ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第116巻-2神の手

2008-04-19 22:14:27 | 第116巻~第120巻

■神の手(第388話) 発表1995年9月

評価   ★★

依頼人  トーマス・ミッチェル

ターゲット ヤミ医師ポール・アンガス

報酬    不明

今回弾丸発射数      14/ 通算弾丸発射数 2,102

今回殺害人数        12/ 通算殺害人数   4,253

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
”神の手”を持つと言われる「ポール・アンガス」は、いかがわしい治療行為が発覚せぬよう、堅牢な診療所に潜んでいた・・・

<この一言>
世話になった・・・

<解説>
いかがわしい治療で荒稼ぎをしている「ポール・アンガス」。”神の手”を持つと言われるアンガスであるが、実態はヤミ治療を行っているだけで医科学的な裏付けはない。不法治療が発覚せぬよう堅牢な診療所に住まうアンガスを殺害して欲しいとゴルゴに依頼した「トーマス・ミッチェル」は、アンガスの治療により妻を亡くしていた。

ゴルゴはウラ社会の人材斡旋を業とする「ドク」に特殊技能を持った人材の紹介を依頼する。ドクの紹介した「ロペス」は、抗不安剤を飲む人物。缶に衝撃を与えないように、缶に張り付けたコインのみを撃ち落とす技能を持った「ロペス」のコーチを受け、12時間以上も射撃の訓練に取り組むゴルゴ。夜通しの特訓の末、コインのみを撃ち落とすことに成功したゴルゴはアンガス邸に向かう。

護衛を次々と撃ち殺し、アンガス邸に近づくゴルゴ。拳銃に込められた弾丸が最後の一発になるや、ゴルゴは木の枝にくくりつけられた空中地雷の信管だけにショックを与え、地雷もろともアンガス邸を爆破、アンガスを葬り去る。

ゴルゴの名言に「10%の才能と20%の努力・・・そして、30%の臆病さ・・・残る40%は・・・”運”だろうな・・・」というのがある。コインのみを撃ち落とす狙撃術を身につけるためゴルゴが夜を徹して特訓しており、ゴルゴの人知れぬ努力が描かれるているのは面白いが、空中地雷「スキート」を用いた殺害方法が先にありき、というのが垣間見えてしまい、ストーリー展開に難があることは否めない作品。

ズキューン

ゴルゴ13 116巻掲載
ゴルゴ13 148巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第116巻-1”E”工作

2008-04-13 17:07:27 | 第116巻~第120巻

■”E”工作(第387話) 発表1995年8月

評価   ★★★★

依頼人  CIA対外情報活動室 フランク・シンプソン(タダシ・ヘンダーソン)

ターゲット 元外務大臣 剣持十郎

報酬    不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,088

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   4,241

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
第二次世界大戦末期、日本の諜報組織”E工作”が原爆製造計画を察知。しかし、その情報は握りつぶされた・・・

<この一言>
あとは俺の仕事だ・・・

<もう一言>
シンプソンの依頼を俺が受けた・・・それだけだ。あんたには関係のない事だ・・・

<解説>
第二次世界大戦中、日本はアメリカ国内に諜報組織”E工作”を張り巡らした。”E工作”のリーダー『ミゲル・オストス』は、日本人外交官を父に持つ『タダシ・ヘンダーソン』からもたらされたアメリカの原爆製造計画(マンハッタン計画)に驚愕する。アメリカは原爆製造に着手し、日本に原爆を使うことを決定しているというのだ。

この情報を日本大使館に伝えたミゲルとタダシであったが、日本政府はこれを黙殺。日本人外交官を父に持つタダシは日本に向かうが、FBIにより殺害されてしまう。盟友タダシを失ったミゲルは、終戦後、仲間の命を救うためCIAと取引を行い、一切諜報活動に従事せず、故郷のマヨルカ島から一歩も外に出ないとの条件を飲む。しかし、戦後50年経ち、そのミゲルがマヨルカ島から姿を消した。

