ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

新潟・福島の紅葉と温泉の旅(3)

2005年10月31日 | 旅行
朝、温泉街を散歩してみたんだけど、とても静かで、あんまり人通りもない。シーズンはずれの平日だからなのかな...。ぶらぶらと30分ばかり巡ってから宿へ戻り、朝風呂に入った。これが、とても気持ちがいいんだよね。散歩の後は温泉に限るよ。
 浴後は、8時前から朝食を食べ、荷物をまとめて、宿を立ったんだ。喜多方市街から、国道459号線を東へ走り、磐梯山麓へと至った。桧原湖周辺はとても紅葉が見事だったんだけど、天気は曇りで、あまり写真撮影には向かない。それでも、かなり撮ったけどね。
 
 紅葉の桧原湖

 その後、湖畔の磐梯高原駅にある無料駐車場に車を入れ、五色沼自然探勝路を歩くことにした。柳沼、青沼、るり沼と巡っていったんだけど、ほんとうに紅葉がみごとで、パチパチと写真を撮っていったから、結構時間がかかってしまった。これで、天気が晴れていれば申し分がなかったんだけど...。
 さらに、弁天沼、深泥沼、赤沼、と歩き続け、毘沙門沼へと至った。ここが、一番紅葉がきれいで、何十回もシャッターを切ってしまったんだ。おかげで、2時間近くを費やしてしまった。少し疲れたので、ビジターセンターに立ち寄ってから、定期バスに乗って、磐梯高原駅まで戻ってきたんだ。
 その後は、車で少し東へ走り、「磐梯山噴火記念館」を見学したんだけど、火山噴火って、恐ろしいもんだ。磐梯山でも、1888年(明治21)に大噴火があって、多くの犠牲を出し、川がせき止められて、現在の湖沼群が出来たんだって...。ほんとうにものすごいエネルギーなんだよね。
 感心しながら、見学を終え、川上温泉の食堂で、昼食をすませてから、猪苗代湖方面へと向かったんだ。でも、もう一箇所温泉に入っていきたくて、磐梯山の中腹にある押立温泉へ立ち寄っていくことにした。ここは、林間の静かな立地で秘湯と呼べるような趣なんだ。その中で国民宿舎「さぎの湯」(入浴料500円)へ入浴させてもらったんだけど、ここも源泉掛け流しの良い湯だったよ。
 浴後は、猪苗代磐梯高原インターまで下って、磐越自動車道に乗り、東北自動車道に乗り継いで、一気に帰ってきた。平日なので、帰路の渋滞もなくすいすい走れてとても助かったよ。
 今回の旅は、3日とも天気に恵まれなかったけど、すばらしい紅葉もみられ、良い温泉にも入れたから、まずまずだったかな...。

新潟・福島の紅葉と温泉の旅(2)

