ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第151巻-1 ユビキタスの迷宮

2010-04-19 00:05:42 | 第151巻~第155巻

■ユビキタスの迷宮(第499話) 発表2003年7月

ゴルゴ13 151 (SPコミックス)

評価   ★★★★

依頼人 杉原 聡一郎

ターゲット サイバーテクノス技術顧問 エドワード・ミューラーとその結託者

報酬 不明

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 2,911

今回殺害人数    3/ 通算殺害人数   5,313

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   117

<ストーリー>
日本製のOS、画像圧縮技術、ブラウザーを無償で提供するプロジェクトに対し、アメリカ『サイバーテクノス社』の妨害が・・・。日本はIT覇権を握ることができるのか?

<この一言>
わかった・・・やってみよう・・・

<解説>
経済産業省は日本製の無償OS『オリオン』を情報家電のスタンダードにすることを発表、帝国『サイバーテクノス』へ牙をむくことを表明した。オリオン開発を主導する『西経大学教授 半田孝介』は、『オリオン』に独自の画像圧縮技術と『ギズモネット社長 鷲尾弘之』の開発した携帯電話用ブラウザを組み合わせ、日本製技術でユビキタス社会の覇権を握るべくアナウンスを行う。

ITテクノロジーとビジネスで世界中を支配しようという『サイバーテクノス技術顧問エドワード・ミューラー』は、デファクト・スタンダードを日本に奪われることを恐れ、半田と鷲尾に懐柔策を打診。しかし、技術を取り込み巨万の富を独占する野望に燃えるミューラーは、懐柔策が蹴られた場合には死をもって制裁を加える計画を進行させていた。

日本財界の有力者『杉田聡一郎会長』は、サイバーテクノスの独走を許すまじとゴルゴに接触、ミューラーとその結託者の抹殺をゴルゴに依頼する。サイバーテクノスに乗り込んだ半田と鷲尾はミューラーの懐柔提案を受けるが、半田は断固これを拒否。一方の鷲尾は、ミューラーの事前工作に”転んで”いた。ゴルゴは鷲尾に銃弾を撃ち込みミューラーと共に葬り去る・・・。

IT覇権を巡る日米の攻防を描いた作品。が、日本製のITテクノロジーがデファクト・スタンダードとなっているものはほとんどないのが現実である。OS、ブラウザー、検索エンジン、携帯端末、いずれもが世界シェアを確保できていない。i-modeは世界最高水準のサービスであるが、日本国内に閉ざされた技術となっている。故に携帯端末も世界シェアではマイナーな存在になってしまった。デジタル・ガジェットが好きな筆者としては寂しい限り。MADE IN JAPANの復活なくして、日本の浮上なし、のはずだが・・・

ズキューン

ゴルゴ13(151) 巻掲載
ゴルゴ13(156) 巻(最新刊)
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ゴルゴ13第150巻-3 未来予測射撃

2010-04-05 00:15:19 | 第146巻~第150巻

■未来予測射撃(第498話) 発表2002年10月

ゴルゴ13 150 (SPコミックス)

評価   ★★★

依頼人 なし

ターゲット ピート

報酬 なし

今回弾丸発射数      5/ 通算弾丸発射数 2,909

今回殺害人数    2/ 通算殺害人数   5,310

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   117

<ストーリー>
相手の動きを予測して狙撃する若手スナイパー”ジョン・スミス”。期せずしてゴルゴとのプロフェッショナル同士の対決を迎えるが・・・

<この一言>
あんたがどんな人生を送って来たか・・・俺には興味がない・・・俺が依頼の中で知りたいのは、その依頼内容が、俺の仕事として納得できるかどうか、だ・・・

<もう一言>
名前を聞いておこうか・・・

<解説>
相手の動きを予測して狙撃する若手スナイパー”ジョン・スミス”。理詰めで獲物を捕らえる狙撃により、スナイパーとしての地位を築き上げてきた。

情報屋のピートは”ジョン・スミス”とゴルゴに接触、スミスにはゴルゴの断った仕事をスミスが請け負ったことを伝えゴルゴへの敵愾心に火を付け、ゴルゴにはスミスがゴルゴの命を狙っていると伝え、情報提供料をかすめ取る。しかし、スミスもゴルゴもピートの背信を見抜き、ピートに死をもって償わせるべく、運転中のピートを狙撃する。

同時にピートを仕留めたスミスとゴルゴであるが、プロのスナイパー同士として決着をつけるべく対峙する。ライフルでの銃撃戦の末、弾丸を使い果たした両者は距離を詰め、ハンドガンでの対決に持ち込む。銃声からゴルゴのハンドガンをコルトと読んだ、スミスは自らのハンドガンが初速で勝ると考え、勝負にでる。しかし・・・。ゴルゴはM16に弾丸を残しており、圧倒的初速差でスミスを仕留める。ゴルゴに名前を問われたスミスは”ジョン・スミス”(=どこにでもいる男)と答え、息絶える・・・。

プロフェッショナル同士の対決を描いた短編。銃による一対一の対決は古くさいとの指摘もあろうが、テクノロジーに過度に依存する狙撃や微細に入り組んだ蘊蓄による狙撃よりも、ストレートに読者に訴求する内容でエンタテインメント性が高く、”劇画”の王道を行く内容だ。ゴルゴが最後に名前を問うているのも、”ジョン・スミス”の腕前を認めてのことであろう。ちなみに、この”ジョン・スミス”という名前、英語では”どこにでもいる男”という意味で使われるらしい。日本で言えば”山田太郎”みたいなものか・・・

ズキューン

ゴルゴ13(150) 巻掲載
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