ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第155巻-3 一射一生

2010-09-20 22:49:13 | 第151巻~第155巻

■一射一生(第515話) 発表2003年11月

ゴルゴ13 155 (SPコミックス)

評価   ★★★★

依頼人 CIA

ターゲット 軍事衛星攻撃衛星の永眠

報酬 不明

今回弾丸発射数     6/ 通算弾丸発射数 3,102

今回殺害人数    0/ 通算殺害人数   5,485

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数   118

<ストーリー>
ゴルゴ、再び宇宙へ!運用を停止していた攻撃型軍事衛星がシステム障害を起こし暴走、近くの衛星を手当たり次第に攻撃を始めた。衛星を葬ることを依頼されたゴルゴは京都へ向かう・・・

<この一言>
俺は・・・本能的に後ろに立つ者を排除する・・・

<もう一言>
善意に甘えるほど危険なものはない、とも、俺は学習している・・・

<解説>
運用を停止していた冷戦時代の軍事衛星攻撃衛星が、システム障害により暴走、周りの衛星を攻撃するようになった。攻撃を受けた衛星の破片が大気圏に降り注ぎ、民間航空機を直撃する事故まで発生する事態となったため、CIAはゴルゴに衛星の永眠を依頼する。

ゴルゴは『鞍馬竹林流弓道』の師範『弥生』の元を訪れ、弓道の指南を申し入れる。ゴルゴの申し出を断る弥生であるが、ゴルゴの強引な依頼により指導を引き受け、弥生の持つ技量を授ける。竹林流の全てを吸収したゴルゴは、流派の継承の儀に挑み、闇夜の三十三間堂にて126メートル先の鎧甲の右目を射抜くことに成功、『機は熟した!』とつぶやいたゴルゴは、宇宙空間へと向かう。

CIAの根回しによりロシアのロケットで打ち上げられたスペースシャトルに乗り込んだゴルゴは、宇宙空間にて軍事衛星攻撃衛星に向けて矢を放つ。竹矢の僅かな衝撃も宇宙空間では大きな作用をもたらし、衛星は制御を失って宇宙空間を彷徨い続けることとなる。ゴルゴは報酬の振り込み先を弥生の口座へ指定、弥生への束脩(授業料)とする。

第39巻-1『軌道上狙撃』以来、2回目となる宇宙空間でのミッションが描かれる作品。なによりも、弥生の凛とした美しさが際だつ。ゴルゴの裏拳を受け止めた後、全ての衣を脱ぎ捨て「小娘の身ひとつ、寸鉄すら帯びていません・・・どうかその強靭な意志力で、敢えて私を信じてください・・・もし、あなたが身の危険を感じたら・・・私をどのようになさってもけっこうです・・・」と迫るシーンは、比類無き美しさを放つ。弥生はゴルゴの背負う全てを受け止めた希有な女性として、ゴルゴ史上に燦然と輝くことだろう・・・

ズキューン

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ゴルゴ13第155巻-2 再発・ギランバレー症候群

2010-09-19 10:12:06 | 第151巻~第155巻

■再発・ギランバレー症候群(第514話) 発表2004年6月

ゴルゴ13 155 (SPコミックス)

評価   ★★★★

依頼人 フィリピン警察当局

ターゲット 民兵組織の”キング” エストラーダ

報酬 不明

今回弾丸発射数     11/ 通算弾丸発射数 3,096

今回殺害人数    11/ 通算殺害人数   5,485

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数   118

<ストーリー>
持病である”ギランバレー症候群”が5年ぶりに発症。交戦の最中に右手が動かなくなり、重傷を負ったゴルゴは・・・

<この一言>
右手が動かない・・・ギランバレー症候群・・・五年ぶりか・・・

<解説>
フィリピン警察当局から民兵組織のボス”エストラーダ”殺害を請け負ったゴルゴ。山岳地帯の砦に潜むエストラーダを仕留めたゴルゴは、エストラーダの情夫”クイーン”率いる民兵の追撃を受ける。