2005年10月30日 | 旅行
 朝6時頃に目覚めたんだけど、外はまだ暗い。ようやく、7時頃になって少し明るくなってきたので、散歩してみたんだけど、曇っていて、今にも雨が降ってきそうだった。30分ほど周辺をぶらついてみたけど、のどかな山村の渓谷沿いに湯宿が点在しているといった感じだ。まだ、紅葉には早く、少し色づき始めた木々をカメラに収めてきた。
宿に戻って、一風呂浴びたんだけど、温めの湯が心地よく、体を温めてくれた。8時から朝食を取り、すぐに出立の準備を整えたんだけど、雨が降り出していて、天気が良くないんだ。それで山へ入っていくのはやめて、会津方面へと向かうことにした。
 まず、旧守門村にある目黒邸という豪農の館を見学したんだけど、大きなかやぶき屋根の民家で、昔の生活が目に浮かぶようで、興味深かった。大きな庭園と資料館も併設されていたので、結構見て回るのに時間がかかってしまった。
 その後、旧入広瀬村にある寿和温泉「平成の湯」に立ち寄り入浴してから、国道252号線で県境を越えて、福島県へと入っていった。この路線は、六十里越と呼ばれていた難所なんだけど、ずいぶん改良されて走りやすくはなっていた。それでも、急勾配とヘアピンカーブが何カ所もあったけど...。
 県境付近の紅葉はすばらしく、じっくり写真を撮りたかったんだけど、小雨がぱらついていて、そうもいかなかったんだ。それでも、何十枚かは撮ってきたけどね。
 田子倉ダムにも立ち寄ってから、只見町の中心部に入り、食堂で昼食に天ぷら蕎麦を食べたのだが、この時期新蕎麦になっていて、なかなか美味しかったよ。
食後は、国道252号線でどんどん西へと走っていったんだけど、只見川の景色がとてもきれいなんだ。そして、天気も回復して、陽も差してきた。
 柳津町へと至って、「斉藤清美術館」へも立ち寄ったのだが、世界的に有名な版画家で、会津の情景を描いた作品を多く作っているのだ。気に入ったんで、その絵葉書を買い求めてしまった。
 見学後、只見川の土手に出てみると、夕陽が赤い鉄橋を照らし、その向こうに柳津虚空蔵の建物が見えてとてもきれいだったので、ここだけで、何十回もシャッターを切ってしまった...。
 その後は、喜多方市街を経て熱塩温泉へと至り、今日の宿「ホテルふじや」へ入ったんだ。ここの温泉は、源泉温度が70℃以上もあって、熱い食塩泉が注ぎ込まれていた。湯はちと熱めだったけど、気持ちよく入浴できてさっぱりした。
 浴後しばらくして、部屋での夕食となったんだけど、肉鍋、天ぷら、刺身、馬刺、キノコけんちん、ウナギ蒲焼、茶碗蒸しなどが並べられ、1泊2食付き8,550円(込込)の低料金の割にはなかなか豪華だった。お酒も頼んで、美味しく飲みかつ食べたんだ。
 食後は、部屋でごろんと横になって、テレビを見ていたんだけど、日曜洋画劇場でやっていた中国映画「LOVERS」のチャン・ツィイーという女優の舞踏がすばらしく、とても美しくって気に入った。そして、眠ってしまったんだけど...。
続く

新潟・福島の紅葉と温泉の旅(1)

2005年10月29日 | 旅行
 土日月と3連休にしたので、どこかに旅に出ようと思うんだけど、土曜日は全国的に雨の予報なんだよね。ちと考えてしまった。まあ、日月は晴れそうなところが多いんだけど...。
 山の紅葉が見頃なので、写真でも撮りに行くかな?それとも暖かい海の方へ...。いろいろと迷ったんだけど、やっぱりこの時期は山へ行って紅葉の写真を撮ってくることにした。今日は雨みたいだけど、日月はなんとかなりそうなので...。
 それで、新潟県から福島県の山奥へ2泊3日で行ってこようと思い、朝5時半に自宅を立った。渋滞の予想される高速を使わずに、国道17号線へ出て、北に向かったんだ。
天気は曇りで、どんよりとしていたけど、群馬県に入ってからは、旧三国街道を走って、三国峠を越えて新潟県へと至ったんだ。県境付近はとても紅葉がきれいだった。
 その後、苗場スキー場のところにある三国峠温泉「峠の湯」でます温泉に入ったんだ。ここは、旧浅貝宿の本陣だったところで、建物はすっかり変わってしまっているけど、今でも旅館を経営しているとのこと...。誰もいない露天風呂にのんびりと浸かって、長駆の運転の汗を流した。ここには、歴史資料館が併設されているのでついでに見学させてもらった。
 入浴後は、再び国道17号線(旧三国街道)を北上して、越後湯沢の温泉街へと入っていった。ここは、川端康成の小説「雪国」で有名な所なんだけど...。そのことが展示してある湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」を見学してみた。「雪国」に登場する場面についてはいろいろとモデルがあり、特に「駒子」は松栄さんという芸者さんだったことを知った。写真も展示されていたけど、とても美人なんだよね...。
 見学後は、雲洞庵という禅寺にも立ち寄ったんだけど、とても静かで良い雰囲気だったので、のんびり回って、そのムードを体感しながら写真を撮ったんだ。
その後は、雨が降り出してきたので、写真撮影をあきらめ、旧塩沢町にある鈴木牧之記念館」、「今泉博物館」、そして旧堀之内町にある「宮柊二記念館」と室内で見学できる所ばかりを巡って、雨をしのぎながら、知見を深めたんだけど...。
 それから、湯之谷温泉郷の一つ折立温泉「旅館長者」に泊まった。通された3階の部屋からは見晴らしが良く、山里が雨に霞んでいた。一服してから、地階にある浴場へと向かった。男女別内湯だけではあるものの、源泉掛け流しで、とても良く、心地よく湯に浸かった。
 浴後しばらくして、別室での夕食となったんだけど、天ぷら、刺身、牛鍋などが並べられ、さらに地元で取れた山菜、山ウドやズイキなどもあって美味しかった。お酒も、2合ほど頼んで、気分良く飲み食いできたんだ。
 食後は、部屋でテレビを見ていたら眠くなったので、床に就いてしまった。続く

