地方を歩いていると独特の習俗、慣行伝承にめぐり合うことがよくあります。囲炉裏端で老婆が語る昔話に思わず聞きほれてしまったり、伝統的な祭りの中にその地方の文化を感じるなんてことが‥‥‥。そういうのも旅の楽しみの一つです。日常生活とは異なった民俗にふれて日本文化の奥深さを味わっているのもいいものですよ。
柳田国男は日本民俗学の創始者として知られています。農商務省の役人でしたが、常民の生活に強い関心を持ち、日本各地を旅行し、言語、昔話、地域比較などの研究をし、日本民俗学の普及と確立に努力しました。東北を旅行したときの『雪国の春』、九州から沖縄を旅したときの『海南小記』は有名で日本の北と南の民俗の比較を試みたものでした。彼の著作は100冊を越え、民俗学の全分野にわたり、今日でも大きな影響を与えています。
そんな民俗学上重要な資料が注目されるようになり、今日では「文化財保護法」で、「重要民俗文化財」として指定されるようになっています。それらのものを収蔵する「民俗資料館」が各地にできて、保存されるようになってきたのは、とても喜ばしいことだと思っています。旅先で、そんな民俗資料館に足を運んでみるのも良いと思いますよ。
〇「民俗資料」とは?
民俗資料は、「民俗学の基本となる資料で、風俗・習慣・伝説・民話・歌謡・生活用具・家屋など古くから民間で伝承されてきた資料を指す。」とされていました。また、文化財保護法第2条では、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの(以下「民俗文化財」という。)」とされていて、民俗資料の内、重要なものが、重要民俗文化財としての指定の対象とされています。
日本では、2017年(平成29)3月3日現在、220件が重要有形民俗文化財に指定されています。
☆「民俗資料館」のお勧め
(1)「アイヌ民族博物館・ポロトコタン」(北海道白老郡白老町)
1976年(昭和51)に、アイヌ民族に関する有形・無形の資料を専門に展示・保存し、調査研究、教育普及事業を総合的に行う社会教育施設として開設されたものです。「ポロトコタン」は、北海道に残るアイヌ集落を復元したもので、ポロト湖の辺に茅葺きの民家チセが並び、独特の民俗衣装を着たアイヌ人が木彫りの熊などの民具を制作しています。また、1984年(昭和59)に開館した「アイヌ民族博物館」は、アイヌ民族の資料約5,000点、北方少数民族資料の約250点を収蔵しており、約800点を常設展示していて、少数民族の文化に触れることができます。尚、この施設は2017年度末で閉館し、新たに「国立アイヌ民族博物館」が2020年に開設される予定とのことです。
(2)「遠野ふるさと村」(岩手県遠野市)
遠野は、柳田国男の「遠野物語」で知られた民話のふるさとで、その昔ながらの山里を再現して、1996年(平成8)にオープンしたものです。村内には、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家・直家計7軒がそのままの形で移築されました。周辺には、小川が流れ水車がまわり、田畑があり、炭焼き小屋がありと、遠野の昔ながらの集落が再現されています。曲がり家の民家の囲炉裏端では、老婆が民話を語ってくれ、それがいまでも心に残っています。また、園内には、ビジターセンター風樹舎(レストラン)、木工館「きつつき工房」、陶芸館「やまね工房」、自然資料館などもあって結構楽しめました。
(3)「奥会津博物館」(福島県南会津郡南会津町)
1982年(昭和57)4月21日に国の重要有形民俗資料に指定された「 奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)」5,058点を含む、約23,000点の郷土の有形の民俗文化財を収蔵・展示する資料館です。1994年(平成6)、に「奥会津地方歴史民俗資料館」として開館し、2009年(平成21)に現在の名称に改称しました。屋外では、国指定文化財の、「今泉の馬宿(旧大竹家住宅)」ほか、県・町指定文化財である移築復元民家などを展示していて、いろいろと見学することができます。
(4)「海の博物館」(三重県鳥羽市)
1971年(昭和46)に、財団法人東海水産科学協会によって設立・開館した施設で、1992年(平成4)に現在地に展示棟が完成し全面移転したものです。人間と海との関わりについて、さまざまな視点より調査・研究・展示・社会教育活動を行っていますが、それらに関する5万点を超える資料を収蔵し、その内、6,879点が「伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具 」として、1985年(昭和60)4月19日に、国の重要有形民俗文化財に指定されました。志摩半島の漁業を考える上でなかなか見ごたえのある資料がそろっています。
(5)「石垣やいま村」(沖縄県石垣市)
1981年(昭和56)に「八重山民俗園」として開業しましたが、新たに4軒の古民家が移築され計6軒となったのを契機に、2008年(平成20)10月1日に現在の「石垣やいま村」の名称に変更された野外博物館です。民家内では三線の演奏やシーサーの着色、サーターアンダーギー作りなどが体験でき、水牛や馬、リスザル等が飼育されていました。ここを見学するとこの地方が、日本列島と中国大陸との中間にあり、両方との交易を通じ、独特の文化を育んできたことがわかります。現地の言葉による民謡と踊りは沖縄の青い空と澄んだ海にとてもマッチしていました。
☆日本の「重要有形民俗文化財」一覧
<北海道>
・アイヌのまるきぶね(河沼用) 1隻(1957年6月3日指定)「北海道大学植物園」[北海道札幌市]
・アイヌの生活用具コレクション 758点(1959年5月6日指定)「函館市北方民族資料館」[北海道函館市]
・留萌のニシン漁撈(旧佐賀家漁場)用具 3,745点(1995年12月26日指定)「旧留萌佐賀家漁場」[北海道留萌市]
・北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション 1,121点(2002年2月12日指定)「二風谷アイヌ文化博物館」[北海道沙流郡平取町]