タダシのもたらした情報を握りつぶした人物が生きていると知ったミゲルは、タダシの仇を討つために日本へと渡った。元外交官で外務大臣の経験のある『剣持十郎』に50年ぶりに再会したミゲルは、剣持の息子タダシが命を落としたのは剣持自身が情報を黙殺したためだと詰問とする。しかし、剣持から伝えられたのはタダシは生き延び、戦後はCIAに従事していたと伝えられる。タダシの変節に衝撃を受けるミゲルであるが、マンハッタン計画を握りつぶした剣持の殺害を試みるもかわされてしまう。しかし、直後にゴルゴの放った銃弾が剣持を貫く。タダシはフランク・シンプソンと名前を変えCIAに従事したが、ミゲルが剣持殺害に動いたら、ミゲルに代わり実父の剣持を殺害して欲しい、とゴルゴに依頼をしていたのである。この依頼はシンプソンの死後もCIAに引き継がれ、ミゲルが失踪した暁にはゴルゴにコンタクトを取るように支持がなされていたのである。

1995年8月、戦後50年を迎えて発表された作品。第二次世界大戦末期のアメリカ国内の諜報戦が50年の時を経て蘇る深い内容。剣持の鼻持ちならぬキャラクターと、一本気なミゲルが好対照をなしている。二人を結ぶタダシの生真面目な生き様が、時空を超えたゴルゴへの依頼に帰着するストーリー展開は見事と言うほかない。死者との契約を履行するゴルゴの律儀さも感動を呼び起こす。京都の大文字焼きをバックに繰り広げられるドラマは、ゴルゴなりの鎮魂なのかもしれない。

ズキューン

ゴルゴ13 116巻掲載
ゴルゴ13 148巻(最新刊)
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ゴルゴ13第115巻-3震えるタクト

2008-04-06 15:05:26 | 第111巻~第115巻

■震えるタクト(第386話) 発表1996年2月

評価   ★★

依頼人  ①不明 ②ルロイ・オッペンハイマー

ターゲット ①不明 ②ザウバー

報酬    ①不明 ②不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 2,087

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   4,240

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
旧ソ連より亡命した大物指揮者「オッペンハイマー」はCIAのスパイだった。若手指揮者「ザウパー」に事実を暴露されたオッペンイマーは・・・

<この一言>
力が落ちたようだ・・・

<もう一言>
妙な音は聞かなかった、と答えている。なぜ、俺にそんな事を聞く・・・?

<解説>
旧ソ連からアメリカに亡命した指揮者「ルロイ・オッペンハイマー」。マネイジメント会社「ハロルド・ハーバード・エージェント(HHA)」が亡命にあたり提示した条件はCIAのスパイになることであった。条件を飲んだオッペンハイマーは、アメリカへ亡命、大物指揮者としての地位を築きあげた。

しかし、指揮者とスパイの二重生活に疲れたオッペンハイマーは、契約更改にあたりHHAにスパイを辞めさせて欲しいと申し出る。超人的な聴力を持つ若手新進指揮者「ザウパー」は、防音扉を隔ててこの会話を聴き取り、自らの躍進のためにオッペンハイマーがスパイであることを暴露する。

指揮者生命を断たれたオッペンハイマーは、ゴルゴにザウパーの殺害を依頼する。しかし、殺害の条件は超人的聴力を持ったザウパーが指揮をしている最中に狙撃をするというものであった。指揮者がタクトを振っている折、好きなフレーズに差し掛かり絶頂の際には一時的に音が耳に入らなくなることに着目、サイレンサー付きの拳銃でザウパーに気付かれることなく狙撃を行う。

ゴルゴはクラシック音楽にも造詣が深いということが伺い知れる以外は、これといった見所のない作品。オッペンハイマーの演奏をザウパーに問われ、「力が落ちたようだ・・・」と答えたところを見ると、オッペンハイマーの演奏を過去にも聴いたことがあるのだろう。ちなみに本作で登場する楽曲は、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」「朝の新聞」。ゴルゴのフェイヴァリットなのだろうか・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (115)巻掲載
ゴルゴ13 148巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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