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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第125巻-3略奪の森林

2008-12-25 21:32:27 | 第121巻~第125巻

■略奪の森林(第417話) 発表1997年10月

評価   ★★★

依頼人  只見 菜穂子

ターゲット カンボジアの銘木流通を仕切るゲリラのボス

報酬    不明

今回弾丸発射数       8/ 通算弾丸発射数 2,299

今回殺害人数     12/ 通算殺害人数   4,591

今回まぐわい回数     1/  通算まぐわい回数   107

<ストーリー>
内線の続くカンボジアで、銘木を扱う日本商社の社員が行方不明に。銘木ビジネスに群がる魑魅魍魎たちの運命は・・・

<この一言>
何か用か・・・?

<解説>
”ポル・サル”派の支配するカンボジア森林で、日本業者をターゲットとした銘木の伐採が行われていた。木材輸入商社『村越商事』の社長は社員を引き連れ、カンボジアに乗り込む。カンボジアルートを確保しなくては、社の存亡に関わると判断した村越は、ポル・サル派とも金銭交渉しようと向こう見ずな行動に出るが、ゲリラに捕らえられてしまう。

動物学者として森林に入り込んでいたゴルゴもゲリラに捕らえられるが、そこに現れたのは只見であった。只見は、村越商事の有能な社員であったが、カンボジアに派遣された後消息を絶っており、ポル・サル派に殺害されたと目されていた。しかし只見は、カンボジア利権を独占すべくポル・サル派に殺害されたとの偽装工作を行っていたのだ。只見とポル・サル派は、ゴルゴと村越商事の一行を”虫責め”の拷問に処す。しかし、ゴルゴはカブトムシの角で縄を切り脱出する。

只見はポル・サル派の銘木ビジネスを仕切るリーダーと接見をするが、なんとそのリーダはカンボジア政府の中枢人物であった。ゴルゴがその場に現れ、只見とリーダーを殺害する。只見の妹が、兄の敵を討つべくポル・サル派の銘木ビジネスを取り仕切る男の殺害をゴルゴに依頼していたのである。

ゴルゴが拷問にあうのだが、虫責めというのは初のケースではなかろうか?さすがのゴルゴも一瞬ではあるが、顔を歪めている。安宿でまぐわい中に人の気配を感じたゴルゴ、悠然と行為を中断し、村越商事の社員に対し『何か用か・・・?』と問いかけているのが面白い。。

ズキューン

ゴルゴ13 (125) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第125巻-2血まみれの刑務所

2008-12-23 14:43:47 | 第121巻~第125巻

■血まみれの刑務所(第416話) 発表1997年12月

評価   ★★★

依頼人  不明

ターゲット 秘密組織”R”のボス

報酬    不明

今回弾丸発射数       5/ 通算弾丸発射数 2,291

今回殺害人数       7/ 通算殺害人数   4,579

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   106

<ストーリー>
ヒスパニック系のギャングを仕切る秘密組織”R”。そのボスは刑務所の中にいるという。刑務所に潜入したゴルゴは・・・

<この一言>
俺には、関係のない事、だ・・・

<解説>
ヒスパニック系ギャングを仕切る秘密組織『R』。敵対する組織、裏切り者、警察に残忍な手口で報復する『R』のボスの実態は全くの謎であった。

『R』のボスがカリフォルニアの刑務所内にいるとの情報から、刑務所に潜入してボスを抹殺してほしい、との依頼を受けたゴルゴ。FBIより身分を隠し先に刑務所に潜入していたジョージとともに、ゴルゴは『R』のボスを追う。

要塞のように厳重な警備に守られた刑務所の中を、ボスを捜しながらさまようジョージとゴルゴ。やがて、刑務所所長室にたどりついた二人は、所長こそが『R』のボスであることを突き止める。囚人や『R』の構成員にも身分を隠していた所長であるが、ゴルゴの銃弾により最期を迎える。

