ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

「北本自然観察公園」の蝶(2006-4)

2006年05月28日 | 蝶を撮る
今日は、朝から雨が降っていたが、午後から天気も回復し、晴れてくると天気予報が言っていたので、「北本自然観察公園」へ行ってみることにした。
 前回4/30(日)以来4週間ぶり4回目となるが、北本市内へ入ってから昼食をとり、13時頃に到着して、駐車場に車を入れたが、どんよりとした天気で暗く、今にも雨が降り出しそうな感じだ。
 それでも、天気予報を信じ、晴れてくるものと思って、傘を持たずに、公園内へと入っていった。まず「自然学習センター」へ立ち寄ったものの、この天気では訪れる人も少なく、閑散としている。
 例によって、北側の湿地帯の方へ足を踏み入れたが、午前中の雨で、水たまりが出来、草地は濡れていて、最悪の状態だ。それでも、木道を歩いてみたが、全く蝶には出会わなかった。仕方がないので、引き返してくると、「自然学習センター」の近くに、キチョウが1頭舞っているのを発見した。接写してカメラに収めたものの、それからは蝶との出会いはなく、肌寒い中を、いつものように時計回りの一周コースをたどって、一夜堤の方の谷間へと入って行った。
 しかし、天候は一向に回復する気配がなく、虚しく引き返してきて、桜土手の方へと歩いていった。
 ぐるりと巡って、「高尾ふるさとの森」近くにまで歩いてきても全く蝶が飛んでいないのだ。このままで、終わるのかと残念に思いながらら、「自然学習センター」裏側の草地へと入っていくと、ヒメウラナミジャノメを発見したのでカメラに収めた。他にもいないかと周辺を巡ってみると、ベニシジミが飛び立った。これも追いかけて、シャッターを切ったが、草地を歩き回ったので、靴もズボンもぐちゃぐちゃになっている。
 もう、長居しても天候回復が期待できないと思い、2時間ほどで切り上げて帰途に着くことにした。
 雨だけは降り出さなかったものの、薄暗くて肌寒い状態で、3種の蝶としか出会えないひどい日だった。
 しかし、車で戻ってくる途中から急に天候が回復して、晴れ間ものぞいてきたので、もう少しねばっていればと後悔したのだが...。

*今日「北本自然観察公園」で出会った蝶 <3種>
・キチョウ 1頭(撮影)
・ベニシジミ 2頭(撮影)
・ヒメウラナミジャノメ 5頭(撮影)

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南東北の歴史とグルメの旅(2)

2006年05月21日 | 旅行
朝早く起き出し、周辺を散策してみたものの、天気はいいんだけど、この時期まだ残雪もあって、寒いくらいなんだ。短時間で切り上げ、朝風呂に入ってから、朝食を済ませた。9時前には、宿を立って山を下り、国道13号線へ出て県境を越え、福島県へと入っていった。
 まず、「福島市民家園」(入園料300円)に立ち寄って、見学したんだけど、かやぶき屋根の懐かしい民家が10棟ほど移築復元されていて、なかなか見応えがあった。営々と続けられてきた昔からの農村の暮らしぶりを偲びながら、次々とカメラのシャッターを切っていったんだけど、とても懐かしい感じがしたんだ。
 その後、医王寺へも行って、境内を散策したんだけど、ここは源義経ゆかりの地で、義経に従って、討ち死にした佐藤継信、忠信他一族の墓があることで知られている。かの松尾芭蕉も『奥の細道』の旅で、立ち寄って落涙したところでもある。境内には、「笈も太刀も 五月に飾れ 紙のぼり」の芭蕉句碑が立てられていた。梅や椿もきれいに咲いていて、ここでも、いろいろと巡りながら、写真を撮った。
 昼食は、門前近くの「木鶏」という店で、ソバ料理のフルコースを食べたんだけど、ソバがき、ソバ粥、手打ち蕎麦などいろいろと出てきて、絶品だったよ。そばがきには、納豆味噌というオリジナルなものが使われていて、美味しかったし、蕎麦粥風のものは、蕎麦の実をそのまま使っていて、その食感がとても良かった。いろいろと工夫した料理があるものだと感心したよ。
 その後は、福島市(旧松川町)にある松川事件の現場を訪れたんだけど、わかりにくい場所で探すのに苦労した。学生時代から、歴史が好きで、旅先で歴史的事件のあった場所を訪ねていくことも時々ある。今回は、1949年(昭和24年)8月17日未明に起こった戦後史の謎と言われている列車転覆事件の現場なんだけど、この頃は、下山事件、三鷹事件など鉄道にからむ不思議な事件が頻発したんだよね。当時の捜査当局は、その頃大量人員整理に反対していた、東芝労組、国鉄労働組合と日本共産党の謀議による犯行と決めつけ、次々に関係者を逮捕・起訴したそうだ。一審、二審と有罪となったんだけど、裁判が進行するに従って、事実関係の矛盾と被告達の無実が明らかになっていったとのこと。作家・知識人(広津和郎、川端康成、志賀直哉、武者小路実篤、松本清張等)の支援運動もあって、世論も高まり、1959年の最高裁で高裁差し戻しとなり、1963年全員無罪が確定したという冤罪事件だったんだ。
 しかし、線路がはずされ、貨物列車が転覆したのは事実で、3名の乗務員が亡くなっている。松本清張は『日本の黒い霧』の中でCIA(アメリカ中央情報局)の謀略説を書いているけれど、当時の状況としてはあり得ることだと思う。そして、警察当局の意図的ではないかと疑われる誤認捜査にも目が余る。真相は、闇に葬られたままだけど、今からでも57年前の真実を明らかにし、犯人や誤認捜査の関係者を処断することは出来ないものだろうか...。慰霊碑の前に手を合わせながら、そんなことを考えたんだ。
 それからは、二本松インターチェンジから東北自動車道に乗って、帰途に着いたんだけど、あまりはげしい渋滞にも巻き込まれずに帰ってこられて、良かったよ。
 今回の旅は、土曜日に少し雨に降られたけど、日曜日はとても良い天気だったし、美味しいものをたくさん食べてきたのでグルメツアーといった感じだった。また、昭和史の史跡といえるところも訪れることが出来て、勉強にもなったよ。関東では、土曜日に突然の大雨と強風になったみたいだけど、旅先では少し雨に降られただけですんだので、その点では助かったけど...。

