ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

長野・岐阜県高原の撮影旅行(3)

2006年08月27日 | 旅行
早朝起き出して、6時半頃から恒例の散歩に出かけた。まず、山道を上って草木谷を渡り、御嶽神社飛騨口里宮に参拝した。その後、御嶽登山道を進み、草木谷(濁河川)に沿った仙人滝歩道に入っていったんだけど、かなり険しい道だ。それでも、10分もかからないで、御獄行者のみそぎの場となっている仙人滝へとにたどり着いた。落差30mの絶壁を豪快に流下し、水しぶきを上げている様は、見ていてもみごとだ!思わず、感嘆の声を上げ、何回もシャッターを切ってしまった。滝を充分堪能した後は、来た道を戻り、途中から濁河自然探勝路へと入っていった。原生林の中を巡る遊歩道で、なかなか良い感じなんだけど、この時期早朝に、飛んでいる蝶はほとんどなく、モンキチョウくらいしかカメラに収まってくれなかったのは残念!
 1時間ほどの散策を終え、朝風呂に入って汗を流し、朝食を済ませてから、出立の準備を整えた。
 朝8時半過ぎには宿を立って、いっきに県境を越え、長野県側に入って、開田高原を経由し、御岳ロープウェイ乗り場まで行ったんだ。
 3年前にゴンドラから転落して、2名死亡した事故があった所なんだけど...。ちと恐かったけど、これに乗って、標高2,150mの地点まで上ってみたんだ。でも、ガスがかかっていて、全く眺望がなくて残念だった。まあ、とても涼しくて高山植物園を散策はしたんだけど、蝶も飛んでいないので、すぐに下りてきてしまった。
 その後は、少し下って、鹿の瀬温泉で日帰り入浴(450円)したんだけど、ここは、御嶽山の五合目にある閑静な一軒宿で、周辺は木立に囲まれて、独特の雰囲気を持っている。看板に「御岳江戸伊万里・浮世絵展示館」と書いてあり、ちと不思議に思ったが、玄関を入ると、古伊万里の大皿や器、広重、豊国、国芳等の浮世絵も並んでいて、小さな美術館といった感じなのだ。そんな、廊下を通って、浴室へと向かった。内湯だけではあるものの、源泉45.2℃の含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉で、源泉掛け流しとなっている。以前は温度の低い鉱泉だったが、近年、高温泉の掘削に成功したとのことで、二酸化炭素を含んだ茶褐色の湯が注ぎ込まれている。湯口からは、時々ぼこぼこと間欠泉のように吹き出し、見ていてもお湯が生きているように感じられるすばらしいものだ。新鮮さを充分体感でき、感激して、じっくりと温泉を堪能した。こんなにすばらしい温泉があるとは知らずに立ち寄ったんだけど、意外な収穫に、喜んで、上がってきた。
 入浴後は、開田高原まで下って、水性植物園の周辺を散策しながら写真を撮ったんだけど、とても爽快で良かったものの、蝶はジャノメチョウなど3種類しか撮れず、今一の結果だった。
 それからは、木曽福島へ出て、「水車屋」という蕎麦屋で昼食をとり、早めに帰途に着いたんだ。
 木曾谷を出て、塩尻インターから長野自動車道に乗り、岡谷ジャンクションから中央自動車道に乗り継いで、戻ってきたんだけど、大月当たりから、渋滞に巻き込まれ、帰宅が夜7時を過ぎてしまった。
 ずっと運転ばかりしていたから、疲れたけど、天気にも恵まれ、良い写真も撮れて、美味しい蕎麦も食べられたから、まずまずだったかな...。

長野・岐阜県高原の撮影旅行(2)

