旅行先では、いろいろな橋を通ることがあると思いますが、特に、長大な橋は、「吊り橋」となっていることが多いと思います。
現在では、本州と九州、本州と四国の間に3ルートなどと長大な「吊り橋」が見られるところが増えています。橋の上を歩ける歩道や展望台が併設されているところもありますので、ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。また、近くにその橋の技術や歴史を展示した記念館があったりしますので、見学してみるのも良いかと思います。
〇「吊り橋」とは?
空間に張り渡したケーブルに沿って橋床をつるした橋のことで、ケーブルを空中高く支持するための塔、ケーブルを地盤に定着させるためのアンカー、つりケーブルでつり下げた補剛桁などから構成されます。古くから、原始的な形態のものが存在したと考えられますが、現在でも山間部に見られ、徳島県祖谷の蔓橋などが残されていました。近代の吊橋では、床の部分をプレートガーダーまたはトラスを組み合わせて剛性を高める構造が用いられています。世界の代表的な吊り橋としては、1937年に完成したサンフランシスコのゴールデン・ゲート橋(中央径間1,280m)が著名です。
日本においても、太平洋戦争後に計画されるようになり、その長大吊り橋の嚆矢としては、1961年に完成した徳島県の小鳴門橋(中央径間160m)と1962年(昭和37)に完成した北九州市の若戸大橋(中央径間367m)があげられます。
その後、1973年(昭和48)に関門橋(中央径間712m)、1983年(昭和58)に因島大橋(中央径間770m)、1985年(昭和60)に大鳴門橋(中央径間876m)、1988年(昭和63)に南備讃瀬戸大橋(中央径間1,100m)、1998年(平成10)に明石海峡大橋(中央径間1,991m)と次々に建設されていったのです。
☆「長大吊り橋」のお勧め
(1)白鳥大橋(北海道室蘭市)
北海道室蘭市にある国道37号(白鳥新道)の橋で、室蘭港をまたいでいて、中央径間が720mあって、現在東日本一の長大吊り橋となっています。通行無料の自動車専用道路になっていますが、積雪寒冷地における国内初の吊り橋として建設されたことから、着雪を除去する技術や振り子の原理を利用しコンピュータ制御により振動を除去する(ハイブリッド型TMD)などの技術的特徴がありました。この橋は、1982年(昭和57)に白鳥大橋の都市計画が決定、1985年(昭和60)には、建設工事に着工し、1998年(平成10)6月13日に開通したのです。尚、北海道室蘭市にある道の駅「みたら室蘭」には、「白鳥大橋記念館」があって、白鳥大橋建設の歴史を紹介していました。
(2)東京港連絡橋<レインボーブリッジ>(東京都)
平成時代の、1993年(平成5)8月26日に開通した、東京都港区芝浦地区と台場地区とを結ぶ吊り橋です。1987年(昭和62)着工されましたが、当時建設中の東京臨海副都心と都心とを繋ぎ、また都心への交通集中を解消するという役割がありました。しかし、空と海と陸の交通の要所となる東京港周辺という立地から、上空は羽田空港への飛行機のため、主塔の高さに制限があり、下は大型船が通行するための航路設計が必要で、工法等にも様々な制約があったのです。それでも、6年ほどで竣工し、一般公募により「レインボーブリッジ」の愛称が決められました。この橋は、芝浦側アプローチ部1,465mと吊り橋部918mと台場側アプローチ部1,367mから構成され、吊り橋部の中央径間は570m、幅は29m、主塔の高さは126mあります。通常は吊り橋部のみの橋長798mの橋とされていて、建設当時は、東日本最長の吊り橋でしたが、1998年(平成10)に白鳥大橋(北海道室蘭市)に抜かれたのです。また、吊り橋部は上下2層構造になっていて、上部が首都高速11号台場線、下部が新交通システムゆりかもめの軌道と一般道の車道・歩道となっている鉄道道路併用橋で、下層の両外側に歩道があり、歩いて渡ることが可能で、見晴らしが抜群でした。
(3)明石海峡大橋(兵庫県神戸市垂水区・淡路市)