冷徹に追っ手を排除するゴルゴであったが、民兵の放った手榴弾に照準を合わせた刹那、右手が動かなくなり手榴弾の爆発に巻き込まれ重傷を負う。

火山性の洞窟に入り込んだゴルゴは、硫黄とコウモリの糞とライターのオイルを調合して即席の催涙ガスを発生させ、クイーン率いる民兵を鎮圧、難を逃れる。

ストーリー自体は全く面白みがないが、注目すべきはやはり持病であるギランバレー症候群の発症である。これまでの発症歴は、以下の通り。
第6巻-1『喪服の似合うとき』(1970年10月発表)
第13巻-3『キャサワリー』(1972年4月発表)
第133巻-2『戦域ミサイル防衛 TMD幻影』(1999年8月発表)
ゴルゴ本人が「5年ぶりか・・・」と語っていることから、前回発症は『戦域ミサイル防衛 TMD幻影』と符合する。『戦域ミサイル防衛 TMD幻影』では、台湾のいきつけの薬局にて漢方を処方してもらうシーンが描かれていたが、今回も台湾に向かったのであろうか・・・・・・

ズキューン

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ゴルゴ13第155巻-1 PKO

2010-09-05 14:22:15 | 第151巻~第155巻

■PKO(第513話) 発表2004年3月

ゴルゴ13 155 (SPコミックス)

評価   ★★★★

依頼人 ①ローズ大統領顧問 ②ローズ元大統領顧問

ターゲット ①日本銀行副総裁 松岡への警告
       ②欧州中央銀行顧問 ルメール

報酬 ①②不明

今回弾丸発射数     4/ 通算弾丸発射数 3,085

今回殺害人数     1/ 通算殺害人数   5,474

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数   118

<ストーリー>
アメリカの単独主義に反旗を翻さんとする、日銀、欧州中央銀行。アメリカの覇権と国益を守りつつ、ホワイトハウス内の権力闘争にも気が抜けない為政者たち。迫真の国際政治経済裏ドキュメント・・・

<この一言>
あの一件はあれで済んだのじゃあなかったのか?

<解説>
『日銀副総裁 松岡』は、アメリカの単独主義に反対し、欧州中央銀行顧問『ルメール』と協力しながら、為替相場への介入、ヨーロッパ勢による米国債の売却を水面下で進めていく。しかし、この動きを察した大統領顧問『ローズ』は、ゴルゴに松岡への警告狙撃を依頼する。松岡家の植木鉢、松岡の乗る公用車のエンブレム、松岡の執務机の上の秤を遠距離狙撃により破壊された松岡は、ルメールに屈服する。

松岡を抑えたローズは上機嫌で『タイス補佐官』に事の顛末を報告するが、勢い余って「イラクに大量破壊兵器がなかった」と口を滑らせてしまう。タイスはこの発言をマスコミにリークし、ローズを失脚させる。ホワイトハウス・ナンバー2に上り詰めたタイスは、アメリカの単独主義に反対する欧州勢を押さえ込むべく、ルメール欧州中央銀行顧問との交渉に臨む。タイスのスタンドプレーを察したローズは、再びゴルゴに接触、タイスとルメールの交渉が不調に終わった場合、ルメールの始末を依頼する。

タイスとルメールの交渉はあっけなく決裂、タイスは欧州勢に屈服せざるを得なくなる。その刹那、ゴルゴの放った弾丸がルメールを射抜く。己の未熟さを悟るタイスに、タイスのスタンドプレーは全てお見通しであるとの痛烈な叱責の電話が大統領から入る・・・

日米欧の経済戦略、日米の対等な関係、ホワイトハウス内の強烈な権力闘争を題材にした作品。言うまでもなくタイスは『コンドリーザ・ライス元国務長官』。息詰まるような展開が魅力の本作であるが、ゴルゴの存在感は薄い。カーテン越しに松岡の執務机の秤を狙撃するのは、ウルトラC級の難易度であるが、その一方、松岡への警告狙撃の後、自らの姿を松岡にさらすというのはいかがなものか。ローズの依頼に狙撃後に姿をさらすという条件が入っていたのかもしれないが、そんな条件をゴルゴが呑むと思えず、少々合点がいかない・・・

ズキューン

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