2006年08月26日 | 旅行
朝宿の周辺を散策したんだけど、寒いくらいで蝶も飛んでいず、あまり写真も撮れずに戻ってきた。その後、朝風呂に入って、朝食を済ませてから、8時過ぎに宿を立ったんだ。
 まず、乗鞍高原の方へ上っていって、一の瀬園地を散策した。ここは、キャンプ場にもなっていて、高原の雰囲気が満喫できるところなんだ。まだ、朝なので、人影も少なく、空気もとても爽やかで、1時間ちょっとの散策だったけど、とても良かったよ。蝶は5種類しか撮影できなかったけど、アカセセリ、オオミスジといった希少種をカメラに収められたのは収穫だった。
 その後、乗鞍林道(有料)を走っていったんだけど、舗装はされているものの、カーブとアップダウンがきつい道だった。そこを写真を撮りながら奈川まで下り、再び野麦峠越えにチャレンジした。
 途中の茶屋で昼食に信州ソバを賞味してから、峠までたどり着いたんだけど、これもなかなかすごい道だったよ。でも標高1,672mの峠は、とても涼しく遊歩道を散歩したんだけど、とても快適だったものの、蝶はあまり飛んでいなかったのが残念!
 ここは、映画『あゝ野麦峠』で有名になったところで、明治から大正にかけて、飛騨地方の貧農の娘達が、長途野麦街道を徒歩で信州の製糸工場へ働きに出る途中に超えていった難所なんだ。正月に帰省するときは、すごい雪道を越えたので、途中で谷底に転落したり、凍死する人もあったとか...。そんな女工さんの慰霊碑が建っていたり、「野麦峠の館」という資料館の展示物によって、当時を偲ぶことが出来たんだ。
 それからは、峠を下って、日和田高原にも立ち寄って、散策しながら、蝶の写真を撮ったんだけど、5種類の蝶しか撮影できなかったものの、スジボソヤマキチョウのカップル、ヤマトスジグロシロチョウ、キバネセセリをカメラに収められたからまずまずだったかな...。
 
 スジボソヤマキチョウのオスとメス

 その後、峠越えの山道をたどって、濁河温泉へとたどり着いた。ここは、御嶽山の6合目、標高1,800mもある所で、急勾配にへばりつくように温泉街が立地している。今日の宿「湯の谷荘」は、その一番上の方にあった。
 部屋に荷物を置くと、さっそく少し下だったところにある市営露天風呂(入浴料500円)へ行ってきた。前にも一度入ったことがあるけど、広々としていて、気持ちよく入浴できる。
 戻ってきて、宿の風呂にも入ったんだけど、源泉掛け流しで、露天風呂もあり、とても良い泉質に満足した。1泊2食付き9,600円(込込)で泊まったんだけど、夕食にはアマゴの塩焼、寄せ鍋、子持ち昆布、鰹タタキ、蕎麦、デザート(ナシ、ブドウ)などが並べられ、お酒を冷やで頼んだら、竹筒に入って出てきた。隣の食卓の釣り客3人組とも歓談しながら、とても良い夕餉になった。
 食後は、部屋に戻って横になり、テレビを見ていたら、眠くなってきた。それでも、「チャングムの誓い」まで見て眠りに就いた。
続く

長野・岐阜県高原の撮影旅行(1)

