋭集団を相手に一歩も引かず、次々と殺戮排除していくゴルゴであるが、その表情には鬼気迫るものはなく、常に冷静沈着。状況に応じて武器を使い分け、ピンポイントで敵をいなしていく様は、正に「コンバットゲーム」。K弾で床下から貫通弾を撃ち込むシーンが象徴的。多勢に無勢で追い込まれながらも、最後の一発の弾丸をキープして状況を打破するラストシーンも圧巻である。映画を国策産業とするアメリカへの批判を折り込んだストーリー展開も素晴らしく、読み応えのある作品となっている。
ズキューン
<iframe marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=golgoblogocnn-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4845801205&fc1=DD1111&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=000000&f=ifr&npa=1" frameborder="0" scrolling="no" style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px"> </iframe> <script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>