■見えない軍隊(第250話) 発表1987年1月
評価 ★★★
依頼人 傭兵ジョー・モンタナ
ターゲット ステルス破片を奪いに来る者
報酬 不明
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 1,396
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 1,532
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 83
<ストーリー>
アメリカでステルス戦闘機が墜落。その破片を手に入れた傭兵「ジョー・モンタナ」は、破片を高く売りつけるためゴルゴに接触する・・・
<この一言>
それは・・・やめた方がいいな・・・
<解説>
カリフォルニアにアメリカ空軍のステルス戦闘機が墜落。国防総省は総力を挙げて機体の破片を回収するが、傭兵「ジョー・モンタナ」は破片を強奪、アメリカ・ソ連を天秤にかけ破片を高く売りつけようとする。モンタナはゴルゴにステルス破片を奪いに来た者をスナイプするよう依頼。モンタナとゴルゴはロサンゼルス郊外のモーテルに立て籠もり、CIAの襲撃を待つ。一方、ソ連の特殊部隊で”見えない軍隊”とも言われる『スペツナズ』もステルス破片を奪取すべくモーテルを取り囲む。
スペツナズ隊長「ユーリー」はゴルゴ対策を検討、ゴルゴの愛銃M16の射程が600mであることから、有効射程1300mの「ドグラノフSVP」を装備、常にM16の射程外の610mからゴルゴを狙う作戦を立てる。ゴルゴはモーテルを抜け出し標高4,000mのシエラネバタ山に向かう。ゴルゴを追いつつも610mの距離を保つユーリーであるが、標高3,500m地点でゴルゴの銃弾がユーリーを貫く。標高が高く空気が希薄なため、空気抵抗が少なくなり射程距離が伸びることを計算したゴルゴが、ユーリーを山間部に誘い込んだのであった。
ゴルゴの頭脳プレイが光る作品。「見えない戦闘機」と「見えない軍隊スペツナズ」をからめた展開が絶妙だ。欲を言えば、スペツナズとゴルゴ、スペツナズとアメリカ特殊部隊の壮絶バトルが見たかったのだが・・・
なお、CIA長官は第71巻-3『アイスバーグ』に続き2回目の登場。長官自らモンタナからの電話を受けているが、危機管理やクレーム対応の観点からすると、組織の(それもCIA程の大組織の)最高責任者が一次対応をするというのは最低・最悪である・・・
ズキューン
ゴルゴ13 (72) 巻掲載
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