2006年08月25日 | 旅行
朝6時過ぎに自宅を出て、所沢を経由して、八王子インターから中央自動車道に乗ったんだ。ちょっと渋滞していたけど、平日だからたいしたこともなく、走り続けて、岡谷ジャンクションから長野自動車道に入り、松本インターで下りた。
 その後は、上高地に向かって、西進したんだけど、この季節、自家用車の乗り入れ規制がされていて、シャトルバスに乗り換えないといけないんだよね。そこで、手前のさわんど温泉「湯の花荘」に宿を取り、そこに車を駐めてから、上高地に向かうことにしたんだ。
 バスは、かなりの急勾配をエンジンをうならせながら上っていったのだが、とても狭い道で、対向車が来たらすれ違えない所も多く、無線で連絡を取りながら調整しているようだった。
 釜トンネルを越える当たりから、すばらしい景色となっていったんだけど、高校生の時にキャンプに来たときのことを思いだし、とても懐かしい気分になった。
 シャトルバスは、「大正池ホテル」前に12時過ぎに着き、そこのレストランで昼食をすませてから、梓川沿いの遊歩道を上っていった。大正池のバックに焼岳がとてもよく見え、すばらしい景色なんだよね。ここで、何枚も写真を撮ったよ。
 川沿いや森の中を歩いていきながら、蝶を見つけては、シャッターを切っていったんだけど、この季節ではあまり飛んでいなかったのが残念!それでも、ミドリヒョウモンやヒメキマダラヒカゲが多く見られ、写真を撮りながらだったから、河童橋まで2時間もかかってしまった。
 それから、さらに上流の明神池を目指したんだけど、ますます自然が原生的になって、神秘的なんだ。そんな中を歩き続けで、最初から3時間で明神池まで到着した。しかし、歩き続けだったので、少々疲れたよ。でも、それにもまして明神池は神秘的な雰囲気があって、来た甲斐はあったけど...。
 それから、戻りになって、対岸を下って、バスターミナルまで帰ってきた。都合4時間の散策となったけど、9種類の蝶としか出会えず、写真としては今一つだったものの、景色はとても良かったよ。
 再びシャトルバスで、今日の宿さわんど温泉「湯の花荘」に戻り、温泉に浸かって、とても清々しい気分になった。1泊2食付き9,150円(込込)で泊まったんだけど、夕食にはマス焼物、刺身、とろろ、茶碗蒸し、エビフライ、胡麻豆腐、蕎麦などが並べられ、お酒も冷やで頼んで、おおいに飲みかつ食べた。食後は、早めに横になっったらまどろんできて、眠りに就いた。
続く

三峰山の蝶

2006年08月20日 | 蝶を撮る
今日は、天気が良く、暑くなりそうだったので、奥秩父の山を散策しながら蝶の写真を撮ろうと思いついた。
そこで、早朝6時頃に自宅を出て、車で西へ走った。荒川の羽根倉橋を渡り、飯能を経由して、正丸峠を越えて、秩父へと向かっていった。
 高速道路は大渋滞していたようだが、このルートでは流れも良く、8時半過ぎには、旧大滝村域へと至った。しかし、この辺まで来ると山が両側から迫り、V字谷の底を曲がりくねりながら進むこととなる。
 秩父湖をダム上で渡って、三峰山(標高1,100m)へと登っていったが、この山は山頂に三峯神社があり、車で上れるのがいい。
 9時頃には、有料駐車場(500円)に車を入れ、手足に虫除けスプレーを散布し、長靴に帽子という出で立ちで、散策を開始した。
 まず、参道を歩いていると、杉の大木の陰から、コジャノメが出てきた。ちょっと暗かったが、なんとかカメラに収めた。

 コジャノメ

 さらに歩き、ロープウェイ乗り場までやって来た。現在は休止中だが、その駅前広場の花壇にイチモンジセセリが数頭たかっていたので、何枚か写真を撮らせてもらった。
 周辺の園地を巡ってみたが、さすがに標高1,000mを超えているだけあって、地上とは比べものにならないくらい涼しい。全く人影のない周遊道を歩いてみたが、蝶の姿もほとんど見られない。それでも、草地のようなところに出るとナミヒカゲとクロヒカゲに出会うことが出来た。
 さらに歩いて、茶屋(休業中)の所に出ると、その前にツマグロヒョウモンのオスがとまっているではないか!急いでカメラを構え、数カット撮ったところで逃げていってしまった。しかし、地球温暖化の影響か、この南方系の蝶が東進し、関東まで来たと話題になり、平地では見かけていたんだけど、こんな山上にまで来ているとは思わなかった...。
 その後、三峯神社に参拝しようと、参道を歩いていると、ヒメキマダラヒカゲがとまっていて、カメラに収めることができた。この蝶は、埼玉県では奥秩父の標高1,000m以上の所に生息するとされていて、県内では初見だったので、とてもうれしかった。

 ヒメキマダラヒカゲ

 それからは、神社に参拝し、社域を巡ってみたものの、最前の蝶以外には出会わず、ちょっと者足らなかったけど、少々歩き疲れたので、2時間ほどで打ち切ることにした。
 後は、「三峯山博物館」を見学してから、山を下っていった。