「見沼自然の家」付近の蝶(その2)

2005年10月15日 | 蝶を撮る
 土曜日の半日仕事を終え、自宅に戻って昼食をすませてから、前回(10/1)より2週間ぶりに、「見沼自然の家」へ蝶の写真を撮りに行くことにした。
 ただ、天気は曇りで、あまり日差しがないので、蝶が飛んでいるか心配だったけど...。
 車を駐車場に入れ、カメラを携えて、まず畑の方へと行ってみた。しかし、飛んでいるのはモンシロチョウだけで、他の蝶の姿はみえない。小川の土手の野草をよく見ていったら、セセリチョウの一種がとまっていることに気が付いた。さっそく望遠レンズでのぞいてみるとイチモンジセセリだったので、まずカメラに収めておいた。
 次に田圃の方へ向かうと、ちょうど稲刈りの最中で、数人の男性が立ち働いていた。じゃまにならないように畦を歩いていくと、数頭のヤマトシジミが舞っている。これも休んだところを望遠でシャッターを切った。
 その後、草藪の中へと入っていくと虫の音がよく聞こえ、秋の深まりを感じる。そこに1頭のタテハチョウの一種が飛来したので、カメラで追いかけた。残念ながら、裏側を2カットしか撮らせてくれなかったが、キタテハだった。
 その草藪で、イチモンジセセリやモンシロチョウをカメラに収めたが、日も傾きかけ、暗くなりつつあったので、それであきらめざるを得なかった。
 4種類の蝶としか出会えなくて、物足りなかったけど、天気があまり良くなかったので、仕方がないかな...。
その3へ

*今日出会った蝶
・イチモンジセセリ 2頭(撮影)
・モンシロチョウ 数頭(撮影)
・ヤマトシジミ 多数(撮影)
・キタテハ 1頭(撮影)

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北陸旅行(3)

2005年10月10日 | 旅行
早朝起き出して、恒例の散歩に出かけた。しばらく歩くと、家並みが途切れ、「憩いの森」へと至った。調整池は工事中で、水が全く干上がっていたが、満水になっていたら、森と水に囲まれた、良い公園のようにも思う。ただ、天気は曇りで肌寒く、蝶などは全然飛んでいなかったが...。ぐるっと一周して、宿に戻ってから、朝風呂を浴びて、朝食をすませた。
 8時半には宿を出て、国道8号線を戻り、まず加佐ノ岬へと向かった。橋立の家並みを通り抜け、岬の駐車場へと車を入れてから、歩き始めた。しかし、天候は回復せず、強い北風が吹き始めていて、寒い。加佐岬灯台をカメラに収めながら、先端まで、降りてみたが、強風に吹き飛ばされそうで、慎重に断崖上へと歩み寄った。何枚かの写真は撮ったが、天候が悪いので、早々に引き返すことにした。
 次に、来た道を戻りながら、橋立の「北前船の里資料館」へも立ち寄った。ここは、北前船主酒谷家の屋敷を公開したもので、贅沢な漆塗りの母屋と8棟の土蔵・物置が建ち並んでいる。敷地は、3,217㎡もあり、その豪壮さに驚かされた。近くにある「蔵六園」も見学したが、こちらも北前船主の邸宅と庭園を公開したもので、見事だった。駐車場の所では、ヤマトシジミが求愛中だったので、カメラに収めておいた。

