行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

怖い! ある胃薬の副作用とは

2014-07-04 08:28:00 | どうしてなんだろう?

 5月のゴールデンウェーク中に、老父が入所している

 某有料老人に訪ねた時のことです。

 老父にカンタン携帯から妹に電話するように言ったのですが、

 突然、上手く操作が出来ないと言い出したのでした。

 今までに一度もそんなことがなかっただけに、

 何らかの異常が起こったと思って、ホームの掛かり付け医に伝えて、

 硬膜下出血が再発していないかどうか、

 CTかMRI撮影するように依頼したのでした。

 早速MRIを撮って貰いましたが、多少の萎縮は見られるものの、

 硬膜下出血は起こしておらず、年齢も年齢だけに妹も含めて、

 痴呆が進行したのかとも思っていたのですが、

 突然の発した症状だったので、何か釈然としなかったのでした。

 そこで、急遽専門医を紹介して貰うことにして

 神経内科、精神科が専門のそのクリニックを訪ねました。

 丁寧な問診の後、お薬手帳を見ながら、その専門医は、

 「胃薬にガスターを4月下旬から処方されていますね!」

 「ガスターだけは止めて欲しいですね!」と専門医。

 「えっ?、それはどうしてなんですか?」と私。

 「実はガスターには副作用があるのですよ!これをご覧になります?」

 と副作用が書かれた辞典を見せて貰った。覗き込むと、専門医は、

 「昼夜逆転、幻覚、簡単な操作を忘れるとか、或いは、鬱状態になるとか。

 私だったら決してガスターは処方しませんね!」

 と専門医に言われてしまったのだった。

 実際に、老父はカンタン携帯の操作忘れの他、幻覚、昼夜逆転、被害妄想、

 そして言動の異常や軽い鬱状態がある「せん妄」を起こしていたのでした。

 「いやぁ、驚きました先生。間違い無くガスターが原因でしょうね!」と私。

 「いやいや、断定は出来ませんが、可逆性ですから、服用を中止して、

 症状が出なくなれば、原因は副作用ということになりますので、

 取り敢えず、服用は即刻中止して下さい。胃薬でしたら、

 まだ市販のキャベジンの方がよっぽどましですから!」と言われ、

 ホームに戻って常駐の看護師に服用は即時中止して貰いました。

 ところが、無知な掛かり付け医が新たに処方した別の胃薬も

 希にやはり「せん妄」を起こすようで、逆に悪化してしまったのです!

 これに驚いた私は、その掛かり付け医が処方した

 すべての薬のうち、従来から飲用していた薬やビタミン系の薬、

 漢方などを除いてすべての飲用を5日前に即時中止して貰いました! 

 昨日、電話をしたら薬を止めた為でしょうか幻覚症状などは、

 大分軽減されたようで、老父は「今日は、大分良い」と言っていましたが・・・。 

 それにしても、たかが胃薬ですが、副作用は本当に怖い話です!

 もし、専門医に診て貰わなかったら、単に痴呆が進行していると

 誤った断定をされてしまうところでした!怖い話です!

 なぜ、お薬手帳が必要なのか、今回その理由がはっきり分かりました。

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