*今日、三峰山で出会った蝶 <6種>
・ツマグロヒョウモン♂ 1頭(撮影)
・イチモンジセセリ 8頭(撮影)
・コジャノメ 2頭(撮影)
・ナミヒカゲ 1頭(撮影)
・クロヒカゲ 1頭(目撃)
・ヒメキマダラヒカゲ 2頭(撮影)

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秋ヶ瀬公園の蝶(2006-5)

2006年08月19日 | 蝶を撮る
今日は、天気が良さそうなので、土曜日の半日仕事を終え、昼食をすませてから、7/29(土)以来、3週間ぶりに秋ヶ瀬公園へ蝶の観察・撮影に出かけることにした。
 午後3時前には到着し、「ピクニックの森」の駐車場に車を駐めた。気温は35℃くらいはあるものと思われ、とても暑い。虫除けのスプレーを手や足に吹き付け、森の中へと入っていったが、汗がしたたり落ちる。それでも木陰はいくぶん涼しいんだけど...。
 最初にキタテハを見つけて撮影し、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、キチョウと出会って、次々とカメラに収めていった。その時、藪の中にルリタテハを発見した。ここでは、初見だったので、追いかけていったが、撮影できずに逃げられてしまった。残念!
 それにしても、藪の中でのヤブカの攻撃はすさまじく、虫除けを塗っていない、顔などを数カ所刺され、痒くって仕方がない。それでも、がまんして歩いていくと、サトキマダラヒカゲを見つけてシャッターを切った。しかし、ヤブカの攻撃が続き、耐えきれずに早々に森を出て行く羽目になった。
 グランドのある方へと進んでいくと、クロアゲハのオスが飛んでいるのが目に入った。追いかけていったんだけど、なにしろ飛翔力が強く、どんどん引き離されて見えなくなってしまった...。
 三ツ池近くの草地には、ツバメシジミ、ベニシジミがいて、カメラに収めた。近くの雑木林には、樹液を出している木があって、いくつかの蝶や蜂がたかっていた。サトキマダラヒカゲやヒメジャノメがいたが、しばらく観察しているとコムラサキのオスが飛んできた。これをじっくり観察しながら、羽を開閉するシーンをカメラに収めた。
 さらに歩きながら、道端のヤマトシジミも撮影して、池を周回していった。そうすると、花の咲いているところがあり、キアゲハがいたので、近づいたんだけど、撮影寸前で逃げられてしまった。なかなかうまくいかない...。
 それでも、ここで粘っていたら戻ってくるかも知れないと、待つことにした。すると、ツマグロヒョウモンのオスが飛んできて、吸蜜するではないか!この蝶、もともとは南方系で、西日本でしか見られなかったものだが、近年の地球温暖化で関東まで東進してきていると話題になっているのだ。先日、見沼たんぼでメスも撮影したが、驚くように増えているようだ。しばらく、とどまってくれたので、いろいろな方向から撮影できてラッキーだった。

 ツマグロヒョウモンのオス

 その後は、あまりの暑さに耐えきれず、車に戻ることにして、野球グランドを横切っていったが、前回は見られたモンシロチョウやモンキチョウは暑さの性か全く飛んでいなかった。ヤマトシジミとサトキマダラヒカゲはいたけど...。
 1時間半弱で散策を終え、車に戻って、一息ついて、飲料水を飲み干した。それにしても暑い!
 今回は、ここでは初めてツマグロヒョウモンを撮影し、14種の蝶と出会えたので、まずまずだったかな...。
 その後は、帰途に着き、途中で買い物してから自宅に戻った。
HP「秋ヶ瀬公園の蝶」へ

*今日「秋ヶ瀬公園」で出会った蝶 <14種>
・クロアゲハ 1頭 (目撃)
・キアゲハ 2頭 (目撃)
・キチョウ 3頭 (撮影)
・キタテハ 6頭 (撮影)
・コミスジ 1頭 (撮影)
・コムラサキ♂ 1頭 (撮影)
・ツマグロヒョウモン♂ 1頭 (撮影)
・ルリタテハ 2頭 (目撃) 
・ベニシジミ 1頭 (撮影)
・ツバメシジミ♂ 1頭 (撮影)
・ヤマトシジミ 4頭 (撮影)
・ヒメウラナミジャノメ 14頭 (撮影)
・ヒメジャノメ 6頭 (撮影)
・サトキマダラヒカゲ 3頭 (撮影)