<東北>
・泊のまるきぶね 1隻(1963年5月15日指定)「青森県立郷土館」[青森県青森市]
・南部のさしこ仕事着コレクション 64点(1966年6月11日指定)法人蔵[青森県三沢市]
・円覚寺の奉納海上信仰資料 106点(1981年4月22日指定)円覚寺[青森県西津軽郡深浦町]
・津軽・南部のさしこ着物 786点(1983年4月13日指定)個人蔵
・南部七戸見町観音堂庶民信仰資料 359点(1990年3月29日指定)[青森県上北郡七戸町]
・南部七戸小田子不動堂奉納絵馬 108点(1990年3月29日指定)[青森県上北郡七戸町]
・八戸及び周辺地域の漁撈用具と浜小屋 1,383点、1棟(1993年4月15日指定)「八戸市博物館」[青森県八戸市]
・津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション 67隻(1997年12月15日指定)「みちのく北方漁船博物館」[青森県青森市]
・大船渡のまるた(1958年4月18日指定)
・沢内のまるきぶね(1964年5月29日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・マタギの狩猟用具(1978年8月5日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・南部杜氏の酒造用具(1982年4月21日指定)
・沢内及び周辺地域の積雪期用具(1986年3月31日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・浄法寺の漆掻きと浄法寺塗の用具及び製品(1987年3月3日指定)
・黒石の十三塚(1993年12月13日指定)
・北上山地川井村の山村生産用具コレクション(2003年2月20日指定)「宮古市北上山地民俗資料館」[岩手県宮古市]
・福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬 23,477点(2012年3月8日指定)福應寺[角田市]
・八郎潟漁撈用具(1960年6月9日指定)「潟上市昭和歴史民俗資料館」[秋田県潟上市]
・大沼の箱形くりぶね(きっつ)(1964年5月29日指定)
・田沢湖のまるきぶね(1964年5月29日指定)
・男鹿のまるきぶね(1965年6月9日指定)
・作業用覆面コレクション(1966年6月11日指定)
・阿仁マタギの狩猟用具 293点(2013年3月12日指定)マタギの里観光開発株式会社ほか、[秋田県北秋田市ほか]
・庄内ばんどりコレクション(1963年5月15日指定)
・庄内の木製酒器コレクション(1964年5月29日指定)
・庄内の仕事着コレクション(1966年6月11日指定)
・大宝寺焼コレクション(1971年12月15日指定)
・庄内および周辺地のくりものコレクション 附 工具(1972年8月3日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・庄内浜及び飛島の漁撈用具(1976年8月23日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・最上川水系の漁撈用具(1982年4月21日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・岩谷十八夜観音庶民信仰資料(1984年5月22日)
・庄内の米作り用具(1990年3月29日指定)「松ヶ岡開墾記念館」[山形県鶴岡市]
・置賜の登拝習俗用具及び行屋(1997年12月5日指定)「農村文化研究所」[山形県米沢市]
・大桃の舞台(1976年8月23日指定)
・桧枝岐の舞台(1976年8月23日指定)
・会津の製蝋用具及び蝋釜屋(1979年5月21日指定)「会津民俗館」[福島県耶麻郡猪苗代町]
・八葉寺奉納小型納骨塔婆及び納骨器(1981年4月22日指定)
・奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)(1982年4月21日指定)「奥会津博物館」[福島県南会津郡南会津町]
・会津只見の生産用具と仕事着コレクション 2,333点(2003年2月20日指定)[福島県南会津郡只見町]
・会津のからむし生産用具及び製品 384点(2011年3月9日指定)「からむし工芸博物館」[福島県大沼郡昭和村]
<関東>
・日立風流物(1959年5月6日指定)[茨城県日立市]
・野州麻の生産用具(2008年3月13日指定)「栃木県立博物館」[栃木県宇都宮市]
・上三原田の歌舞伎舞台(1960年6月9日指定)
・上州の小正月ツクリモノ(1994年12月13日指定)
・上州藤原(旧雲越家)の生活用具及び民家(1997年12月15日指定)
・秩父祭屋台 6基(1962年5月23日指定)
・秩父の山村生産用具(1967年6月17日指定)「有形民俗文化財収蔵庫」[埼玉県秩父郡皆野町]
・荒川水系の漁撈用具(1971年12月15日指定)
・東秩父及び周辺地域の手漉和紙の製作用具及び製品(1975年9月3日指定)
・木曽呂の富士塚(1980年4月24日指定)[埼玉県川口市]
・北武蔵の農具(1983年4月13日指定)「埼玉県立歴史と民俗の博物館」[埼玉県さいたま市]
・上総掘りの用具(1960年6月9日指定)
・房総半島の漁撈用具 2,144点(1987年3月3日指定)「館山市立博物館分館」[千葉県館山市]
・山袴コレクション 附 引解 雛形 モモヒキ 下穿 上衣 改良仕事服(1955年2月3日指定)
・小河内の山村生活用具(1964年5月29日指定)「奥多摩水と緑のふれあい館」[東京都西多摩郡奥多摩町]
・下谷坂本の富士塚(1979年5月21日指定)
・江古田の富士塚(1979年5月21日指定)
・豊島長崎の富士塚(1979年5月21日指定)
・羽村の民家(旧下田家)とその生活用具(1984年5月22日指定)
・大森及び周辺地域の海苔生産用具(1993年12月13日指定)「大田区立郷土博物館」[東京都大田区]
・渡辺学園裁縫雛型コレクション(2000年12月27日指定)