 求愛中のヤマトシジミ

見学後は、加賀橋立温泉「割烹旅館ゆもと」に立ち寄ったが、男女別内湯のみではあるものの、370円で入浴でき、源泉62.3℃の塩化物泉が掛け流しになっていて、ゆったりと入ることが出来た。
 入浴後は、日本海沿いに東進し、美川町へと至った。海岸へ出て、少し歩いて、美川灯台まで行って、写真を撮ったのだが、この季節、殺風景な景色が展開していた。
 もう少し、のんびりしていたかったのだが、長駆の遠征でもあり、帰路の渋滞も心配だったので、早めに帰途に着くこととし、美川インターから北陸自動車道に乗った。東に走って、県境を越え、富山県へ入った小矢部川サービスエリアで、昼食休憩を取り、腹を満たして、お土産も買ったのだ。
 食後も東進を続け、新潟県へと入ってから、上信越自動車道に乗り継いで、長野県を通過した。ここまでは、ほぼ順調に走り続けることが出来たのだが、群馬県へ入ったところで、渋滞につかまってしまった。
 カーラジオで聞くと、関越自動車道へ入っても、至る所で渋滞しているとのことで、腹をくくって、下仁田インターで降り、下道を行くことにした。
 その後は、国道や県道を巡って、帰ってきたので、夜遅い帰着となり、かなり疲れてしまったのだが...。

 今回の旅は、とにかく岬と灯台の写真を撮りまくったんだ。初日は雨の中を三方五湖を巡り、立石岬へも登ったし、2日目は、干飯崎、越前岬、雄島と巡った。そして、3日目には加佐ノ岬へも立ち寄った。2日目以降は、天気もまずまずで、日本海の雄大な写真が撮れたかな?
 それに、日本海の美味しいものもいろいろと食べてきた。松葉ガニ、ホタルイカ、マスの寿司、カレイなどの海の幸と越前牛、越前蕎麦などなど...。天気は今一だったけど、食べる方には恵まれたかな...。
 ただ、行きも帰りも渋滞にぶつかったのは、大変だった。まあ3連休だから仕方がないけど...。それに、初日に北陸へ向かう途中、岐阜県の関ヶ原付近で大雨に見舞われて、前がよく見えないほどの土砂降りだった。そこを時速60kmくらいに減速して、通過したんだけど、ほんとうに運転が恐かったんだ。まあ、いろいろとあったけど、差し引きしてプラスの旅だったとは思うけど...。

北陸旅行(2)

2005年10月09日 | 旅行
朝早く宿を抜け出し、カメラを首からかけて、周辺を散歩してみた。昨日の雨もすっかり上がり、良い天気で、朝靄がかかって、いい感じなんだけど、道はぬかるんでいる。秋の野草がきれいに咲いているものの、蝶の姿はほとんど見えない。まだ、活動時間ではないのか、モンシロチョウとアカタテハが葉の上でじっとしているのと出会っただけだった。それでも、朝の空気は清々しく、小一時間ほどの散策となった。
 戻ってきて、朝風呂に入り、8時頃から朝食を済ませて、出立の準備を整えた。さて、今日は天気が良さそうなので、岬と灯台巡りをしようと意気込んで、8時半前には宿を出た。ところが、駐車場付近の畑に蝶が舞っているのを発見した。陽もずいぶん昇って、活動時間に入ってきたようだ。さっそくカメラを構えて、追ってみたんだけど、草地のミゾソバの花に、いろいろな種類が飛んでいるのを確認した。モンシロチョウ、キチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミをまずカメラに収めていった。