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小川湯元天然温泉「おがわ温泉 花和楽の湯」

2006年08月13日 | 埼玉の温泉巡り
今日は天気も良いので、朝からドライブに出かけ、午前中の約2時間をかけて「嵐山 蝶の里公園」を散策しながら蝶の写真を撮った。気温35℃近い、うだるような暑さだったけど、17種の蝶と出会え、オオムラサキ、キマダラセセリ、ヒメキマダラセセリをじっくり撮影できてまずまずの収穫だった。
 しかし、かなり汗をかいてしまったので、さっぱりしたいと思い、小川町にある温泉日帰り入浴施設「おがわ温泉 花和楽の湯」へと向かうことにした。
 ここは、瓦工場の跡地に2004年4月27日オープンしたアルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)で、源泉 27.8℃、pH 10.1、溶存物質総量 188㎎/㎏、湧出量は100L/分で地下1,024mから湧き出ていると聞いていた。
 前から入浴したいと思っていたんだけど、以前訪れたときに、ものすごく混んでいて、入場制限され、待ち時間1時間と言われて断念した苦い経験があり、足が遠のいていた。
 場所は、国道254号線から右折し、東武東上線の線路を越えて少し入った、小川赤十字病院の近くにある。裏手に小山があり、広い敷地に和風の平屋建が建っていて、前面が駐車場となっている。
 車を駐めて、玄関へと向かうと、とても印象的な瓦屋根が目に付き、植え込みと共に純和風のたたずまいだ。
 玄関を入り、下駄箱に靴を入れ、一般入浴料1,050円也を払って、館内へ入っていったが、今日は入場制限をするほどには混んでいないようだ。
 浴場は、「殿湯」「姫湯」と男女別に分かれ、脱衣して内湯スペースの方へ入っていくと、15人ほどは入れそうなメイン浴槽があった。別源泉(鉱泉)の「金の湯」が濾過して利用され、源泉温度が低いので、加熱循環させているようだが、結構オーバーフローもさせていて、半循環といった感じか...。湯はやや濁りがあり、心地よい。
 その前に、茶褐色の水風呂があるが、「金の湯」がそのまま注がれていて、鉄分がかなり含まれていると思われる。この源泉は温泉とは認められていないようだが、それに匹敵する成分が含まれていると見た。併設されているサウナの水風呂代わりに使用されているようだが、とても気に入った。
 ドアを開けて、露天風呂スペースへ出ると、結構広くって、各種浴槽がゆったりと収まっている。メインの露天風呂は岩造りで数十人は入れるもの、「白金の湯」と命名された源泉が注がれていて、白濁している。さすがにpH10.1というだけあって、ぬるぬる感もかなりのものだ。源泉温度が低いので、加熱循環されているようだが、オーバーフローもされている。じっくり湯に浸かって、心地よい肌触りを味わった。

 「おがわ温泉 花和楽の湯」の露天風呂

 この前には2層になった岩風呂もあり、寝湯や座り湯のスペースも取られている。
 館内には、「手もみ処 はんなり」、貸し切り風呂「雲隠」「楽恋房」(2時間単位の貸し切り露天風呂+和室)、岩盤浴 「瓦黄房」(男女混浴の低温サウナ)、お休み処 「一休」「ひなたぼっこ」なども併設されているので、いろいろ利用しながら、のんびりと1日を過ごすのも良いかも知れない。
 私は、じっくりと湯に浸かった後は、館内にあるお食事処「楽膳」で昼食に天ざる蕎麦を食べてから戻ってきた。

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信州高原の蝶撮影旅行(2)

