行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

やっぱり貧しくなっていた日本!

2008-11-17 01:52:39 | 国際・政治

 前回のブログ記事にて、先進7カ国の国民1人あたりの国内総生産額当てクイズをしてみて、実は大変驚いたのですが、ご覧のように我が日本は図抜けてのビリです。イタリアにもお付き合い頂くと、実質国民1人当たりのGDPが4万ドル以上ある国は、5カ国であることがわかります。つまり、実質はG5なのがよく分かります。

  1位 45,793ドル (国名 : アメリカ )

  2位 44,718ドル (国名 : 英国   )

  3位 41,528ドル (国名 : フランス )

  4位 40,194ドル (国名 : カナダ  )

  5位 40,063ドル (国名 : ドイツ   )

  6位 36,616ドル (国名 : イタリア )

  7位 34,246ドル (国名 : 日本   )    出典:世界銀行

 G7に入ってはいませんが、その他のヨーロッパ諸国であるスイス、ベルギー、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ルクセンブルグなども、おそらく1人当たりのGDPは4万ドル以上なのでしょうね。

 ところが、その一方で我が日本では、世界的な企業が多く現存し、高収益法人数や年収2千万以上の高額個人所得者数が、実はどんどん増えています。そして、少なくとも昨年までは、これらの世界的日本企業では、史上最高益を記録し続けていた企業が目白押しでした。

 つまり、日本ではバブル崩壊後、リストラや賃金抑制の名の下に、企業や高額所得者が優遇された一方で、国民一人一人は、逆に貧しくなった者が多いということを、これらの数字が如実に、そして、実に正直にあらわしています。

 過去に於いては、日本は1人当たりGDPでは、少なくともイタリアやカナダより遙かに上だった筈です。それが気が付いたらG7の中に居るのも恥ずかしい程、日本国民は年々貧しくなっていたのでした。これは、経済ではありません、政治の責任、政治の貧困の結果です。つまり明らかに政府や政治のミス、国の舵取りでの大きな失策と言えそうです。

 隣のオジさんが、アジア・アフリカの本当に優秀な人材は、日本を通り越して欧米諸国へ行ってしまうんですよ!と心配していました。確かに、この数字を見る限り、”なるほど”と納得してしまうのです。

 国破れて山河あり、国民窮して世界企業有り!こんな皮肉めいたフレーズを誰かが言ったような気がします。情けない話ですが、それを思い出して、思わず座布団を1枚あげたくなってしまいました。

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コメント
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