 ウラナミシジミ

 そこにヒョウモンチョウの一種が飛んできた。接写してみるとツマグロヒョウモンの雄で、最近東進してきていると噂の蝶だ。以前は、近畿地方以西でしか見られなかったんだけど...。
 その他にも、イチモンジセセリ、コミスジ、キアゲハ、アカタテハ、チャバネセセリの写真を撮ることが出来て、幸先の良いスタートとなった。
 
 ツマグロヒョウモンの雄とアカタテハ

 9時過ぎには、車を走らせて、鯖江市街へと向かい、福井鉄道の西鯖江駅で駅舎と車両をカメラに収めてからは、越前海岸を目指した。
 旧宮崎村域を走っていたら、花みずき温泉「若竹荘」の看板を見つけ、急に思い立って、立ち寄っていくことにした。男女別の内湯があるだけのシンプルな浴室なんだけど、pH8.4の重曹泉で、ぬるぬる感が結構ある、美人の湯系だった。意外に良い泉質で、じっくりと味わって、上がってきた。のどかなな山里にある一軒宿で、雰囲気も良い。
 浴後は、干飯トンネルを抜けて、干飯崎に出たんだけど、日本海がきれいだ。まずは、灯台を探したのだが、地元の人に聞いて、後方の断崖絶壁上にあることを知った。とても車で登れる所ではない。仕方がないので、海岸縁に車を駐めて、山道をよじ登ることにした。しかし、道が荒れていて、途中で途切れていたり、畑になったりしていて、難渋しながら、やっとの思いで、干飯埼灯台へとたどり着いた。
 しかし、苦労して登ってきただけのことはあって、日本海の眺望はすばらしく、感激して、何度もシャッターを切った。帰路も大変だったんだけど、なんとか下まで降りることが出来て、ホッとした。
 その後は、海岸線に沿って国道305号線を北上していったんだけど、青い海と空、黒い岩礁が目を楽しませてくれて、快調だ。玉川温泉まで至って山道へ入り、越前岬灯台を目指したものの、一本手前で左折してしまったようで、ずいぶん細くて曲がりくねった道を延々と走ることになってしまった。それでもなんとか灯台へたどり着いたのだが...。
 白亜の灯台は高台に凛として佇立していて、日本海に対峙していた。周辺はスイセンの名所と聞いていたんだけど、もとよりこの時期に咲いているはずもない。それでも、隣接する「水仙の館」の冷蔵室で、見ることは出来たんだけど...。
 近くにある「自然文学資料館」も見学してから丘を下り、国道305号線に復して、北上を始めたんだけど、正午を過ぎ腹も減っていたので、道路脇の食堂へ飛び込んで、昼食を取ることにした。焼魚定食(1,500円)を注文したら、新鮮なカレイが出てきて、美味しく頂いた。
 食後は、再び北に向かって、雄島を目指した。小一時間ほど走って、東尋坊を通過し、駐車場に車を入れ、徒歩で赤い橋を渡っていった。この島は、1200万年前に噴出した安山岩の岩石島とのことで、大湊神社が建てられ、ヤブニッケイやタブの樹木の中から神秘的な雰囲気に包まれていた。島内を一周する遊歩道を巡ってみたんだけど、なかなかムードがある。
 周辺は、仙台の松島を思わせるような小島が点在しているところから、越前松島とも名付けられているとか...。島の裏側まで来ると雄島灯台があり、洞窟や柱状節理なども見られて、風光明媚なので、写真を撮りまくった。
 戻ってきてからは内陸部へ入り、芦原温泉街を通過して、丸岡城へと向かった。折しも「古城まつり」の最中で、城周辺は老若男女でにぎわい各種イベントが催されていた。この城は、天守閣が現存する12城の中で最古、2層3階の天守には石瓦が使われていて、古式な造りだ。まさに戦国の天守閣で、敵に攻められたときに登りにくいように階段も急勾配となっている。観光客にはしんどいことだが...。ここでも、いろいろな角度から写真を撮って、1時間ほどで、今日の宿へと向かうことにした。