兵庫県神戸市垂水区・淡路市とを結ぶ吊り橋で、中央径間が1,991mもあり、現在、世界最長の吊り橋となっています。1970年(昭和45)7月に、本州四国連絡橋公団が設立され、1973年(昭和48)10月に、工事実施計画が認可されました。その後、1986年(昭和61)4月26日に起工式が行われ、1988年(昭和63)5月に工事が着工、1996年(平成8年)9月に閉合し、平成時代の1998年(平成10)4月5日に開通しました。神戸側の橋桁内に舞子海上プロムナードという遊歩道と展望台が設けられています。橋台内のエレベータで、47mの高さまで上がり、そこから海側まで150mほど歩けるのですが、床が透明になっている部分があって、スリリングで、直接海面を望むことができました。また、神戸側の陸上には、「橋の科学館」が開設されており、明石海峡大橋を中心に橋についての技術的・歴史的展示があって、勉強になります。
(4)大鳴門橋(徳島県鳴門市・兵庫県南あわじ市)
昭和時代後期の1985年(昭和60)6月8日に開通した、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋です。この橋の橋長は1,629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3mあり、2階構造になっていて、上部が6車線の自動車専用道用、下部が新幹線規格の鉄道用となっていました。しかし、現在は上部の自動車道の4車線が供用されているだけです。開通当初は、中央径間の長さ日本一の吊り橋でしたが、1988年(昭和63)開通の南備讃瀬戸大橋(香川県、中央径間1,100 m)と1998年(平成10)開通の明石海峡大橋(兵庫県、中央径間1,991 m)に抜かれました。建設にかかる経緯は、1970年(昭和45)7月に本州四国連絡橋公団が設立され、1973年(昭和48)9月 に本州四国連絡橋の工事に関する基本計画が指示され、1976年(昭和51)7月2日に起工式が行なわれ、1984年(昭和59)3月に橋桁がつながって、1985年(昭和60)6月8日の開通に至ったものです。その後、1998年(平成10)の明石海峡大橋の開通により、本四架橋ルートの1つである神戸淡路鳴門自動車道として供用されるようになり、近畿と四国をつなぐ重要ルートになりました。当初は、本州四国連絡橋公団が管理していましたが、民営化により2005年(平成17)10月1日から、本州四国連絡高速道路(株)が管理するようになったのです。また、1987年(昭和62)8月10日の道の日に、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されました。尚、1985年(昭和60)4月に、大鳴門橋を望む位置に有料の「大鳴門橋架橋記念館」(鳴門市鳴門町土佐泊浦福池)が出来て、この橋に関する様々なことが展示されていて、観光名所ともなっています。さらに、2000年(平成12)4月に、大鳴門橋の橋桁下部に設置された延長約450mの遊歩道および展望台である「渦の道」(うずのみち)が開設され、有料ですが、橋の中ほどまで歩いて行って渦潮を真下に見下ろすことができるようになりました。とても人気があって、2016年(平成28)8月16日には来場者数1,000万人を突破したのです。
(5)瀬戸大橋(香川県坂出市・岡山県倉敷市)
昭和時代後期の1988年(昭和63)4月10日に開通した、瀬戸内海をまたいで本州(岡山県倉敷市)と四国(香川県坂出市)を結ぶ10の橋の総称です。下津井瀬戸大橋(吊り橋:1,447m)、櫃石島高架橋(高架橋:1,316m)、櫃石島橋(斜張橋:792m)、岩黒島高架橋(高架橋:93m)、岩黒島橋(斜張橋:792m)、与島橋(トラス橋:877m)与島高架橋(高架橋:717m)、北備讃瀬戸大橋(吊り橋:1,611m)、南備讃瀬戸大橋(吊り橋:1,723m)、番の州高架橋(高架橋:2,939m)からなり、2階建て構造で、上部が4車線の瀬戸中央自動車道用、下部がJR本四備讃線が走る鉄道用ですが、さらに新幹線が敷設できるようになっていました。橋梁部は9,368 m、高架部を含めると13.1kmの延長があります。尚、香川県坂出市番の州緑町に「瀬戸大橋記念館」、岡山県倉敷市児島に「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」があって、瀬戸大橋に関するいろいろな展示がされていて勉強になりました。