2006年08月06日 | 旅行
 朝は、早起きして、宿の周りを散策したんだけど、高原の空気は冷たいくらいで、ほんとうに爽やかだった。
 宿に戻って、朝風呂に入って、朝食をすませ、7時半過ぎには宿を立って、八ヶ岳に登ることにした。といっても、ロープーウェイで上がって、上の方を散策するだけなんだけど...。
 ピラタス蓼科ロープウェイというのがあって、標高2,237mの所まで運んでくれる。でも人気があるのでとても混むんだ。それで一番最初のに乗ろうと、早めに宿を出た。
 結局、8時20分発の2番に乗って、上がっていったんだけど、そんなに混んでなくて助かった。天気も良くて、眺めも最高だったんだけど、ちと靄がかかって、北アルプスが霞んでいたのが残念!
 ロープーウェイを下りてから、坪庭という所を散策したんだけど、とても爽快で、高山植物が咲き、雲上の極楽のような感じなんだ。写真もたくさん撮った。
 一周してからロープーウェイで下り、今度はリフトに乗って、高原を散策しながら蝶の写真を撮ったんだけど、クジャクチョウ、アサギマダラなど12種の蝶の写真が撮れてまずまずの成果だった。とにかく、天気がいいんだけど、風がさわやかで...。
 
 アサギマダラのメスとクジャクチョウ

 その後は、蓼科高原から下って、富士見高原の方へ行ってみた。ここに入笠山(標高1,955m)というのがあって、ゴンドラで上ることが出来るんだ。しかし、行ってみて驚いたのは、MTB(マウンテンバイク)の人がたくさん来ていたことなんだ。MTBをゴンドラに積んで、山上からコースを駆け下りるらしいんだけど...。
 私は、レストハウスで、昼食をすませてから、上っていったんだけど、とにかく天気が良くて、直射日光は暑いんだけど、山頂付近は風がさわやかで、日影にはいると涼しいんだよね。ここには、お花畑や湿原があって、2時間弱散策しながら、蝶と花の写真を撮ってきた。ノアザミ、コオニユリ、ヤナギラン、クガイソウ、ハクサンフウロなどがたくさん咲いていて、それはきれいだったし、エルタテハ、ジャノメチョウ、テングチョウなど13種の蝶も撮影できた。
 
 ジャノメチョウとエルタテハ

 2時半には山を下り、帰途に着いたんだけど、諏訪南インターから乗った中央自動車道が渋滞していたので、思いの外時間がかかってしまった。途中、3箇所で事故があったのも影響しているようだったけど...。それでも、なんとか夜7時前には戻ってこられて、ホッとしたよ。
 今回は、とても天気に恵まれ、爽やかな高原をたくさん散策して、蝶や花の写真をいっぱい撮れたんで、いい旅行だったかな...。

信州高原の蝶撮影旅行(1)

2006年08月05日 | 旅行
 土日と連休なので、1泊2日で長野県にある八ヶ岳の中腹、標高1,800mに建つ「渋御殿湯」という温泉へ行ってくることにした。標高が高いからこちらとは15℃くらいは気温が低いと思う。天気も良さそうだから、蓼科高原などを散策しながら蝶と花の写真を撮ってこようと思っている。やっぱり涼しいところがいいよね。でも、山道をずいぶん車で上がっていかなければならないし、夏休みだから、道路も混むかも知れない。はたしてねどんな旅になることやら...。
 朝6時に自宅を出立したんだけど、中央自動車道も上信自動車道も渋滞が予想されたから、思い切って、峠越えの林道で直接長野県へと入ろうと考えた。
 まず、西に進路を取り、飯能市から正丸峠越えで秩父地域へと入っていった。そして、国道140号線でその奥へ奥へと進んでいき、今は秩父市に合併された旧大滝村へと至ったんだ。
 もうここまで来ると両側に山がそそり立ち、V字谷になった底を川沿いに走るようになる。そうやって、さらに奥へと走り、最奥の集落中津へとたどり着いた。そこで、ニッチツ鉱山などの写真を撮り、「彩の国ふれあいの森」で小休止することにした。ここにある「森林科学館」を見学してから、少し渓流沿いを散策しながらシャッターを切って、蝶や風景をカメラに収めた。
 そして、いよいよ峠越えにチャレンジすることにしたんだ。ここから旧中津川林道を上っていったんだけど、ハードダートの山道が延々と18kmも続いて、やっと三国峠へと至るすさまじい道なんだ。舗装のないでこぼこ道で、車一台の道幅しかかなく、曲がりくねりながらアップダウンも厳しい。慎重に慎重にハンドルを回していったんだけど、ガードレールのないところも多く、ちょっと間違えば谷底転落、しかも誰も助けに来てくれそうもない所なんだ。それでも、景色の良いところが結構あったので、時々車を駐めて、写真を撮りながら上っていったが、ミヤマカラスアゲハ、キバネセセリなども撮影できた。
 