・清瀬のうちおり 469点(2017年3月3日指定)「清瀬市郷土博物館」[東京都清瀬市]
・三浦半島の漁撈用具(1974年2月18日指定)「横須賀市自然・人文博物館」[神奈川県横須賀市]
・旧船越の舞台(1976年8月23日指定)
<中部>
・どぶね(はなきり)附 櫓 櫂 あかとり(1955年4月22日指定)
・金刀比羅神社奉納模型和船(1965年6月9日指定)
・荒川神社奉納模型和船および船絵馬(1970年7月30日指定)
・白山媛神社奉納船絵馬(1970年7月30日指定)
・船大工用具及び磯舟 附 山出し用具 模型和船 船形絵馬(1974年2月18日指定)
・東北日本の積雪期用具 附 改良形用具(1974年2月18日指定)
・奉納越後上布幟(1974年2月18日指定)
・南佐渡の漁撈用具(1974年11月19日指定)「佐渡国小木民俗博物館」[新潟県佐渡市]
・佐渡海府の紡織用具及び製品(1976年8月23日指定)
・秋山郷及び周辺地域の山村生産用具(1976年8月23日指定)
・北佐渡(海府・両津湾・加茂湖)の漁撈用具(1984年5月22日指定)
・越後縮の紡織用具及び関連資料(1986年3月31日指定)
・能生白山神社の海上信仰資料(1987年3月3日指定)
・十日町の積雪期用具(1991年4月19日指定)「十日町市博物館」[新潟県十日町市]
・越後姫川谷のボッカ運搬用具コレクション(2004年2月6日指定)
・糸魚川木地屋の製作用具と製品コレクション 附木地屋関係文書(2006年3月15日指定)
・越後奥三面の山村生産用具(2007年3月7日指定)
・高岡御車山(1960年6月9日指定)
・立山信仰用具 1,083点(1970年3月9日指定)「富山県立立山博物館」[富山県中新川郡立山町]
・富山の売薬用具 1,818点(1981年4月22日指定)「富山市民俗民芸村 売薬資料館」[富山県富山市]
・砺波の生活・生産用具 6,900点(2017年3月3日指定)「砺波民具展示室・となみ散居村ミュージアム民具室」[富山県砺波市]
・能登の揚浜製塩用具(1969年4月12日指定)
・能登の漆掻きおよび加賀・能登の漆工用具(1970年7月30日指定)
・金沢の金箔製作用具(1971年12月15日指定)
・北陸地方の木地製作用具(1972年8月3日指定)
・加賀の手漉和紙の製作用具及び民家(1974年2月18日指定)
・加賀象嵌製作用具(1974年11月19日指定)
・白山麓の山村生産用具及び民家(1977年6月14日指定)
・輪島塗の製作用具及び製品(1977年6月14日指定)
・白峰の出作り生活の用具(1978年8月5日指定)
・白峰の出作り民家(山の小屋)と生活用具(1978年8月5日指定)
・真成寺奉納産育信仰資料(1982年4月21日指定)
・白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家(1983年4月13日指定)
・白山麓の積雪期用具(1988年3月17日指定)
・能登内浦のドブネ(1998年12月16日指定)
・越前和紙の製作用具及び製品2,523 点(2014年3月10日指定)「越前市今立歴史民俗資料館」[福井県越前市]
・甲州西山の焼畑農耕用具(1989年3月29日指定)
・七夕人形コレクション(1955年4月22日指定)
・農耕用具コレクション(1959年5月6日指定)
・民間信仰資料コレクション(1959年5月6日指定)
・染屋焼コレクション(1964年5月29日指定)
・下黒田の舞台(1974年11月19日指定)
・信濃及び周辺地域の灯火用具 附 版画等関係資料(1980年4月24日指定)
・木曽塗の製作用具及び製品(1991年4月19日指定)
・長良川鵜飼用具(1955年4月22日指定)
・高山祭屋台(1960年6月9日指定)
・飛騨のそりコレクション(1960年6月9日指定)
・荘川の養蚕用具(1963年5月15日指定)
・各務の舞台(1974年11月19日指定)
・真桑の人形舞台(1975年9月3日指定)
・飛騨の山村生産用具(1975年9月3日指定)
・門和佐の舞台(1978年8月5日指定)
・明方の山村生産用具(1979年5月21日指定)
・獅子頭コレクションと飛騨の獅子舞用具(1980年4月24日指定)
・飛騨の山樵及び木工用具(1981年4月22日指定)
・宮川及び周辺地域の積雪期用具(1987年3月3日指定)
・徳山の山村生産用具(1987年3月3日指定)
・奥美濃の人生儀礼用具(1995年12月26日指定)
・山木遺跡の生産・生活用具(1966年6月11日指定)
・沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具 2,539点(2010年3月11日指定)「沼津市歴史民俗資料館」[静岡県沼津市]
・津具の山樵用具および加工品 130点(1964年5月29日指定)「津具民俗資料館」[愛知県北設楽郡設楽町]
・秉燭コレクション(1969年4月12日指定)
・知多半島の漁撈用具 附 漁撈関係帳面類 1,045点 附28点(1972年8月3日指定)「知多市歴史民俗資料館」[愛知県知多市]
・瀬戸の陶磁器の生産用具及び製品(1974年2月18日指定)
・常滑の陶器の生産用具・製品及び登窯(1975年9月3日指定)
・半田の酢醸造用具 323点(2016年(平成28年)3月2日指定)「半田市立博物館」[愛知県半田市]
<近畿>
・伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具 6,879点(1985年4月19日指定)「海の博物館」[三重県鳥羽市]
・近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品 1,274 点(2015年3月2日指定)「甲南ふれあいの館」[滋賀県甲賀市]
・丹波焼コレクション 150点(1959年5月6日指定)綾部市
・祇園祭山鉾 29基(1962年5月23日指定)長刀鉾保存会ほか[京都府京都市]
・六波羅蜜寺の庶民信仰資料 2,163点(1974年11月19日指定)六波羅蜜寺[京都府京都市]
・三宅八幡神社奉納子育て祈願絵馬 124点(2009年3月11日指定)三宅八幡神社[京都府京都市]