(6)来島海峡大橋(愛媛県今治市)
平成時代の1999年(平成11)5月1日に開通した、瀬戸内海の大島と四国の間にある来島海峡をまたぐ長大な3連吊り橋で、来島海峡第一大橋(中央径間600m)、来島海峡第二大橋(中央径間1,020m)、来島海峡第三大橋(中央径間1,030m)の総称です。中央が西瀬戸自動車道(しまなみ海道)で、北側に自転車・歩道、南側にバイク道を併設し、全長は4,105mありました。歩行者は無料で、歩きながらすばらしい眺望を楽しむことができますが、結構スリリングです。また、今治市吉海町に亀老山展望台、今治市小浦町に糸山公園展望台があって、そこからの来島海峡大橋の眺望はすばらしいものでした。
☆日本の長大吊り橋ベスト15(中央径間の長さで比較しています)
1. 明石海峡大橋(兵庫県神戸市垂水区・淡路市)中央径間1,991m…1998年開通
2. 南備讃瀬戸大橋(香川県坂出市)中央径間1,100m…1988年開通
3. 来島海峡第三大橋(愛媛県今治市)中央径間1,030m…1999年開通
4. 来島海峡第二大橋(愛媛県今治市)中央径間1,020m…1999年開通
5. 北備讃瀬戸大橋(香川県坂出市)中央径間990m…1988年開通
6. 下津井瀬戸大橋(岡山県倉敷市・香川県坂出市)中央径間940m…1988年開通
7. 大鳴門橋(徳島県鳴門市・兵庫県南あわじ市)中央径間876m…1985年開通
8. 因島大橋(広島県尾道市)中央径間770m…1983年開通
9. 安芸灘大橋(広島県呉市)中央径間750m…2000年開通
10. 白鳥大橋(北海道室蘭市)中央径間720m…1998年開通
11. 関門橋(福岡県北九州市門司区・山口県下関市)中央径間712m…1973年開通
12. 来島海峡第一大橋(愛媛県今治市)中央径間600m…1999年開通
13. 東京港連絡橋<レインボーブリッジ>(東京都)中央径間570m…1993年開通
14. 大島大橋(広島県尾道市・愛媛県今治市)中央径間560m…1988年開通
15. 豊島大橋(広島県呉市)中央径間540m…2008年開通
現在では、本州と九州、本州と四国の間に3ルートなどと長大な「吊り橋」が見られるところが増えています。橋の上を歩ける歩道や展望台が併設されているところもありますので、ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。また、近くにその橋の技術や歴史を展示した記念館があったりしますので、見学してみるのも良いかと思います。
〇「吊り橋」とは?
空間に張り渡したケーブルに沿って橋床をつるした橋のことで、ケーブルを空中高く支持するための塔、ケーブルを地盤に定着させるためのアンカー、つりケーブルでつり下げた補剛桁などから構成されます。古くから、原始的な形態のものが存在したと考えられますが、現在でも山間部に見られ、徳島県祖谷の蔓橋などが残されていました。近代の吊橋では、床の部分をプレートガーダーまたはトラスを組み合わせて剛性を高める構造が用いられています。世界の代表的な吊り橋としては、1937年に完成したサンフランシスコのゴールデン・ゲート橋(中央径間1,280m)が著名です。
日本においても、太平洋戦争後に計画されるようになり、その長大吊り橋の嚆矢としては、1961年に完成した徳島県の小鳴門橋(中央径間160m)と1962年(昭和37)に完成した北九州市の若戸大橋(中央径間367m)があげられます。
その後、1973年(昭和48)に関門橋(中央径間712m)、1983年(昭和58)に因島大橋(中央径間770m)、1985年(昭和60)に大鳴門橋(中央径間876m)、1988年(昭和63)に南備讃瀬戸大橋(中央径間1,100m)、1998年(平成10)に明石海峡大橋(中央径間1,991m)と次々に建設されていったのです。
☆「長大吊り橋」のお勧め
(1)白鳥大橋(北海道室蘭市)
