車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

大阪遠征

2019年09月17日 21時37分22秒 | 日記
敬老の日を含む3連休に、大阪は堺市で開催された卓球大会へ行ってきました。

この大会は今回で17回目の、健常者も障害者も、またジュニア世代も、みんなが一緒にやる団体戦です。

まず、毎回恒例だそうですが、開会式の際にシングルスとダブルスの「車椅子ルール」を、デモンストレーションを合わせて、参加者全員が分かりやすいように説明してくれます。

大会当日にそこまでの説明って、意外と無くて、僕も初めての経験でしたからすごく嬉しかったですし、そういう時間を割いて参加者へ説明をされる主催者の心意気というか優しさというか、深い意味での「バリアフリー」を目の当たりにした思いでした。

ですので、健常者のレベルもかなり高いその会場には車椅子を含め様々な障害を有する選手も大勢参加していて、顔見知りも複数いたりするほどの盛況ぶりなのでした。



1ダブルス2シングルスという団体戦で、3~4人で1チーム。

ダブルスに出た選手がシングルスも兼ねる場合は、最後のシングルスにしか出られないという分かりやすいルール。

予選を3チームで戦い順位を決め、1,2,3位それぞれの決勝トーナメントに進むというもの。



僕は車椅子3人で構成するチーム。

メンバーは国際大会でもともに戦った選手も一緒なので、それで健常者(がほとんど)や立位の選手とどれくらい戦えるのか、もう楽しみで仕方ありませんでした。



予選は地元中学生チームに勝ち、立位の選手を有する健常者チームに負けての2位通過。

そしてトーナメント1回戦。

「あの人たちはめちゃくちゃ強いよ」という情報を得てはいましたが、健常者3人の見るからにベテランプレーヤー。

そこで僕たちは負けましたが、結果的にはそのチームがトーナメント優勝。それにはちょっと救われた感があります(笑)

でも、僕らはそのチームにストレートではなく1-2で負けたのです。

チームメイトがシングルスでフルセットの大接戦の末に勝利を挙げ、僕の、相手エースとのシングルス戦では1セットを奪うことが出来、我ながら充実した試合内容。

上手い健常者と遠慮なく試合できるのは本当に楽しいのです。



今回の大阪遠征、試合前日は大阪チームの練習に参加し、朝から暗くなるまでみっちり練習。

そして翌日は気持ちよく試合という流れでした。

僕は自らの課題をもって大阪入りし、練習の時点からそれを確認しながらボールを打っていました。

自己分析を繰り返しながらの練習と試合。

熱くなりがちのプレーは別として(笑)、今までよりも冷静に自己分析できている点に自信が持てたことと、その結果より多くの情報収集が出来たこと、でも、そんな自分を確認できたことが一番の収穫だったように思えています。



だから、帰ったらどういうメニューの練習をするかなどなど、帰りの道すがらいろいろ考えていて、今回の遠征がそれだけ充実したものだったのだとあらためて思えました。

なによりもまず、今回の試合に誘ってくれたみなさんが良くしてくださることと、そして、その卓球に対する思いがとても誠実であるということ。

さらに、会場の皆さんの卓球熱がすごく熱くて、その場を共にできることにとても幸せを感じたこと。

また、上手い健常者を相手に戦う団体戦、チームメイトの試合を含め、勝利の為に頭をフル回転させることがとても充実したものであったこと。

さらには、レベルの高い試合が本当に素晴らしいもので、尊敬する選手のプレーを目の当たりにし、何か財産を得たような思いになれたこと。

そういったことが積み重なって、とても充実した遠征となったのでした。



帰宅翌日から早速活動。

それくらい興奮しているということでしょう。

プレーだけでなく様々な点においても良い勉強が出来た今回の大阪遠征。

帰りはずっと行きたかった歴史記念館にも立ち寄ることが出来、職員の方と思わずディープな長話。

それもまた今回の遠征を盛り上げてくれた一因です。



みんな上手くなるために、成長し続けるために頑張っている。

それに負けないようにするためには、自分がそれ以上に頑張らなきゃいけない。

どれくらい頑張ればいいのか、その明確な答えはない。

でも、頑張り続けなければ、求めるものは得られない。

しっかりと、頑張っていきます。

「あの人、前より上手くなってるね」

そういってもらえるように、頑張り続けます。