・丹後の紡織用具及び製品 732点(2010年3月11日指定)「京都府立丹後郷土資料館」 [京都府宮津市]
・おしらさまコレクション(1955年2月3日指定)
・背負運搬具コレクション(1955年2月3日指定)
・民家(白川の合掌造)(1959年5月6日指定)
・播磨総社「三ツ山」ひな型(1960年6月9日指定)
・下谷上の舞台(1968年5月31日指定)
・葛畑の舞台(芝居堂)(1968年5月31日指定)
・赤穂の製塩用具(1969年4月12日指定)「赤穂市立歴史博物館」[兵庫県赤穂市]
・灘の酒造用具 569点(1971年12月15日指定)「菊正宗酒造記念館」[兵庫県神戸市東灘区]
・上三河の舞台(1975年9月3日指定)
・金屋の十三塚(1986年3月31日指定)
・生駒十三峠の十三塚(1986年3月31日指定)
・元興寺庶民信仰資料(1967年6月17日指定)
・十津川郷の山村生産用具 3,174点(1991年4月19日指定)「十津川郷の山村生産用具」[奈良県吉野郡十津川村]
・法華寺のカラブロ 附 明和三年銘棟札、井戸(2005年2月21日指定)
・吉野林業用具と林産加工用具(2007年3月7日指定)「奈良県立民俗博物館」[奈良県大和郡山市]
・名つけ帳・黒箱(1956年4月26日指定)
<中国>
・倉吉の鋳物師(斎江家)用具及び製品(1985年4月19日指定)
・トモド(1955年2月3日指定)
・諸手船(1955年2月3日指定)
・たたら製鉄用具(1959年5月6日指定)
・美保神社奉納鳴物(1960年6月9日指定)
・そりこ(1963年5月15日指定)
・東比田の山村生産用具(1963年5月15日指定)
・菅谷たたら山内(1967年11月11日指定)
・奥飯石および周辺地域の積雪期用具(1968年5月31日指定)
・波佐の山村生産用具(1971年12月15日指定)
・隠岐島後の生産用具(1974年11月19日指定)
・田熊の舞台(1975年9月3日指定 民俗芸能)
・樽床・八幡山村生活用具および民家(1959年5月6日指定)
・芸北の染織用具および草木染めコレクション(1960年6月9日指定)
・川東のはやし田用具(1963年5月15日指定)
・豊松の信仰用具(1968年5月31日指定)
・湯ノ山明神旧湯治場(1974年2月18日指定)
・はきものコレクション(1985年4月19日指定)
・江の川流域の漁撈用具(1999年12月21日指定)
・江崎のまるきぶね(1957年6月3日指定)
・岸見の石風呂(1958年4月18日指定)
・久賀の石風呂(1958年4月18日指定)
・製塩用具(1959年5月6日指定)
・蓋井島「山ノ神」の森(1960年10月11日指定 信仰)
・赤崎神社楽桟敷(1963年10月26日指定)
・阿弥陀寺の湯屋 附 旧鉄湯釜 旧鉄湯舟残欠(1972年8月3日指定)
・長門の捕鯨用具(1975年9月3日指定)
・久賀の諸職用具(1978年8月5日指定)
・周防大島東部の生産用具(1990年3月29日指定)
・須佐宝泉寺・黄帝社奉納船絵馬 49点(2010年3月11日指定)宝泉寺[山口県萩市]
<四国>
・徳島県祖谷の蔓橋(1955年2月3日指定)
・阿波藍栽培加工用具(1955年4月22日指定)
・鳴門の製塩用具(1967年6月17日指定)
・阿波の和三盆製造用具(1974年2月18日指定)
・犬飼の舞台(1998年12月16日指定)
・坂州の舞台(1998年12月16日指定)
・阿波人形師(天狗屋)の製作用具及び製品 附 販売関係資料(2002年2月12日指定)
・肥土山の舞台(1975年9月3日指定)
・池田の桟敷(1976年8月23日指定)
・瀬戸内海及び周辺地域の漁撈用具(1977年6月14日指定)
・金毘羅庶民信仰資料(1979年5月21日指定)
・讃岐及び周辺地域の砂糖製造用具と砂糖しめ小屋・釜屋(1983年4月13日指定)
・讃岐及び周辺地域の醤油醸造用具と醤油蔵・麹室(1986年3月31日指定)
・中山の舞台(1987年3月3日指定)
・瀬戸内海の船図及び船大工用具(1993年4月15日指定)
・牟礼・庵治の石工用具(1996年12月20日指定)
・西日本の背負運搬具コレクション 310 点(2015年3月2日指定)「瀬戸内海歴史民俗資料館」[香川県高松市]
・内子及び周辺地域の製蝋用具(1991年4月19日指定)
・浜田の泊屋(1957年6月3日指定)
・八代の舞台(1976年8月23日指定)
・高野の舞台(1977年6月14日指定)
・土佐豊永郷及び周辺地域の山村生産用具(1982年4月21日指定)
<九州・沖縄>
・傀儡子(1956年4月26日指定)
・有明海漁撈用具(1965年6月9日指定)
・肥前佐賀の酒造用具(1988年3月17日指定)
・宇土の雨乞い大太鼓 29基 附 関連資料28点(2017年3月3日指定)「宇土市大太鼓収蔵館」[熊本県宇土市]
・大分県傀儡子(1956年4月26日指定)
・山香の石風呂(1965年6月9日指定)
・尾崎の石風呂(1968年5月31日指定)
・蒲江の漁撈用具(1994年12月13日指定)
・東米良の狩猟用具(1957年6月3日指定)
・西米良の焼畑農耕用具(1986年3月31日指定)
・日向の山村生産用具(1993年4月15日指定)
柳田国男は日本民俗学の創始者として知られています。農商務省の役人でしたが、常民の生活に強い関心を持ち、日本各地を旅行し、言語、昔話、地域比較などの研究をし、日本民俗学の普及と確立に努力しました。東北を旅行したときの『雪国の春』、九州から沖縄を旅したときの『海南小記』は有名で日本の北と南の民俗の比較を試みたものでした。彼の著作は100冊を越え、民俗学の全分野にわたり、今日でも大きな影響を与えています。
そんな民俗学上重要な資料が注目されるようになり、今日では「文化財保護法」で、「重要民俗文化財」として指定されるようになっています。それらのものを収蔵する「民俗資料館」が各地にできて、保存されるようになってきたのは、とても喜ばしいことだと思っています。旅先で、そんな民俗資料館に足を運んでみるのも良いと思いますよ。
〇「民俗資料」とは?