北海道室蘭市にある国道37号(白鳥新道)の橋で、室蘭港をまたいでいて、中央径間が720mあって、現在東日本一の長大吊り橋となっています。通行無料の自動車専用道路になっていますが、積雪寒冷地における国内初の吊り橋として建設されたことから、着雪を除去する技術や振り子の原理を利用しコンピュータ制御により振動を除去する(ハイブリッド型TMD)などの技術的特徴がありました。この橋は、1982年(昭和57)に白鳥大橋の都市計画が決定、1985年(昭和60)には、建設工事に着工し、1998年(平成10)6月13日に開通したのです。尚、北海道室蘭市にある道の駅「みたら室蘭」には、「白鳥大橋記念館」があって、白鳥大橋建設の歴史を紹介していました。
(2)東京港連絡橋<レインボーブリッジ>(東京都)
平成時代の、1993年(平成5)8月26日に開通した、東京都港区芝浦地区と台場地区とを結ぶ吊り橋です。1987年(昭和62)着工されましたが、当時建設中の東京臨海副都心と都心とを繋ぎ、また都心への交通集中を解消するという役割がありました。しかし、空と海と陸の交通の要所となる東京港周辺という立地から、上空は羽田空港への飛行機のため、主塔の高さに制限があり、下は大型船が通行するための航路設計が必要で、工法等にも様々な制約があったのです。それでも、6年ほどで竣工し、一般公募により「レインボーブリッジ」の愛称が決められました。この橋は、芝浦側アプローチ部1,465mと吊り橋部918mと台場側アプローチ部1,367mから構成され、吊り橋部の中央径間は570m、幅は29m、主塔の高さは126mあります。通常は吊り橋部のみの橋長798mの橋とされていて、建設当時は、東日本最長の吊り橋でしたが、1998年(平成10)に白鳥大橋(北海道室蘭市)に抜かれたのです。また、吊り橋部は上下2層構造になっていて、上部が首都高速11号台場線、下部が新交通システムゆりかもめの軌道と一般道の車道・歩道となっている鉄道道路併用橋で、下層の両外側に歩道があり、歩いて渡ることが可能で、見晴らしが抜群でした。
(3)明石海峡大橋(兵庫県神戸市垂水区・淡路市)
兵庫県神戸市垂水区・淡路市とを結ぶ吊り橋で、中央径間が1,991mもあり、現在、世界最長の吊り橋となっています。1970年(昭和45)7月に、本州四国連絡橋公団が設立され、1973年(昭和48)10月に、工事実施計画が認可されました。その後、1986年(昭和61)4月26日に起工式が行われ、1988年(昭和63)5月に工事が着工、1996年(平成8年)9月に閉合し、平成時代の1998年(平成10)4月5日に開通しました。神戸側の橋桁内に舞子海上プロムナードという遊歩道と展望台が設けられています。橋台内のエレベータで、47mの高さまで上がり、そこから海側まで150mほど歩けるのですが、床が透明になっている部分があって、スリリングで、直接海面を望むことができました。また、神戸側の陸上には、「橋の科学館」が開設されており、明石海峡大橋を中心に橋についての技術的・歴史的展示があって、勉強になります。
(4)大鳴門橋(徳島県鳴門市・兵庫県南あわじ市)
昭和時代後期の1985年(昭和60)6月8日に開通した、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋です。この橋の橋長は1,629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3mあり、2階構造になっていて、上部が6車線の自動車専用道用、下部が新幹線規格の鉄道用となっていました。しかし、現在は上部の自動車道の4車線が供用されているだけです。開通当初は、中央径間の長さ日本一の吊り橋でしたが、1988年(昭和63)開通の南備讃瀬戸大橋(香川県、中央径間1,100 m)と1998年(平成10)開通の明石海峡大橋(兵庫県、中央径間1,991 m)に抜かれました。建設にかかる経緯は、1970年(昭和45)7月に本州四国連絡橋公団が設立され、1973年(昭和48)9月 に本州四国連絡橋の工事に関する基本計画が指示され、1976年(昭和51)7月2日に起工式が行なわれ、1984年(昭和59)3月に橋桁がつながって、1985年(昭和60)6月8日の開通に至ったものです。その後、1998年(平成10)の明石海峡大橋の開通により、本四架橋ルートの1つである神戸淡路鳴門自動車道として供用されるようになり、近畿と四国をつなぐ重要ルートになりました。