 ミヤマカラスアゲハとキバネセセリ

 やっと、正午過ぎに三国峠(標高1,740m)にたどり着いたのだが、ここから見る秩父の山々の景色は最高で、何回もシャッターを切った。1時間ほど周辺を散策しながら蝶の写真を撮ったんだけど、ホシミスジ、スジボソヤマキチョウ、サカハチチョウ、ウラギンスジヒョウモンなど10種ほど撮影できて、まずまずの成果だった。
 
 ホシミスジとスジボソヤマキチョウ

 それから、下り始めたのだが、長野県側は舗装されていて、走りやすい道だった。
 その後、昼食に信州ソバを食べてから、松原湖を経由して、今度は国道299号線へ出て、麦草峠(標高2,127m)越えにいどんだんだ。でも、こちらの道は国道でもあるし、全路線舗装されていて、そんなに難しい道ではなかった。
 峠の近くにある麦草ヒュッテで小休止し、周辺のお花畑を散策したんだけど、とても爽やかで、東京周辺の猛暑が信じられない感じだった。高山植物もいろいろと咲いていて、蝶と花の写真を撮ったんだけど、蝶とは4種類としか出会えなかったのは残念!
 その後は、下っていって、蓼科高原の一番奥にある標高1,800mの「渋御殿湯」に向かった。ここは、山林に覆われ、渓流に沿い、4年前に泊まったことのある「渋の湯ホテル」とは隣り合わせだ。歴史は古く戦国時代から続く湯治場で、武田信玄の隠し湯の一つだったとか...。天狗岳から八ヶ岳連山へ向かう登山基地としても知られている。
 部屋に案内され、荷物を入れるとさっそく浴場へと向かったが、新館に“西の湯”、本館に“東の湯”と2ヶ所あり、まず古い方の“東の湯”へと足を向けた。ここには、渋御殿湯と渋長寿湯という2つの源泉があり、それぞれの浴槽と総檜の加熱湯と3つ造られていた。中でも長寿湯(31.1℃)は源泉の上に造られ、底から源泉がブクブク涌き上がってきている。最初は冷たく感じるが、しばらく入っていると、泡付きの良さに爽快な気分となってくるから不思議なものだ。私はこのような加水なし、加温なし、引湯なし(足下湧出)の浴槽をAAAと評価しているが、全国でも数少ない名湯だ。渋御殿湯(26.3℃)の方は白濁していて、さらに冷たく、水風呂のような感じだけど、飲泉してみるとレモンのような酸っぱさで、体に良いとのこと...。加熱湯と交互に入りながら、温泉を堪能したが、シャワーと石鹸が使えず、湯に浸かるだけだったので、その後、新館の“西の湯”の方へも入ったんだけど、こちらには渋御殿湯(26.3℃)の方だけが引かれている。源泉浴槽と真水の加熱浴槽があるだけではあるのだが、新しくってきれいで、石鹸を使って体を洗った。
 上がってきて、ほどなくして食堂の方で夕食になったんだけど、食卓には、ヒメマス塩焼、鯉のアライ、天ぷら、ワラビ、肉鍋など地元の食材を生かしたものが並び、1泊2食付8,550円(込込)の割にはまずまずだった。お酒も冷やで2合頼み、美味しく、飲みかつ食べた。食後は、部屋に戻って横になり、テレビを見ながら明日のコースを考えていたら、まどろんできたので、床に就いた。続く