 丸岡城天守閣

 国道8号線に出て、県境を越え、石川県に入ってからも走り続けた。それで、ようやく5時過ぎに加賀八幡温泉「よしだ旅館」にたどりついた。旅館2軒と総湯があるだけの閑静な温泉街だけど、「やわたメデイカルセンター」の大きな建物が目を引いた。以前は「加賀八幡温泉病院」と呼んでいた所だそうだけど...。
 部屋に荷物を置くとまず「総湯」へ行ってみることにした。鉄筋2階建ての白い建物で、1965年に開業というから、そんなに古いわけではない。銭湯のような感じで、近在の人が多く入っていた。
 宿に戻り、内湯に入り直し、部屋で休んでいたら、程なくして夕食となった。食卓には、刺身、松葉ガニ、天ぷら、茶碗蒸しなどが並べられ、1泊2食付き8,400円(込込)の低料金の割にはなかなかだ。お酒も冷やで2合ほど頼み、美味しく頂いた。
 食後は、テレビを見ながら明日のコースを考えていたら、眠くなってしまった...。
続く


北陸旅行(1)

2005年10月08日 | 旅行
2泊3日で北陸旅行に出かけることにし、まず琵琶湖でも写真に穫ろうと、早朝5時に自宅を出た。戸田橋を渡り、東京都に入って、環状8号線を走ったが、まだ朝早いので、渋滞もなく、6時には東名高速へ乗ることが出来た。
その後も、ほぼ順調に走り続けで、静岡県へと至り、日本平パーキングで、朝食休憩を取る。しかし、天気は曇りで、いつ雨が降り出してもおかしくない。とにかく、西進を続け、愛知県へ入ったところで、渋滞につかまり、雨も降り出した。3連休の初日なので、仕方がないが、一宮インター付近から10kmほどの渋滞が一番ひどく、そこで30分ほどのロスとなった。
なんとか渋滞を抜けたものの、雨足は強くなり、関ヶ原付近では、前がよく見えないほどの土砂降りとなった。スピードも60kmくらいに落とさねばならず、慎重な運転が続く、米原ジャンクションから、北陸自動車道へ入っても、雨が降り続いていて、とても琵琶湖で写真撮影など出来ない状態だ。仕方がないので、滋賀県を素通りし、福井県まで出ることにした。
 県境の山塊を抜け、日本海側へ抜けるとやっと雨も小康状態となった。それならばと敦賀インターで下りて、国道27号線で三方五湖へと向かうことにした。まず、水月湖畔にある紅岳島温泉で、一浴しようと立ち寄ったんだけど、今日は満員なのでと断られてしまった。
 やむを得ず、湖を回り込んで、三方湖へと至り、湖畔の縄文プラザで、昼食を取ることにした。舟小屋を模したような変わった建物で、2階からの眺望は良い。三方湖を眺めながら、海鮮丼を食べたのだが、いろいろな海の幸がのっていて、美味しかった。
 食後は、レインボーラインを走ることにしたんだけど、通行料は普通車1,000円と高い。その上、梅丈岳(標高395m)頂上付近の展望台は、全く霧の中で何も見えなかった。とても損した気分での霧中ドライブとなった。

 三方五湖の一つ日向湖

 その後は敦賀方面へと戻り、途中国道27号線を美浜原発の方へ左折し、馬背峠を越えて、敦賀湾へと至った。その後北上し敦賀半島先端にある立石岬へと向かったのだ。
 ここの先端には敦賀原発がある性か、道路は整備されていて、走りやすい。立石漁港までは難なく着くことができた。しかし、立石埼灯台までは、徒歩で500mほど登らねばならず、傘を差して歩くことになった。
 200mほどは、海沿いの小径を行き、それからは長い階段をひたすら昇ることとなった。なかなかしんどかったが、頂上には白い石造り灯台が迎えてくれた。この灯台、1891年(明治14)7月20日に初点灯したもので、初めて日本人技師のみでが造った灯台として貴重なものなのだ。雨が降っていて暗かったので、すでに点灯していて、回転灯器が回っていた。いろいろな角度から写真を撮ったんだけど、灯台らしい写真になったかな...。
 
