■白いサーカス(第281話) 発表1989年5月
評価 ★★★
依頼人 スキー板メーカー・クナイスルのサービスマン”ラリー・オーツ”
ターゲット ヘリコプターに乗った狙撃手
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,599
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 3,765
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 92
<ストーリー>
スキー滑降選手レイ・ファーマンはクナイスル社のスキー板を愛用していた。しかし、マフィアをバックにするエンリコ社は、レイに自社のスキーを履くよう強要する・・・
<この一言>
ヘリから締め具を!?
<解説>
スキー滑降ワールドカップの舞台裏では、スキーメーカーが有力選手に自社のスキーを履いてもらうべくしのぎを削っていた。レイ・ファーマンはクナイスル社のサービスマン”ラリー・オーツ”のスキーを愛用し、クナイスル社のライバル・エンリコ社の営業を断っていた。
しかし、マフィアをバックにするエンリコ社はレイを脅すために、スナイパーを雇う。「東洋人だが、百メートル先の蠅の目玉だって射ち抜けるという腕前」により「不可能を可能にする男」で、「世界一の狙撃者」と呼ばれているスナイパーは、スキー板の締め具をヘリコプターから狙い撃ち、滑降中のレイを転倒させる。
全治1ヶ月のケガを負ったレイであるが、引き続きラリーのチューンしたスキーを履くことを決意。エンリコ社は自社の製品を使うよう脅迫するが、レイはこれを拒否。エンリコ社は再び「世界一の狙撃者」にレイを狙うよう依頼する。一方、ラリーから相談を持ちかけられたCIAは、この「世界一の狙撃者」をゴルゴではないと断定する。レイが狙撃されたその日、ゴルゴはCIAの依頼により別の場所にいたという。ラリーはCIAを通じてゴルゴに接触、この東洋人スナイパーを狙撃するよう依頼する。
ゴルゴは依頼通りヘリコプターに乗ったスナイパーを地上から狙撃、ラリーの依頼を完遂する。
本作で特筆すべきは、ゴルゴと肩を並べるような東洋人の狙撃手がCIAから知られることもなく存在していることだろう。ゴルゴ自身もこのスナイパーの存在を把握していなかったようで、ヘリからスキーの締め具を狙い撃ったことを聞かされると「ヘリから締め具を!?」と驚きを隠せずにいる。しかし、このスナイパーはあっけなくゴルゴに殺られていまう。東洋人同士のプロ対決が見られないのがつくづく残念だ。
ズキューン
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この”東洋人”がゴルゴと思わせて、実はゴルゴではない、という展開は巧いですね。ヘリから覗く銃口がM16ではない、というの芸が細かい・・・