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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ボンプル高校 7TP軽戦車(単砲塔型) 作ります!! その1

2019年07月19日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンにおけるボンプル高校と言えば、すでにテレビシリーズの高校生戦車道全国大会の出場校の一つとして知られ、トーナメント表にも出ていましたが、チームやキャラクターが登場したのはコミック版の「リボンの武者」からでした。

 上図は、「リボンの武者」では準主役級の活躍をなしているボンプル高校チーム隊長のヤイカです。かなり悪役っぽく個性的に描かれていますが、実際の性格は非常に良く、頭脳明晰、才色兼備を地でゆく優秀な知将です。
 そうしたイメージをふまえますと、ヤイカのモデルというか元ネタは、第二次大戦中のボーランドで活躍した歌手で女優のイレーナ・アンダースじゃないかな、と個人的には思っております。スマートでイケメンなところはヤイカそっくりですので。
 イレーナ・アンダースは、ポーランド軍司令官のヴワディスワフ・アンデルス中将の奥様でもあります。娘のアンナ・マリア・アンダースは政治家で、現在もポーランド共和国の上院議員です。

 

 ヤイカが搭乗する戦車は、御覧の通り、第二次大戦中のポーランド陸軍の主力となった7TP軽戦車で、単砲塔型の仕様です。
 模型サークルの先輩F氏の教示によれば、7TP単砲塔型は約100輌あまりが量産され、試作型、初期型、標準型の3つに分類されるということです。「リボンの武者」の作中車は、砲塔後部にバスル(張り出し)が付き、機関室後面の点検ハッチにルーパーが無く、排気マフラーが一番上に付けられている点(コミック7巻106ページ参照)等から、標準型と判明します。

 

 アニメにおいては、最終章第2話に初めてチームの戦車とキャラクターが登場しました。「リボンの武者」の設定は難解なためか、アニメには採り入れられず、リテイクとなってアニメ向けの新設定がなされたようです。

 上図は、新設定によるキャラクターのひとり、隊長のマイコです。劇中ではフラッグ車のルノーFT-17に搭乗しています。名前と特徴的な眉の形から、元ネタがポーランドの女優、イザベラ・マイコであることは間違いないでしょう。
 ですが、どういうわけか、公式サイトのキャラクター紹介ページには掲載されていません。

 マイコは、ワンシーンのみの登場でしたが、印象はかなり強いものがあったようで、サークル仲間やモケジョさん達の間では「キャプテン・マイコ」と呼ばれて親しまれています。あと、マイコの搭乗車の砲手の娘もカッコ良かったですね。

 

 「キャプテン・マイコ」率いるボンプル高校チームは、ポーランド軍戦車部隊そのままの陣容で7TP双砲塔型および単砲塔型、タンケッテTKSを並べてアンツィオ高校チームと対峙、激しい市街戦を演じています。試合会場は欧州の街並みの中のようですが、いったいどこなのでしょうか・・・。

 

 そして、発砲煙に半分ほど隠れていますが、赤枠内に7TP単砲塔型が見えます。これも標準型のようで、「リボンの武者」では付いていなかった校章マークも誇らしげに輝いています。赤枠内に砲塔側面と車体前面の校章マークが重なって見えるので、この7TP単砲塔型は砲塔を右に向けて発砲したのだと分かります。

 更に、この劇中車からは、三つの特徴が看取出来ます。車体前面のリベットが省略されていること、 砲塔左側面のスリットが後ろ寄りの位置にあること、 砲身防盾の下段差面に防護板らしきものが見えること、です。これらは標準型の最終生産型にみられる要素であるそうです。

 そして重要なことは、アニメ化されたことによって車体カラーも初めて明らかになった点です。いわゆるポーランドグリーン、史実の車輌と同じ車体色です。ガルパンにおいては聖グロリアーナ女学院チームのチャーチルの車体色とほぼ同系のカラーです。

 以上により、ボンプル高校の7TP軽戦車単砲塔型の大体の概要がおさえられましたので、最終章第2話の劇中車の仕様にて、再現製作してみることにしました。

 

 適応キットは、母国ポーランドのメーカーによる製品が唯一です。かつてはスポイニャというメーカーが上図の7TP単砲塔型のキットを発売しましたが、その後廃業となり、金型はミラージュホビーに引き継がれて現在は同社より生産販売が続けられています。
 ですが、スポイニャ時代の製品は相当数が日本にも輸入されたといい、今でもかなりの数が中古品市場などに出回っているようです。
 私自身は、上図の品を去る2月5日に秋葉原の模型店レオナルドLGにて購入しました。その時の記事はこちら

 

 組み立てガイドの説明文と車体塗装図およびマーキング紹介です。紙の各所が黄変していて、古いキットであることを示しています。説明文は英語です。

 

 中身のランナーパーツの成形色は、戦車プラモデルとしては珍しいブルーでした。個人的には初めてのカラーでした。ポーランドのプラモデル製品の成形色は他にもレッドやホワイトがあるそうで、なかなかカラフルです。

 私自身の手元には、ミラージュホビー発の7TP単砲塔型のキットもありますが、金型が同じですので、中身は全く同じです。成形色が異なるだけです。  (続く)

 

コメント (3)
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