 立石岬灯台

 小一時間ほどで車まで戻ってきて、来た道を帰りながら、色浜集落にある本隆寺にも立ち寄った。ここは、かの松尾芭蕉が『奥の細道』の旅で、「ますほの小貝」を拾わんと立ち寄ったところなのだ。現在では、小さなお堂と句碑「小萩ちれ ますほの小貝 小盃」があるだけなのだが...。
 その後は、敦賀市街を通り抜け、国道8号線へ出て、北上したんだけど、海岸端で、車が横転しているのに出会った。雨でスリップしたんだろうけど、気を付けて運転しなくては...。
 とにかく北へと走って、旧武生市街へと至り、福井鉄道の起点、武生新駅に立ち寄った。記念乗車券と入場券を買い求めてから、駅舎と車両をカメラに収めたんだけど、ローカル鉄道らしい雰囲気が漂っていた。
 撮影後は、今日の宿へと直行することとし、鯖江市へと入っていった。市の中心部からは、東の山際へ向かって走り、かわだ温泉「ラポーゼかわだ」へ到着した。ここは、正式名称を「鯖江市農林漁業体験実習館」といい、市が建てた施設なんだけど、運営は民間に任せられているらしい。1995年(平成7)のオープンなので、温泉としては新しいが、立派な庭園やハーブ温室などもあって、施設は整っている。
 部屋に荷物を置くと、さっそく浴室へと向かったが、ここの露天風呂は、みごとな樹林を前にして、自然豊かで、初夏にはホタルも見られるとか...。のんびりと湯に浸かって、長駆の旅の疲れを癒した。
 上がってきて、ほどなくして部屋での夕食となったが、食卓には、刺身、天ぷら、牛鍋、おこわ、タコぬたなどが並べられ、デザートにメロンも付いていた。お酒も2合冷やで頼んで、美味しく飲みかつ食べた。
 食後は、布団を敷いて横になりながら、テレビを見ていたら、眠くなってきたので、就寝した。
続く

秋ヶ瀬公園の蝶(その3)

2005年10月02日 | 蝶を撮る
 前回(8/7)より2ヶ月弱ぶりに、今年3度目となる秋ヶ瀬公園(さいたま市)へ行くことにした。陽が昇るのが遅くなったので、朝ゆっくり出発し、9時頃に到着して、「野鳥園」近くの駐車場に車を入れた。
 さっそく、カメラ片手に散策を開始したんだけど、広場の方へ歩いていくと、草原のカタバミの花周辺にヤマトシジミが飛んでいた。毎回、この蝶が飛んでいるんだけど、結構かわいらしいので好きだ。カメラを構えて、花にとまるのを待って、接写した。

 ヤマトシジミ

 次に、「子供の森」の中へと入っていくと、ヒガンバナがきれいに咲き、バードウオッチングの一団と出会った。さらに森の奥へとはいっていくと、灰色っぽい蝶が舞っている。追いかけて、やっと望遠レンズでとらえてみるとヒカゲチョウだった。

 ヒカゲチョウ

 数十枚をカメラに収めてから、森を抜けて、「野鳥園」の方へと足を向けたが、今度はヒメジャノメに出くわして、接写した。

ヒメジャノメ

 周辺の林の中を巡っていると、黄色い蝶が飛んでいるのが目に入った。望遠レンズでのぞいてみるとどうやらキチョウのようなんだけど、なかなかとまってくれなくて、飛翔しているところをねらってみることにした。しかし、数十回シャッターを切っても思うように写ってくれない。ようやく羽を休めたところで、何カットかをものにした。

キチョウ

 キチョウを追いかけ回しすぎて、時間を費やしたので、戻りながら、べつの蝶をねらってみることにしたのだが...。果たして、「野鳥園」高い木の所で、銀色に輝く蝶を発見した。どうやら、ウラギンシジミのようだったが、高い梢の上にしかとまらないので、なかなかカメラに収まってはくれなかった。仕方がないので、待っている間に、周辺を飛んでいたコミスジ、キチョウ、ヤマトシジミも撮っておいた。待てど暮らせど、ウラギンシジミは、写真の撮れるところまで下りてきてくれないので、あきらめて、草地の方へと歩いていった。
 草地では、白い蝶が飛んでいたので、飛翔している所をとらえてみたが、モンシロチョウとスジグロシロチョウだった。