南東北の歴史とグルメの旅(1)

2006年05月20日 | 旅行
天気も良さそうなので、土日と1泊2日で、南東北へ行ってくることにした。
 朝6時に出立して、東北自動車道を北に向かって走ったんだけど、さしたる渋滞もなく順調に走り続け、宮城県へと入り、白石インターで下りた。
 それから、白石市街へと入っていって、白石城跡を訪ねたんだ。ここは、伊達家仙台城の支城として重臣片倉氏が代々居城し、1615年(元和元)の一国一城令後も例外的に城郭として存続が認められていたんだね。そこに、近年、天守閣に相当する大櫓(三階櫓)が木造復元されたことで注目されている。資料館や大櫓を見学しながら、学んだんだけど、明治維新期に戊辰戦争の端緒となる奥羽列藩同盟締結の会議(白石会議)が行われたのが、この城だったんだね。歴史の一こまを垣間見る思いで、見て回ったんだ。その後、城下町も散策し、武家屋敷など見学しながら、一巡した。
 見学後は、七ヶ宿街道を走って、昔ながらの街道風景も楽しんできた。東北地方は、ゆったりしていてのどかで、緑の田んぼや林が広がっていて、とても良い風景だ。
 昼食は、山形県上山市にある「こんにゃく番所」というこんにゃく製造販売の直営店で、コンニャク料理のフルコースを食べたんだ。コンニャクの刺身、コンニャクそば、コンニャクの蒸し物、焼き鳥風コンニャク、コンニャクのマリネ、煮豆風コンニャク、コンニャクのフライ、こんにゃくの吸い物、とにかくコンニャクづくしでとても美味しかった。コンニャクのフルコースはとてもよく作った料理で、コンニャクだと言われなければ、気が付かない物もいくつかあったよ。特に、サーモン風マリネなんかは、コンニャクとサーモンを間違えそうだったし、焼き鳥風コンニャクもねぎま風に串に刺してあって、ネギは本物なんだけど、焼き鳥の部分がコンニャクに置き換わっていたんだ。でも、タレは焼き鳥用の物で、食感も焼き鳥風になっていて、とても驚いたよ。
 食後は、米沢の城下町まで行って、まず、2001年(平成13)にオープンした米沢市上杉博物館を見学した。県立の置賜(おきたま)文化ホールといっしょになった大きな建物で、前回来た時には建設中だったので、一度訪れてみたいと思っていたのだ。国宝「上杉本洛中洛外図屏風」はじめ、数千に及ぶ上杉氏ゆかりの貴重な品々が収蔵されていて、城下町米沢の歴史や文化について学ぶことが出来た。見学後は、米沢城跡、上杉神社などを散策して、はるかなる歴史に思いを馳せた。
 米沢市街を離れてからは、国道13号線を通って福島方面へ進み、板谷から右折して曲がりくねりながら山に登っていった。山道にしては舗装もしっかりされているが、カーブや勾配はきつい。5時過ぎには、今日の宿五色温泉「宗川旅館」に到着することが出来た。
 ここは、日本秘湯を守る会の一軒宿で、海抜900mほどあり、ほんとうに山の上といった趣で、眺望もすこぶる良い。木造2階屋が横に長く、幾棟かが連なっていて、昔ながらの湯治場といった雰囲気で、9年ぶりの再訪となるが、ほとんど様子が変わっていないんだ。
 開湯は白鳳年間、約1300年前で、役の行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が旅の途中、山間に立ち上る五色の湯煙を見手発見されたとのこと。旅館としては、1905年(明治38)の創業で、1911年(明治44)12月には、わが国初の国設スキー場が開設(1998年に閉鎖)され、皇族や華族、徳川家や細川家の方々が訪れたそうだ。また、戦前日本共産党の第3回大会が秘密裏に行われたとのことで、その建物も残っているんだ。宿のホームページにもそのことが紹介されているけど、昭和史の史跡の一つといって良い所だと思う。
 玄関を入ると山小屋のような雰囲気で、何回も曲がりながら、部屋へ案内された。通された部屋の窓からは、すこぶる見晴らしが良く遠くの山々までもが見渡せる。荷物を置くとさっそく温泉に入ることにしたが、まず、外にある展望露天風呂へと向かった。森の露天風呂というのもあるんだけど、この季節は利用できないとのことだった。展望露天風呂は離れになっていて、玄関を出て、少し上っていくと男女別に分かれてあり、展望がすばらしい。もちろん源泉掛け流しになっていて、のんびりと湯に浸かりながら、景色を堪能した。戻ってきて、内湯の方にも入ったんだけど、浴槽が岩がむき出しとなった半ドーム状の中にあって、ちょっと変わっている。もちろん源泉掛け流しで、鉄分を含んでやや褐色がかり、露天風呂より湯が濃厚のようにも思われた。泉質の良さに満足し、肌触りを楽しみながら、ゆっくりと浸かっていた。
 上がってきてすぐ夕食となったが、1泊2食付き1万円(税別)の割には、米沢牛鍋、鯉アライ、山菜各種(コゴミ、ナメコ、フキノトウ、フキ、タケノコ)、茶碗蒸など地物ばかりが出てきて、良かった。地酒も2合頼んで、飲みかつ食べて満足した。
 食後は、部屋に戻り、横になって、テレビを見たり、明日のコースを考えていたら、酔いも回ってきたので、早めに眠りに就いた。
続く