民俗資料は、「民俗学の基本となる資料で、風俗・習慣・伝説・民話・歌謡・生活用具・家屋など古くから民間で伝承されてきた資料を指す。」とされていました。また、文化財保護法第2条では、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの(以下「民俗文化財」という。)」とされていて、民俗資料の内、重要なものが、重要民俗文化財としての指定の対象とされています。
日本では、2017年(平成29)3月3日現在、220件が重要有形民俗文化財に指定されています。
☆「民俗資料館」のお勧め
(1)「アイヌ民族博物館・ポロトコタン」(北海道白老郡白老町)
1976年(昭和51)に、アイヌ民族に関する有形・無形の資料を専門に展示・保存し、調査研究、教育普及事業を総合的に行う社会教育施設として開設されたものです。「ポロトコタン」は、北海道に残るアイヌ集落を復元したもので、ポロト湖の辺に茅葺きの民家チセが並び、独特の民俗衣装を着たアイヌ人が木彫りの熊などの民具を制作しています。また、1984年(昭和59)に開館した「アイヌ民族博物館」は、アイヌ民族の資料約5,000点、北方少数民族資料の約250点を収蔵しており、約800点を常設展示していて、少数民族の文化に触れることができます。尚、この施設は2017年度末で閉館し、新たに「国立アイヌ民族博物館」が2020年に開設される予定とのことです。
(2)「遠野ふるさと村」(岩手県遠野市)
遠野は、柳田国男の「遠野物語」で知られた民話のふるさとで、その昔ながらの山里を再現して、1996年(平成8)にオープンしたものです。村内には、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家・直家計7軒がそのままの形で移築されました。周辺には、小川が流れ水車がまわり、田畑があり、炭焼き小屋がありと、遠野の昔ながらの集落が再現されています。曲がり家の民家の囲炉裏端では、老婆が民話を語ってくれ、それがいまでも心に残っています。また、園内には、ビジターセンター風樹舎(レストラン)、木工館「きつつき工房」、陶芸館「やまね工房」、自然資料館などもあって結構楽しめました。
(3)「奥会津博物館」(福島県南会津郡南会津町)
1982年(昭和57)4月21日に国の重要有形民俗資料に指定された「 奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)」5,058点を含む、約23,000点の郷土の有形の民俗文化財を収蔵・展示する資料館です。1994年(平成6)、に「奥会津地方歴史民俗資料館」として開館し、2009年(平成21)に現在の名称に改称しました。屋外では、国指定文化財の、「今泉の馬宿(旧大竹家住宅)」ほか、県・町指定文化財である移築復元民家などを展示していて、いろいろと見学することができます。
(4)「海の博物館」(三重県鳥羽市)
1971年(昭和46)に、財団法人東海水産科学協会によって設立・開館した施設で、1992年(平成4)に現在地に展示棟が完成し全面移転したものです。人間と海との関わりについて、さまざまな視点より調査・研究・展示・社会教育活動を行っていますが、それらに関する5万点を超える資料を収蔵し、その内、6,879点が「伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具 」として、1985年(昭和60)4月19日に、国の重要有形民俗文化財に指定されました。志摩半島の漁業を考える上でなかなか見ごたえのある資料がそろっています。
(5)「石垣やいま村」(沖縄県石垣市)
1981年(昭和56)に「八重山民俗園」として開業しましたが、新たに4軒の古民家が移築され計6軒となったのを契機に、2008年(平成20)10月1日に現在の「石垣やいま村」の名称に変更された野外博物館です。民家内では三線の演奏やシーサーの着色、サーターアンダーギー作りなどが体験でき、水牛や馬、リスザル等が飼育されていました。ここを見学するとこの地方が、日本列島と中国大陸との中間にあり、両方との交易を通じ、独特の文化を育んできたことがわかります。現地の言葉による民謡と踊りは沖縄の青い空と澄んだ海にとてもマッチしていました。
☆日本の「重要有形民俗文化財」一覧
<北海道>
・アイヌのまるきぶね(河沼用) 1隻(1957年6月3日指定)「北海道大学植物園」[北海道札幌市]
・アイヌの生活用具コレクション 758点(1959年5月6日指定)「函館市北方民族資料館」[北海道函館市]
・留萌のニシン漁撈(旧佐賀家漁場)用具 3,745点(1995年12月26日指定)「旧留萌佐賀家漁場」[北海道留萌市]
・北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション 1,121点(2002年2月12日指定)「二風谷アイヌ文化博物館」[北海道沙流郡平取町]
<東北>
・泊のまるきぶね 1隻(1963年5月15日指定)「青森県立郷土館」[青森県青森市]
・南部のさしこ仕事着コレクション 64点(1966年6月11日指定)法人蔵[青森県三沢市]
・円覚寺の奉納海上信仰資料 106点(1981年4月22日指定)円覚寺[青森県西津軽郡深浦町]
・津軽・南部のさしこ着物 786点(1983年4月13日指定)個人蔵
・南部七戸見町観音堂庶民信仰資料 359点(1990年3月29日指定)[青森県上北郡七戸町]
・南部七戸小田子不動堂奉納絵馬 108点(1990年3月29日指定)[青森県上北郡七戸町]