ゴルゴがミッションのために刑務所に潜入、黒幕を排除するというストーリー。ありきたりなパターンの展開である。”アンダーカバー”ジョージの存在により、かろうじてドラマ性を保っているものの、凡庸な作品である。

ズキューン

ゴルゴ13 (125) 巻掲載
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ゴルゴ13第125巻-1人質HOSTAGE

2008-12-21 15:28:08 | 第121巻~第125巻

■人質HOSTAGE(第415話) 発表1997年6月

評価   ★★★★

依頼人  不明

ターゲット ロシア軍部クーデターの黒幕

報酬    不明

今回弾丸発射数       9/ 通算弾丸発射数 2,286

今回殺害人数      9/ 通算殺害人数   4,572

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   106

<ストーリー>
モスクワに本社を構えるアメリカ・ロシア合弁会社で人質をとった立てこもり事件が発生。人質となったゴルゴ、事態収束のために送り込まれたネゴシエイターは・・・

<この一言>
あんたの言う大義は、俺には関係ない・・・

<もう一言>
この人数でいったい何が出来るというのだ?カストロにでもなったつもりか?

<解説>
モスクワに本社を構えるアメリカ・ロシアの合弁会社『ジェイソン・モスクワ石油』が、武装グループに占拠された。武装グループは人質30名を盾にとり籠城を決め込む。アメリカ政府は自国民に被害がでないようデルタフォースを派遣、弱体化したロシア警察を牽制する。

ジェイソン・モスクワ石油は損保会社を通じ、交渉人(ネゴシエイター)を人質として送り込み事態を収束させようとする。ネゴシエイターは武装勢力と協力関係を築き、人質と武装勢力の間にストックホルム・シンドロームを形成する。しかし、この協力関係に従わない目つきの鋭い男が人質に紛れ込んでいた。

ロシア軍部がジェイソン・モスクワ石油への籠城をきっかけにクーデターを企てているので黒幕を排除してほしい、とのオーダーを受けていたゴルゴは、ジェイソン・モスクワ石油に入り込み、自ら人質となっていたのである。武装勢力がクーデターへと作戦を進めるべく、ゴルゴとネゴシエイターを人質として軍事基地へ導く。アンドレイ将軍がクーデターの黒幕と知ったゴルゴは、武器庫に入り込み狙撃銃を手にすると、逃亡を図ったアンドレイ将軍のヘリコプターのローターを狙い撃ちヘリを墜落・大破させる。

人質を装うゴルゴのスリーパーとしての振る舞いが非常にクールである。常に状況をウォッチし、必要であれば最低限のアクションで事態を自らの思う方向へ誘導する頭脳戦が本作の最大の見所。本作は1997年の発表。てっきりモスクワ劇場占拠事件を題材にしたのかと思ったら、チェチェンの武装勢力がモスクワ劇場を占拠したのは2002年のことであった。ゴルゴ・シリーズが歴史を先読みする好例である。

ズキューン

ゴルゴ13 (125) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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ゴルゴ13第124巻-3返還前夜

2008-12-13 18:45:49 | 第121巻~第125巻

■返還前夜(第414話) 発表1997年7月

評価   ★★

依頼人  ①台湾大飛実業 陳龍邦社長 中国公安警察 蔡 ②台湾 李昇輝 総統

ターゲット ①中国軍部保守派の首謀者 ②陳龍邦

報酬    ①不明 ②不明

今回弾丸発射数       6/ 通算弾丸発射数 2,277

今回殺害人数      17/ 通算殺害人数   4,563

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   106

<ストーリー>
香港返還を目前に控えた中国。鄧小平が逝き、軍部保守派が台頭を始める。一方、香港返還後を睨んだ動きが台湾でも進行する・・・

<この一言>
俺には関係のない事だ・・・

<解説>
香港返還を目前に鄧小平が死去、中国軍部では保守派の台頭が顕在化する。また、台湾は香港返還後に中国に飲み込まれる危機感に包まれていた。かような状況下、台湾の大手実業家『大飛実業 陳龍邦社長』は、『李昇輝 総統』より香港経済に打撃を与えるべく香港市場の株価操作を行う。