「嵐山 蝶の里公園」の蝶(2006-4)

2006年05月14日 | 蝶を撮る
正午を過ぎ、腹も減ってきたので、昼食を取ることにして、秋ヶ瀬公園を離れ、羽根倉橋を渡った。ふじみ野市内で昼食後は、嵐山町の「蝶の里公園」へ向かうことにした。4/30(日)以来2週間ぶり今年4回目となるが、どのような蝶に出会えるか楽しみだった。
 駐車場に車を入れ、まず“タテハチョウの広場”まで行ってみると、ヒメウラナミジャノメが数頭飛んでいた。そして、コチャバネセセリが数を増していた。そこに、クロヒカゲが飛んできて、近くにとまったので、カメラで追いかけたんだ。接写を試みていると開翅してくれたので、表側もバッチリ撮影できた。感謝!感謝!

 クロヒカゲ

そうこうして、蝶を撮影していると、ダイミョウセセリも飛んできて、近くへとまった。ここでは、今年初めて見るので、急いで接近してカメラに収めた。
 その後、“シジミチョウの広場”の方へと下っていくと、ウスバシロチョウがふわふわと飛んできた。これも近くにとまってくれたので、接写したが、とてもきれいな蝶だ。早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の代表的なものなのだ。

 ウスバシロチョウ

 続いて、キチョウ、ベニシジミなどをカメラに収めながら、“ホタルの里”の方へと歩いていくと、都幾川河岸の草地にヤマトシジミ、コチャバネセセリ、ベニシジミなどが何頭も舞っていた。とてものどかな風景を楽しみながら、次々とカメラに収めていった。そうしていると、またウスバシロチョウが舞い降りてきてくれたので、接写したんだけど、ほんとうに美しく、ほれぼれとする。
 この場での撮影を切り上げて、“シジミチョウの広場”へと向かうと、コジャノメが数頭飛んでいた。接近して撮影しようとカメラを向けた瞬間に、一瞬羽を開いてくれたので、表側のシャッターが1回だけ切れた。

