ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第113巻-1殺人マニュアル

2008-02-10 23:57:28 | 第111巻~第115巻

■殺人マニュアル(第378話) 発表1994年12月

評価   ★★

依頼人  なし

ターゲット フランキー・リヴェッツ

報酬    なし

今回弾丸発射数       3/ 通算弾丸発射数 2,073

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   4,228

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
ゴルゴの狙撃を真似た模倣犯が出現。模倣犯の狙いは・・・

<この一言>
それはそれこれはこれだ・・・ルールさえ守れば、何をしようと勝手だ・・・じゃあ・・・

<もう一言>
女を一人で帰すのはいいが、入れ違いに見知らぬ客の訪問を許す事になる・・・

<解説>
ゴルゴの殺害方法を真似た殺人事件が連続して発生。イブニング・ニューデリーの新聞記者「ジョージ」を訪れたゴルゴは、模倣犯の調査を依頼する。

ジョージが調査を進めると、被害者には臓器提供手術を受けていたという共通点が浮上する。政財界を中心とした臓器提供倶楽部の存在を察知したゴルゴは、倶楽部の中心人物「O・S・P協会リヴェッツ理事長」に行き着く。リヴェッツを詰問し「フランキー」が模倣犯であること知ったゴルゴは、リヴェッツを殺害しフランキーの元へ向かう。

実の父親リヴェッツを殺害されたフランキーは、仇をとるべくゴルゴに決闘を挑む。ゴルゴ・オタクのフランキーは所詮アマチュアレベル。ゴルゴの不意をついた射撃を披露するも、ゴルゴに見破られ命を落とす。

臓器売買の闇をテーマにした作品であるが、ウラのテーマは「オタク」である。オタク文化が顕在化した時勢を反映し、ゴルゴ・オタクを作中に登場させたのであろう。フランキーが冴えないキャラとして描かれているが、オタクの社会的評価を表している。フランキーも自ら述べているが、「かっこ悪いよ~」というのが作者のオタク総括なのだろう・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (113)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第112巻-4スナイパーストリート

2008-02-09 23:29:49 | 第111巻~第115巻

■スナイパーストリート(第377話) 発表1994年8月

評価   ★★

依頼人  セルビア軍スポークスマン シカティック

ターゲット ”クロアチアの鷲”アンドリッチ

報酬    不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,070

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   4,226

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
民族紛争が続くボスニア・ヘルツェゴビナ。民族対立を超えた友情の行く末は・・・

<この一言>
用件にはいってもらおうか・・・

<解説>
民族対立が激化するボスニア・ヘルツェゴビナ。セルビア人のシカティックとクロアチア人のアンドリッチは、共に狩りを楽しむ友人同士であった。

しかし、身重の妻をセルビア人に射殺されたアンドリッチは、”クロアチアの鷲”と呼ばれるスナイパーとなり、老若男女問わず殺戮を繰り広げていた。

停戦合意後も民族間の攻撃が止まない事態にセルビア軍スポークスマンとなっていたシカティックは、ゴルゴにアンドリッチの狙撃を依頼。贖罪意識に悩まされているアンドリッチは、旧友シカティックに手紙を出し、シカティックの手による裁きを依頼していた。しかし、シカティックは目を患い己の手でアンドリッチを撃つことができないため、ゴルゴに狙撃依頼をしたのであった。

ボスニア・ヘルツェゴビナの民族対立を描いた作品。あくまでも主役はアンドリッチとシカティックでゴルゴは黒子の役割。
以下の2点が珍しいが、他にこれといった見せ場もなく、地味な作品である。
①シカティックの指示によりM16ではなく”チャッタベ”というセミオートマティック銃で狙撃している
②狙いを定めるために窓枠に銃身を置いて構えている

ズキューン

ゴルゴ13 (112)巻掲載
ゴルゴ13 (147)巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第112巻-3 スティンガー

2008-02-03 00:15:58 | 第111巻~第115巻

■スティンガー(第376話) 発表1995年1月

評価   ★★★★

依頼人  CIA(依頼交渉:南アフリカ大使館員ヒンクル)

ターゲット 武器商人サフード

報酬    不明

今回弾丸発射数       9/ 通算弾丸発射数 2,069

今回殺害人数         6/ 通算殺害人数   4,225

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
アメリカ・フランス・日本の政治家を乗せた国連機がハイジャックされた。ハイジャッカーは小型携帯ミサイル「スティンガー」を扱う武器商人。その目論見は・・・

<この一言>
こういう形は好まない・・・

<解説>
アメリカ・フランス・日本の政治家を乗せた国連機がハイジャックされた。小型ミサイル「スティンガー」で撃ち落とされたくなければ要求に従えとのメッセージを出したのは、武器商人「サフード」。かつてアメリカがアフガニスタンに供与した小型ミサイル「スティンガー」を闇マーケットで買い占め、紛争国に横流しをしていたサフードは、ハイジャックによりスティンガーの脅威を示威してその価格高騰を目論んだのである。

国連機に乗り合わせたCIA「オメーラ」は、CIA本部に掛け合いゴルゴによる危機脱出を提案、CIAはゴルゴが滞在中の南アフリカで偽のテレビニュースを流しゴルゴとコンタクトを取る。そのニュースは『アメリカの教会で賛美歌13番を合唱中に壁の一部が壊れた』というもの。ニュースを見たゴルゴはアメリカ大使館に乗り込み、「こういう形は好まない・・・」と不満を述べる。

ゴルゴはヘリコプターにてサフードの待つジャングルへと向かう。追尾レーダーを持つスティンガーとゴルゴの息詰まる対戦が繰り広げられる。最後はヘリコプターにぶら下がりながらの狙撃で、サフード率いる部隊を殲滅する。

最新鋭のミサイルにM16で対峙するゴルゴが非常に魅力的に描かれる作品。マッハ2で飛来するミサイルの追尾を頭脳的に交わしたり、ミサイルの先端部分を撃ち抜くなどゴルゴのスーパープレイが冴える。ストーリー展開も素晴らしいのだが、本作がかくも魅力的なのは各コマの構図にその秘密がある。まるで映画を見ているかのような構図が、躍動感を与えているのだ。ヘリコプターとスティンガーの追尾劇、河に潜むゴルゴの上目遣い、ヘリコプターにぶら下がるゴルゴの睨み、スティンガーが国連機をかすめる瞬間、いずれもが各登場人物の視点から描かれており、緊迫した臨場感を醸し出している。一方で、緊張感のない日本の政治屋が皮肉混じりに描かれているのはご愛敬だろう・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (112)巻掲載
ゴルゴ13 (147)巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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