・八戸及び周辺地域の漁撈用具と浜小屋 1,383点、1棟(1993年4月15日指定)「八戸市博物館」[青森県八戸市]
・津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション 67隻(1997年12月15日指定)「みちのく北方漁船博物館」[青森県青森市]
・大船渡のまるた(1958年4月18日指定)
・沢内のまるきぶね(1964年5月29日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・マタギの狩猟用具(1978年8月5日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・南部杜氏の酒造用具(1982年4月21日指定)
・沢内及び周辺地域の積雪期用具(1986年3月31日指定)「碧祥寺博物館」[岩手県和賀郡西和賀町]
・浄法寺の漆掻きと浄法寺塗の用具及び製品(1987年3月3日指定)
・黒石の十三塚(1993年12月13日指定)
・北上山地川井村の山村生産用具コレクション(2003年2月20日指定)「宮古市北上山地民俗資料館」[岩手県宮古市]
・福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬 23,477点(2012年3月8日指定)福應寺[角田市]
・八郎潟漁撈用具(1960年6月9日指定)「潟上市昭和歴史民俗資料館」[秋田県潟上市]
・大沼の箱形くりぶね(きっつ)(1964年5月29日指定)
・田沢湖のまるきぶね(1964年5月29日指定)
・男鹿のまるきぶね(1965年6月9日指定)
・作業用覆面コレクション(1966年6月11日指定)
・阿仁マタギの狩猟用具 293点(2013年3月12日指定)マタギの里観光開発株式会社ほか、[秋田県北秋田市ほか]
・庄内ばんどりコレクション(1963年5月15日指定)
・庄内の木製酒器コレクション(1964年5月29日指定)
・庄内の仕事着コレクション(1966年6月11日指定)
・大宝寺焼コレクション(1971年12月15日指定)
・庄内および周辺地のくりものコレクション 附 工具(1972年8月3日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・庄内浜及び飛島の漁撈用具(1976年8月23日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・最上川水系の漁撈用具(1982年4月21日指定)「致道博物館」[山形県鶴岡市]
・岩谷十八夜観音庶民信仰資料(1984年5月22日)
・庄内の米作り用具(1990年3月29日指定)「松ヶ岡開墾記念館」[山形県鶴岡市]
・置賜の登拝習俗用具及び行屋(1997年12月5日指定)「農村文化研究所」[山形県米沢市]
・大桃の舞台(1976年8月23日指定)
・桧枝岐の舞台(1976年8月23日指定)
・会津の製蝋用具及び蝋釜屋(1979年5月21日指定)「会津民俗館」[福島県耶麻郡猪苗代町]
・八葉寺奉納小型納骨塔婆及び納骨器(1981年4月22日指定)
・奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)(1982年4月21日指定)「奥会津博物館」[福島県南会津郡南会津町]
・会津只見の生産用具と仕事着コレクション 2,333点(2003年2月20日指定)[福島県南会津郡只見町]
・会津のからむし生産用具及び製品 384点(2011年3月9日指定)「からむし工芸博物館」[福島県大沼郡昭和村]
<関東>
・日立風流物(1959年5月6日指定)[茨城県日立市]
・野州麻の生産用具(2008年3月13日指定)「栃木県立博物館」[栃木県宇都宮市]
・上三原田の歌舞伎舞台(1960年6月9日指定)
・上州の小正月ツクリモノ(1994年12月13日指定)
・上州藤原(旧雲越家)の生活用具及び民家(1997年12月15日指定)
・秩父祭屋台 6基(1962年5月23日指定)
・秩父の山村生産用具(1967年6月17日指定)「有形民俗文化財収蔵庫」[埼玉県秩父郡皆野町]
・荒川水系の漁撈用具(1971年12月15日指定)
・東秩父及び周辺地域の手漉和紙の製作用具及び製品(1975年9月3日指定)
・木曽呂の富士塚(1980年4月24日指定)[埼玉県川口市]
・北武蔵の農具(1983年4月13日指定)「埼玉県立歴史と民俗の博物館」[埼玉県さいたま市]
・上総掘りの用具(1960年6月9日指定)
・房総半島の漁撈用具 2,144点(1987年3月3日指定)「館山市立博物館分館」[千葉県館山市]
・山袴コレクション 附 引解 雛形 モモヒキ 下穿 上衣 改良仕事服(1955年2月3日指定)
・小河内の山村生活用具(1964年5月29日指定)「奥多摩水と緑のふれあい館」[東京都西多摩郡奥多摩町]
・下谷坂本の富士塚(1979年5月21日指定)
・江古田の富士塚(1979年5月21日指定)
・豊島長崎の富士塚(1979年5月21日指定)
・羽村の民家(旧下田家)とその生活用具(1984年5月22日指定)
・大森及び周辺地域の海苔生産用具(1993年12月13日指定)「大田区立郷土博物館」[東京都大田区]
・渡辺学園裁縫雛型コレクション(2000年12月27日指定)
・清瀬のうちおり 469点(2017年3月3日指定)「清瀬市郷土博物館」[東京都清瀬市]
・三浦半島の漁撈用具(1974年2月18日指定)「横須賀市自然・人文博物館」[神奈川県横須賀市]
・旧船越の舞台(1976年8月23日指定)
<中部>