 コジャノメ

 いつも裏側ばかり撮影していたので、心が高鳴った。ここでは、クロヒカゲもカメラに収めてから、“キタテハの広場”の方へと上がっていった。
 そうすると、木の陰からいきなり、中型の蝶が飛びだし、木の枝にとまった。望遠でのぞいてみるとサトキマダラヒカゲではないか!これも今年の初見で、しっかりカメラに収めようとしたが、急いで3カット撮ったところで飛んでいってしまった。残念!
 それから、裏にある畑地の方へ行ってみると、森の中から、ガサガサと鳥が飛び出した。みると立派なキジで、カメラを向けたけどうまく写せないうちに飛んでいってしまった。なかなか素早いものだ!
 畑地では、モンシロチョウをカメラに収め、“オオムラサキの森”を一巡りしてみたが、ここでは蝶をカメラに収めることはできなかった。仕方がないので、帰途に着くことにし、道々ヤマトシジミやヒメウラナミジャノメをカメラに収めながら、駐車場まで戻ってきた。
 今回ここでは、12種類の蝶しか出会えなかったけど、ウスバシロチョウをバッチリカメラに収められたことに満足して、車で帰って行った。

*今日「嵐山 蝶の里公園」で出会った蝶 <12種>
・ウスバシロチョウ 2頭(撮影)
・キチョウ 数頭(撮影)
・ツマキチョウ♀ 1頭(目撃)
・モンシロチョウ 数頭(撮影)
・ベニシジミ 数頭(撮影)
・ヤマトシジミ 多数(撮影)
・コチャバネセセリ 多数(撮影)
・ダイミョウセセリ 2頭(撮影)
・クロヒカゲ 数頭(撮影)
・コジャノメ 数頭(撮影)
・サトキマダラヒカゲ 2頭(撮影)
・ヒメウラナミジャノメ 多数(撮影)

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秋ヶ瀬公園の蝶(2006-2)

2006年05月14日 | 蝶を撮る
朝から曇りだったけど、午後からは陽も差すとの予報だったので、朝9時半過ぎから、蝶の観察・撮影へ出かけることにした。まず、戸田市立図書館へ立ち寄って、埼玉県内の蝶の分布について、1時間ほど資料を探した。
 その後、やや天気も回復し、晴れ間も見えるようになってきたので、急遽さいたま市桜区にある秋ヶ瀬公園に立ち寄っていくことにした。
 今年は、4/8(土)に続いて2回目となるが、いつものように、「こどもの森」の駐車場に車を入れ、カメラを首からぶら下げて、歩き出してはみたものの、曇りがちになってきて、肌寒い。
 最初に、草地の方へ行ってみたんだけど、前回と違って、黄色いカタバミの花がそこここに咲いている。案の定、その近くにはヤマトシジミが数頭舞っていて、まず追いかけてみることにした。オスとメスでは色合いが異なり、小さくてかわいらしいんだけど、なかなかじっとしていてくれないので、苦労して撮影した。
 それからは、「こどもの森」へと入っていったものの、朝方に雨が降った性で、道がぬかるんでいる。探鳥会のグループに出会ったけど、鳥は飛んでいるものの、蝶の姿はいっこうに見えない。
 それでも、「野鳥園」の方へと至ると、カタバミの花の周辺にヤマトシジミが寄っていた。そこに、羽をパタパタさせながら、スーッと飛ぶコミスジがやってきたが、なかなかカメラには収まってくれない。また、ヒメウラナミジャノメがたくさん発生していて、そこここを飛んでいる。これは、時々羽を休めてくれるので、カメラに収まってくれるし、羽も広げてくれるので、表も裏も撮影できた。
 そうやって「野鳥園」の周りを巡っていると、小さな白っぽい蝶が舞っているのに気が付いた。前回もここで見たんだけど、ツマキチョウだ。しかも先端に黄斑がないし、やや大きいので、メスのようだ。誘われるようにして後を追いかけ、何回もシャッターを切った。

 ツマキチョウのメス

 それから、森の中を進み「水棲植物園」の方へも行ってみたが、その後はヤマトシジミ、ベニシジミ、コミスジの3種にしか出会えなかった。まあ、天気が曇りがちで、肌寒いので、仕方がないかと思い、この場は早々に切り上げることにした。
 もう正午を過ぎ、腹も減ってきたので、昼食を取ることにして、秋ヶ瀬公園を離れ、羽根倉橋を渡った。ふじみ野市内で昼食後は、嵐山町の「蝶の里公園」へ向かうことにした。

*今日「秋ヶ瀬公園」で出会った蝶 <5種>
・ヤマトシジミ 数頭 (撮影)
・ツマキチョウ♀ 1頭 (撮影)
・ベニシジミ 2頭 (撮影)
・コミスジ 数頭 (撮影)
・ヒメウラナミジャノメ 多数 (撮影)

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