一方で、陳は『中国公安警察 蔡』と結託し、中国に台頭する軍部保守派の一掃をゴルゴに依頼する。陳は李を操り台湾経済を掌握することを、蔡は江沢民に取り入れられ江の後継の座を狙うことを視野に入れ、双方の利益が一致したため結託したのである。

中国鉄道の運転士に偽装したゴルゴは、保守派兵力を乗せた列車を運転する。途中、軍部に正体を知られてしまうが、終着駅にて保守派の黒幕『葉将軍』『除大佐』を狙撃する。李総統は陳の魂胆を見抜き、ゴルゴに陳の抹殺を依頼、陳の野望は潰える。

香港返還と中国国内の権力闘争を題材にした作品。ゴルゴが中国軍と大立ち回りを演じるのを期待していたが、あっけなく戦闘が終了してしまうのが残念。消化不良・不完全燃焼の印象がぬぐえない作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (124) 巻掲載
ゴルゴ13 (150)巻(最新刊)
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ゴルゴ13第124巻-2 禁じられた言葉

2008-12-06 17:46:50 | 第121巻~第125巻

■禁じられた言葉(第413話) 発表1996年11月

評価   ★★

依頼人  ウィリーの妻とカッツの娘

ターゲット ウィリーとカッツを死に追い込んだ者の抹殺

報酬    不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 2,271

今回殺害人数       2/ 通算殺害人数   4,546

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   106

<ストーリー>
ベトナム帰還兵が戦時の悪夢に悩まされ、死亡する事件が相次ぐ。事件の背後には指揮官の陰謀が・・・

<この一言>
俺に・・・どうしろというのだ?

<解説>
ベトナム帰還兵『ウィリー』は、ベトナムでの戦闘の悪夢に悩まされていた。セント・ジェームス陸軍病院を訪れたウィリーは『ハンス・トラヴィス』院長に再会する。トラヴィスはウィリーが所属した小隊の軍医で、戦闘中に負傷したウィリーの恩人であった。同じく戦友である『カッツ』と病院で出会ったウィリーはカッツも同じ悪夢に悩まされていることを知る。

病院の屋上で再会したウィリーとカッツであるが、ウィリーが当時の作戦名『ロングバケーション2』を発声するやカッツはウィリーを担ぎ屋上のフェンスを跳び越えてダイブする。地面に叩きつけられた二人は死亡、事故は闇に葬られるかと思われた。

しかし、ウィリーの妻とカッツの娘は二人の死因に疑問を抱き、トラヴィス院長が二人の事故死に関与していると疑い、ゴルゴに二人の死の背後に潜む闇を抹殺するよう依頼する。ゴルゴはジャーナリストに扮してトラヴィス院長に接触、トラヴィス院長の催眠術にかかる。その過程で、ウィリーとカッツの所属していた部隊が、小隊長『アーウィン少尉』のミスでアメリカ軍同士の撃ち合いとなり、味方部隊を全滅させてしまった事件があぶり出される。アーウィンとトラヴィスは証拠隠滅のため生き残った隊員達に催眠術をかけ、当時の記憶を消していたのである。記憶を取り戻しそうになった隊員に言葉巧みに近寄り、再度催眠をかけることで事故死を誘発させていたのだ。黒幕を確認するやゴルゴはアーウィンとトラヴィスを葬り去る。

戦争神経症と催眠をテーマにした作品。精神科医の記憶操作による陰謀を描いているが、ミステリーとしてもオカルトととしても展開に深みがなく、面白みに欠け物足りなさを感じさせてしまう作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (124) 巻掲載
ゴルゴ13 (150)巻(最新刊)
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