モンシロチョウ

 そうこうして、2時間以上が立ち、気温も高くなって、汗ばんできたので、撮影を切り上げて戻ることにした。

*今日出会った蝶
・ヤマトシジミ 多数 (撮影)
・ヒカゲチョウ 数頭 (撮影)
・ヒメジャノメ 数頭 (撮影)
・キチョウ 数頭 (撮影)
・コミスジ 2頭 (撮影)
・ウラギンシジミ? 2頭 (目撃)
・モンシロチョウ 数頭 (撮影)
・スジグロシロチョウ 数頭 (撮影)
・イチモンジセセリ? 1頭 (目撃)

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「見沼自然の家」付近の蝶

2005年10月01日 | 蝶を撮る
 土曜日の半日仕事を終えて帰宅し、昼食をすませてから、見沼たんぼ(埼玉県さいたま市・川口市)の一角にある川口市「見沼自然の家」に行ってきた。見沼代用水東縁沿いに車を走らせて、「見沼自然の家」へと至り、そこの駐車場に駐めて、付近を散策したんだ。
 ここは、江戸時代末期の農家を川口市が譲り受けたもので、見沼たんぼの自然を観察する拠点ともなっているのだ。周辺は、できるだけ自然を残す中で、農作業体験などもできるようになっている。このような昔の農村のたたずまいの中にいると、心が和むし、多くの鳥や昆虫にも出会うことが出来て、写真撮影にも絶好のスポットなんだ。
 季節や時間帯を変えて何度か出かけているんだけど、今日は秋晴れで、空気もさわやかでいい。まず最初に出会った蝶は、ヒメジャノメで雑草の中で、羽を休めていた。

 ヒメジャノメ

 次に、ツバメシジミが飛んできて、とまったんだけど、2カット撮らせてくれただけで、どこかに飛んでいってしまった。そして、畑の上にはモンシロチョウがいくつか舞っていた。
 しばらく歩いていると、田んぼの中にシラサギがいるのを発見した。カメラを構えて、撮りながら接近していったんだけど、気づかれて飛んでいってしまった。残念!
 畑地の方へと歩いていくと、モンシロチョウと共にヤマトシジミがたくさん群れていたんだけど、せわしく動いていて、なかなかじっとはしてくれない。それでも、粘っていると花や葉にとまってくれるのもいたけど...。
 その後、草藪の中へと入っていくと、クズの近くに、青紫色したきれいなシジミチョウがいくつか舞っていた。ヤマトシジミよりはいくらか大きく、望遠でとらえてみるとウラナミシジミだった。この蝶は、食草を求めて北へ北へと移動する習性を持っているとか、やがては寒さで死んでしまうそうなんだけど...。

 ウラナミシジミ

 その近くに、イモンジセセリもいたんだけど、これはとても敏捷で、飛んでいったらなかなか追いかけかけられないんだ。
 
 イチモンジセセリ

 そうこうして、2時間弱うろうろしていたんだけど、もう帰ろうとしたときに、ツマグロヒョウモンのメスらしき蝶が飛んできた。すぐにカメラを構えたんだけど、撮る前に飛んでいってしまった。ここでは、初めてみたので、撮影したかったんだけど...。
 陽も傾きかけてきたので、このへんで切り上げて、帰途に着くことにした。
その2へ

*今日出会った蝶
・ヒメジャノメ 2頭 (撮影)
・ツバメシジミ 1頭 (撮影)
・モンシロチョウ 多数 (撮影)
・ヤマトシジミ 多数 (撮影)
・ウラナミシジミ 数頭 (撮影)
・ベニシジミ 1頭 (撮影)
・イチモンジセセリ 1頭 (撮影)
・ツマグロヒョウモン♀? 1頭 (目撃)

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