ステップ4では、車体右側のサスペンション類を組み付けます。左側と同じ要領で進めます。
まずは第一段階で取り付けるパーツ群。
取り付けました。
第二段階で取り付けるパーツ群。
懸架バネを中心にサスアームと繋ぎつつ取り付けました。もっともデリケートな組み付け箇所ですので、丁寧に力を入れずに進めました。
この範囲は塗装の段階でも大変だろうと思います。今回の車輌は日本軍特有の三色迷彩に黄帯がつきますが、西絹代搭乗車のみの独特なデザインですので、他車との区別を明快にするためにも、迷彩は出来るだけ劇中車に合わせる必要があります。
なので、転輪を塗装後まで取り付けないのはもちろん、公式設定画像やアニメキャプチャー画などをプリントした塗装見本図を準備しておきます。
ステップ5では、転輪類を取り付けます。私の製作では塗装後に取り付けますので、仮組みチェックだけを行ないます。
ステップ6では、履帯を組み立てます。ガイドの指示通りに組み立てて、四つの部品に分けて塗装まで保管します。
上部の小転輪の仮組みを行ないました。転輪のダボ穴が小さくて入らないのがあり、ピンバイスで拡げたりしました。
今回の公式キットの履帯は組み立て式ですが、上下の直線部分は一体成形でパーツ化されているので楽です。一枚一枚繋ぐのは、起動輪および誘導輪に巻き付ける範囲だけです。いつものように二本の金属バーではさんで真っ直ぐに整えつつ繋ぎました。
戦車プラモデルにおける一番の難関が、この組み立て式履帯であることは、交流サークル仲間のモケジョさん達が異口同音に「めんどくさいし、一生懸命繋いでもすぐバラバラになるし、ベルト式のほうが絶対にいい」と話していることからも分かりますし、私自身も出来ればベルト式を希望しています。
ですが、AFV部会の諸先輩方の話では、ベルト式パーツは製造コストが高いのと、ユーザーが履帯にリアルさを求めてベルト式を忌避する傾向があったため、今では組み立て式の履帯が主流になったのだそうです。同時に、組み立て式履帯の普及によってAFVの難度が高くなってしまい、多くのユーザーが離れてしまったのも事実だ、ということです。
なので、ガルパン戦車プラモデルを作って楽しむ層が、ガルパンファン全体の三割にも満たないとよく言われるのも、分かるような気がします。履帯組み立ての難しさがなければ、四割ぐらいには増えるだろう、という意見も聞いたことがありますが、それ以前に、AFVそのものが飛行機や艦船よりも難しそうに思われている傾向そのものに問題があると感じております。ガルパンブームがあっても、模型を楽しむ層の減少に歯止めがかからないのが現実であるそうなので。
逆に言えば、いまガルパン戦車プラモデルを作って楽しむ層というのは、ガルパンファンのなかでもかなり熱中度が高くてどっぷりハマっている方が多いのだろう、と思います。かくいう私も同じですが・・・。 (続く)