・どぶね(はなきり)附 櫓 櫂 あかとり(1955年4月22日指定)
・金刀比羅神社奉納模型和船(1965年6月9日指定)
・荒川神社奉納模型和船および船絵馬(1970年7月30日指定)
・白山媛神社奉納船絵馬(1970年7月30日指定)
・船大工用具及び磯舟 附 山出し用具 模型和船 船形絵馬(1974年2月18日指定)
・東北日本の積雪期用具 附 改良形用具(1974年2月18日指定)
・奉納越後上布幟(1974年2月18日指定)
・南佐渡の漁撈用具(1974年11月19日指定)「佐渡国小木民俗博物館」[新潟県佐渡市]
・佐渡海府の紡織用具及び製品(1976年8月23日指定)
・秋山郷及び周辺地域の山村生産用具(1976年8月23日指定)
・北佐渡(海府・両津湾・加茂湖)の漁撈用具(1984年5月22日指定)
・越後縮の紡織用具及び関連資料(1986年3月31日指定)
・能生白山神社の海上信仰資料(1987年3月3日指定)
・十日町の積雪期用具(1991年4月19日指定)「十日町市博物館」[新潟県十日町市]
・越後姫川谷のボッカ運搬用具コレクション(2004年2月6日指定)
・糸魚川木地屋の製作用具と製品コレクション 附木地屋関係文書(2006年3月15日指定)
・越後奥三面の山村生産用具(2007年3月7日指定)
・高岡御車山(1960年6月9日指定)
・立山信仰用具 1,083点(1970年3月9日指定)「富山県立立山博物館」[富山県中新川郡立山町]
・富山の売薬用具 1,818点(1981年4月22日指定)「富山市民俗民芸村 売薬資料館」[富山県富山市]
・砺波の生活・生産用具 6,900点(2017年3月3日指定)「砺波民具展示室・となみ散居村ミュージアム民具室」[富山県砺波市]
・能登の揚浜製塩用具(1969年4月12日指定)
・能登の漆掻きおよび加賀・能登の漆工用具(1970年7月30日指定)
・金沢の金箔製作用具(1971年12月15日指定)
・北陸地方の木地製作用具(1972年8月3日指定)
・加賀の手漉和紙の製作用具及び民家(1974年2月18日指定)
・加賀象嵌製作用具(1974年11月19日指定)
・白山麓の山村生産用具及び民家(1977年6月14日指定)
・輪島塗の製作用具及び製品(1977年6月14日指定)
・白峰の出作り生活の用具(1978年8月5日指定)
・白峰の出作り民家(山の小屋)と生活用具(1978年8月5日指定)
・真成寺奉納産育信仰資料(1982年4月21日指定)
・白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家(1983年4月13日指定)
・白山麓の積雪期用具(1988年3月17日指定)
・能登内浦のドブネ(1998年12月16日指定)
・越前和紙の製作用具及び製品2,523 点(2014年3月10日指定)「越前市今立歴史民俗資料館」[福井県越前市]
・甲州西山の焼畑農耕用具(1989年3月29日指定)
・七夕人形コレクション(1955年4月22日指定)
・農耕用具コレクション(1959年5月6日指定)
・民間信仰資料コレクション(1959年5月6日指定)
・染屋焼コレクション(1964年5月29日指定)
・下黒田の舞台(1974年11月19日指定)
・信濃及び周辺地域の灯火用具 附 版画等関係資料(1980年4月24日指定)
・木曽塗の製作用具及び製品(1991年4月19日指定)
・長良川鵜飼用具(1955年4月22日指定)
・高山祭屋台(1960年6月9日指定)
・飛騨のそりコレクション(1960年6月9日指定)
・荘川の養蚕用具(1963年5月15日指定)
・各務の舞台(1974年11月19日指定)
・真桑の人形舞台(1975年9月3日指定)
・飛騨の山村生産用具(1975年9月3日指定)
・門和佐の舞台(1978年8月5日指定)
・明方の山村生産用具(1979年5月21日指定)
・獅子頭コレクションと飛騨の獅子舞用具(1980年4月24日指定)
・飛騨の山樵及び木工用具(1981年4月22日指定)
・宮川及び周辺地域の積雪期用具(1987年3月3日指定)
・徳山の山村生産用具(1987年3月3日指定)
・奥美濃の人生儀礼用具(1995年12月26日指定)
・山木遺跡の生産・生活用具(1966年6月11日指定)
・沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具 2,539点(2010年3月11日指定)「沼津市歴史民俗資料館」[静岡県沼津市]
・津具の山樵用具および加工品 130点(1964年5月29日指定)「津具民俗資料館」[愛知県北設楽郡設楽町]
・秉燭コレクション(1969年4月12日指定)
・知多半島の漁撈用具 附 漁撈関係帳面類 1,045点 附28点(1972年8月3日指定)「知多市歴史民俗資料館」[愛知県知多市]
・瀬戸の陶磁器の生産用具及び製品(1974年2月18日指定)
・常滑の陶器の生産用具・製品及び登窯(1975年9月3日指定)
・半田の酢醸造用具 323点(2016年(平成28年)3月2日指定)「半田市立博物館」[愛知県半田市]
<近畿>
・伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具 6,879点(1985年4月19日指定)「海の博物館」[三重県鳥羽市]
・近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品 1,274 点(2015年3月2日指定)「甲南ふれあいの館」[滋賀県甲賀市]
