車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

7ヶ月ぶりの練習!

2020年09月13日 11時44分00秒 | 日記

え?練習してるんじゃないの?

と思われるだろうけど、はい、練習はいつもしっかり行えています。

けれど、昨日ようやく、念願の練習を行うことが出来たのでした。

それは何かというと、車椅子プレーヤー同士での練習。

7ヶ月ぶりです。

春の自粛期間を終えて、練習を再開し、コーチを中心に満足のいく内容の練習を行なってきたし、それは今も続いています。

でも、健常者のボールと車椅子プレーヤーのボールはやっぱり違います。

健常者の方々に、車椅子に座ってプレーしてもらうことはいくらでも出来ます。

レベルの高い方になればなるほど技術力に応じてその対応力は高く、僕の良い練習になるというだけでなく、新たな発見や学びもあり、すごく良い勉強ができます。僕の普段の練習はそういうものを求めるし、行っています。

でも、ある意味だからこそ、リアルな車椅子プレーヤーとは異なるものでもあるとも感じます。

だから、やっぱり車椅子プレーヤー同士で練習をしないといけないとも感じていました。

でもこの今の状況。

自身の生活圏外の方との交流はまだまだ不安の多いものです。

また、国内の多くの車椅子プレーヤーが利用する各地の障害者スポーツ施設等は、他の公共施設同様にその利用には厳しい条件が設けられていることもあり、皆さん思うように利用できないという現状もあります(社会全体というマクロな視点で考えれば、この状況下におけるそれはむしろ当然のことであり、皆が共有すべき困難ですから個人的な不満は言えません)。

移動も憚られる状況だから、僕が行きます、あるいは来てください、なんて簡単には言えないし、むしろ言えない。

物理的には出来るけど、だからといってやって良いことでもなかったりするので、結果的には「今できる範囲で今出来ることをしっかりやる」という、ただただその繰り返しでした。


そしてついに、その時を迎えることが出来たのでした。

結論からして、ものすごく新鮮な時間でした(笑)


練習内容に関係なく、自分にとってものすごく充実した良い勉強のできた時間になりました。

やはりそれは思った通り、いや、むしろ思っていた以上のもので、これからの活動のさらなる励みになりました。


コーチをはじめ、僕の練習にお付き合いくださる皆さんに深く感謝です。

今回の練習で僕が一番知りたかったことは、7ヶ月前の自分との比較。

誰かから明確な回答を得たわけではないけれど、でも自分でそれを確認しながらの練習。

そこにはあくまでも自分なりでありなんとなくではありますが、それなりの手応えがあったのも事実。これからの活動がより楽しみになったし、励みを得た感があります。


ちなみに、その練習を終えて、僕はその足で卓球場チームの練習会に合流しました。

そこでは健常者の皆さんと「卓球」の練習。

ごく短い時間でしかなかったけど、でも僕にとってその時間は1日の練習を締めくくる「調整」を行うためでもあり、一球一球を確かめながら打てたその時間は僕にとても貴重で有意義な時間になったのでした。

そして何よりも、この日の久々の車椅子同士での練習を直ぐコーチに報告出来たことが大きい。


充実しているなぁ(笑)


いや、質の高さを言えば、もっともっと上はある。

この日1日の練習時間は僕にとっては正直短いものであり満足のいくものではなく、普段の練習と比べると汗の量が全然違うし、おそらく消費したカロリーもいつもよりも少なかったと思える。

でも、心は十分に満たされた。

普段の練習がどれだけありがたいものか、その環境がどれだけありがたいものか、改めて実感する。


思想の健康は肉体の健康に勝る。


信念を持って、自身の見つめる「道」を進んでいこうと思う。

そこにある既存の道を進むのではなく、結果的にそこが道となるように道無き道を進んでいくのだ。

その先に何があるか、それがどこに辿り着くかは誰にも分からない。

でもそれがどのような結果を迎えても、進んでいったその時間は「経験」という大きな財産になる。

明日からのコーチとの練習がさらに加速しそうで、それが楽しみで楽しみで仕方ない。

それについていけるだけのコンディショニングをしっかり行わなければならない。

しっかり食べてしっかり寝て、心と体の健康維持を高いレベルで意識する。

さぁ、頑張ろうっと(笑)