■ハリウッド・ギャンブル(第239話) 発表1985年8月
評価 ★★★
依頼人 クッコー食品 コナリー社長
ターゲット ①石油成金ブリノ・デローニ ②映画プロデューサー R・B・スコット
報酬 不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 1,351
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 1,453
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 82
<ストーリー>
映画プロデューサー「スコット」は映画の製作資金の調達に奔走、会社経営者で知事候補のコナリーに相談するが・・・
<この一言>
科白なし
<解説>
映画プロデューサー「R・B・スコット」は新作映画撮影の為に金策に奔走、石油成金の「ブリノ・デローニ」から千二百万ドルを調達する。会社経営者で知事候補の「コナリー」にも相談をもちかけるが、コナリーは資金提供の見返りとしてゴルゴへのコンタクトを要求する。
スコットはホワイトハウスとパイプを持つ義父を通じ、コナリーとゴルゴを結びつける。しかし、コナリーのゴルゴに対する依頼は石油成金ブリノ・デローニの殺害であった。州知事選挙で対立候補となる「グラハム」のスポンサーがデローニであることを知ったコナリーは、グラハムの政治資金を絶つためにデローニ殺害をゴルゴに依頼したのである。
果たしてゴルゴはデローニをスナイプするが、デローニの死により映画製作の資金供給も途絶えてしまう。スコットはコナリーの裏切りを知り、一連の経緯を公表されたくなければ資金を提供するようコナリーを脅迫する。コナリーは再度ゴルゴに連絡、今度は友人スコットのスナイプを依頼するのであった。
華やかなハリウッドの舞台裏を生々しく描いた作品。ゴルゴは最終ページに2コマ登場するだけの作品であるが、よく練られたプロットが小気味いい。
しかし、本作には瑕疵がある。コナリーが第二の殺害を連絡するシーンで「マフィ」なる人物にゴルゴへの伝言を依頼している。ゴルゴが依頼人本人と直接会わず謎の仲介者に殺害依頼を取り次がせているが、ゴルゴの行動原則から逸脱している。ゴルゴ・ファンからすると違和感を覚えるシーンだ。
ズキューン
ゴルゴ13 (69) 巻掲載
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