・丹波焼コレクション 150点(1959年5月6日指定)綾部市
・祇園祭山鉾 29基(1962年5月23日指定)長刀鉾保存会ほか[京都府京都市]
・六波羅蜜寺の庶民信仰資料 2,163点(1974年11月19日指定)六波羅蜜寺[京都府京都市]
・三宅八幡神社奉納子育て祈願絵馬 124点(2009年3月11日指定)三宅八幡神社[京都府京都市]
・丹後の紡織用具及び製品 732点(2010年3月11日指定)「京都府立丹後郷土資料館」 [京都府宮津市]
・おしらさまコレクション(1955年2月3日指定)
・背負運搬具コレクション(1955年2月3日指定)
・民家(白川の合掌造)(1959年5月6日指定)
・播磨総社「三ツ山」ひな型(1960年6月9日指定)
・下谷上の舞台(1968年5月31日指定)
・葛畑の舞台(芝居堂)(1968年5月31日指定)
・赤穂の製塩用具(1969年4月12日指定)「赤穂市立歴史博物館」[兵庫県赤穂市]
・灘の酒造用具 569点(1971年12月15日指定)「菊正宗酒造記念館」[兵庫県神戸市東灘区]
・上三河の舞台(1975年9月3日指定)
・金屋の十三塚(1986年3月31日指定)
・生駒十三峠の十三塚(1986年3月31日指定)
・元興寺庶民信仰資料(1967年6月17日指定)
・十津川郷の山村生産用具 3,174点(1991年4月19日指定)「十津川郷の山村生産用具」[奈良県吉野郡十津川村]
・法華寺のカラブロ 附 明和三年銘棟札、井戸(2005年2月21日指定)
・吉野林業用具と林産加工用具(2007年3月7日指定)「奈良県立民俗博物館」[奈良県大和郡山市]
・名つけ帳・黒箱(1956年4月26日指定)
<中国>
・倉吉の鋳物師(斎江家)用具及び製品(1985年4月19日指定)
・トモド(1955年2月3日指定)
・諸手船(1955年2月3日指定)
・たたら製鉄用具(1959年5月6日指定)
・美保神社奉納鳴物(1960年6月9日指定)
・そりこ(1963年5月15日指定)
・東比田の山村生産用具(1963年5月15日指定)
・菅谷たたら山内(1967年11月11日指定)
・奥飯石および周辺地域の積雪期用具(1968年5月31日指定)
・波佐の山村生産用具(1971年12月15日指定)
・隠岐島後の生産用具(1974年11月19日指定)
・田熊の舞台(1975年9月3日指定 民俗芸能)
・樽床・八幡山村生活用具および民家(1959年5月6日指定)
・芸北の染織用具および草木染めコレクション(1960年6月9日指定)
・川東のはやし田用具(1963年5月15日指定)
・豊松の信仰用具(1968年5月31日指定)
・湯ノ山明神旧湯治場(1974年2月18日指定)
・はきものコレクション(1985年4月19日指定)
・江の川流域の漁撈用具(1999年12月21日指定)
・江崎のまるきぶね(1957年6月3日指定)
・岸見の石風呂(1958年4月18日指定)
・久賀の石風呂(1958年4月18日指定)
・製塩用具(1959年5月6日指定)
・蓋井島「山ノ神」の森(1960年10月11日指定 信仰)
・赤崎神社楽桟敷(1963年10月26日指定)
・阿弥陀寺の湯屋 附 旧鉄湯釜 旧鉄湯舟残欠(1972年8月3日指定)
・長門の捕鯨用具(1975年9月3日指定)
・久賀の諸職用具(1978年8月5日指定)
・周防大島東部の生産用具(1990年3月29日指定)
・須佐宝泉寺・黄帝社奉納船絵馬 49点(2010年3月11日指定)宝泉寺[山口県萩市]
<四国>
・徳島県祖谷の蔓橋(1955年2月3日指定)
・阿波藍栽培加工用具(1955年4月22日指定)
・鳴門の製塩用具(1967年6月17日指定)
・阿波の和三盆製造用具(1974年2月18日指定)
・犬飼の舞台(1998年12月16日指定)
・坂州の舞台(1998年12月16日指定)
・阿波人形師(天狗屋)の製作用具及び製品 附 販売関係資料(2002年2月12日指定)
・肥土山の舞台(1975年9月3日指定)
・池田の桟敷(1976年8月23日指定)
・瀬戸内海及び周辺地域の漁撈用具(1977年6月14日指定)
・金毘羅庶民信仰資料(1979年5月21日指定)
・讃岐及び周辺地域の砂糖製造用具と砂糖しめ小屋・釜屋(1983年4月13日指定)
・讃岐及び周辺地域の醤油醸造用具と醤油蔵・麹室(1986年3月31日指定)
・中山の舞台(1987年3月3日指定)
・瀬戸内海の船図及び船大工用具(1993年4月15日指定)
・牟礼・庵治の石工用具(1996年12月20日指定)
・西日本の背負運搬具コレクション 310 点(2015年3月2日指定)「瀬戸内海歴史民俗資料館」[香川県高松市]
・内子及び周辺地域の製蝋用具(1991年4月19日指定)
・浜田の泊屋(1957年6月3日指定)
・八代の舞台(1976年8月23日指定)
・高野の舞台(1977年6月14日指定)
・土佐豊永郷及び周辺地域の山村生産用具(1982年4月21日指定)
<九州・沖縄>
・傀儡子(1956年4月26日指定)
・有明海漁撈用具(1965年6月9日指定)
・肥前佐賀の酒造用具(1988年3月17日指定)
・宇土の雨乞い大太鼓 29基 附 関連資料28点(2017年3月3日指定)「宇土市大太鼓収蔵館」[熊本県宇土市]
・大分県傀儡子(1956年4月26日指定)
・山香の石風呂(1965年6月9日指定)
・尾崎の石風呂(1968年5月31日指定)
・蒲江の漁撈用具(1994年12月13日指定)
・東米良の狩猟用具(1957年6月3日指定)
・西米良の焼畑農耕用具(1986年3月31日指定)
・日向の山村生産用具(1993年4月15日指定)