当初は、本州四国連絡橋公団が管理していましたが、民営化により2005年(平成17)10月1日から、本州四国連絡高速道路(株)が管理するようになったのです。また、1987年(昭和62)8月10日の道の日に、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されました。尚、1985年(昭和60)4月に、大鳴門橋を望む位置に有料の「大鳴門橋架橋記念館」(鳴門市鳴門町土佐泊浦福池)が出来て、この橋に関する様々なことが展示されていて、観光名所ともなっています。さらに、2000年(平成12)4月に、大鳴門橋の橋桁下部に設置された延長約450mの遊歩道および展望台である「渦の道」(うずのみち)が開設され、有料ですが、橋の中ほどまで歩いて行って渦潮を真下に見下ろすことができるようになりました。とても人気があって、2016年(平成28)8月16日には来場者数1,000万人を突破したのです。
(5)瀬戸大橋(香川県坂出市・岡山県倉敷市)
昭和時代後期の1988年(昭和63)4月10日に開通した、瀬戸内海をまたいで本州(岡山県倉敷市)と四国(香川県坂出市)を結ぶ10の橋の総称です。下津井瀬戸大橋(吊り橋:1,447m)、櫃石島高架橋(高架橋:1,316m)、櫃石島橋(斜張橋:792m)、岩黒島高架橋(高架橋:93m)、岩黒島橋(斜張橋:792m)、与島橋(トラス橋:877m)与島高架橋(高架橋:717m)、北備讃瀬戸大橋(吊り橋:1,611m)、南備讃瀬戸大橋(吊り橋:1,723m)、番の州高架橋(高架橋:2,939m)からなり、2階建て構造で、上部が4車線の瀬戸中央自動車道用、下部がJR本四備讃線が走る鉄道用ですが、さらに新幹線が敷設できるようになっていました。橋梁部は9,368 m、高架部を含めると13.1kmの延長があります。尚、香川県坂出市番の州緑町に「瀬戸大橋記念館」、岡山県倉敷市児島に「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」があって、瀬戸大橋に関するいろいろな展示がされていて勉強になりました。
(6)来島海峡大橋(愛媛県今治市)
平成時代の1999年(平成11)5月1日に開通した、瀬戸内海の大島と四国の間にある来島海峡をまたぐ長大な3連吊り橋で、来島海峡第一大橋(中央径間600m)、来島海峡第二大橋(中央径間1,020m)、来島海峡第三大橋(中央径間1,030m)の総称です。中央が西瀬戸自動車道(しまなみ海道)で、北側に自転車・歩道、南側にバイク道を併設し、全長は4,105mありました。歩行者は無料で、歩きながらすばらしい眺望を楽しむことができますが、結構スリリングです。また、今治市吉海町に亀老山展望台、今治市小浦町に糸山公園展望台があって、そこからの来島海峡大橋の眺望はすばらしいものでした。
☆日本の長大吊り橋ベスト15(中央径間の長さで比較しています)
1. 明石海峡大橋(兵庫県神戸市垂水区・淡路市)中央径間1,991m…1998年開通
2. 南備讃瀬戸大橋(香川県坂出市)中央径間1,100m…1988年開通
3. 来島海峡第三大橋(愛媛県今治市)中央径間1,030m…1999年開通
4. 来島海峡第二大橋(愛媛県今治市)中央径間1,020m…1999年開通
5. 北備讃瀬戸大橋(香川県坂出市)中央径間990m…1988年開通
6. 下津井瀬戸大橋(岡山県倉敷市・香川県坂出市)中央径間940m…1988年開通
7. 大鳴門橋(徳島県鳴門市・兵庫県南あわじ市)中央径間876m…1985年開通
8. 因島大橋(広島県尾道市)中央径間770m…1983年開通
9. 安芸灘大橋(広島県呉市)中央径間750m…2000年開通
10. 白鳥大橋(北海道室蘭市)中央径間720m…1998年開通
11. 関門橋(福岡県北九州市門司区・山口県下関市)中央径間712m…1973年開通
12. 来島海峡第一大橋(愛媛県今治市)中央径間600m…1999年開通
13. 東京港連絡橋<レインボーブリッジ>(東京都)中央径間570m…1993年開通
14. 大島大橋(広島県尾道市・愛媛県今治市)中央径間560m…1988年開通
15. 豊島大橋(広島県呉市)中央径間540m…2008年開通