ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

旅の豆知識「ダム湖百選」

2018年06月05日 | 旅の豆知識
 旅行先で、ダムやダム湖に立ち寄ることも少なくないかと思います。秋の紅葉、初夏の新緑、春の桜、冬の雪化粧など四季折々に、風情を感じ、湖上遊覧なども楽しめたり....。
 また、ダムそのものにも、きれいな弧を描くアーチ式、どっしりとした重力式、周辺の石材で固められたロックフィル式などそれぞれの構造美を感じられたりもします。しかし、その一方で水没を余儀なくされ、故郷を離れていった人々のことも忘れることができません。ダムサイトに水没した集落の暮らしぶりを展示する資料館などもあったりして、興味深いのです。
 ダムやダム湖を訪れたならば、自然の美しさとともに、そこにあった人々の歴史にも目を向けてみたいと思うのですが.....。
 そんな中で、「ダム湖百選」というのが、選定されていますので、ダムやダム湖巡りの時の参考にしてみてはいかがでしょうか。
 
〇ダム湖百選とは?

 2005年(平成17)3月16日に、財団法人ダム水源地環境整備センター(現在の一般財団法人水源地環境センター)が選定した65のダム湖のことです。地域に親しまれ、地域にとってかけがえのないダム湖を選定、顕彰することによって、より一層地域に親しまれ、地域の活性化に役立つことを願って認定されたもので、学識経験者によるダム湖百選選定委員会を設立し、市町村長から応募があった165のダム湖(砂防、治山、鉱滓ダムを除く、高さ15m以上のダム)より選ばれました。選定基準は、(1)好ましい景観、(2)生態系への配慮、(3)歴史的な価値、(4)人と自然とのふれあい、(5)上下流の交流、(6)学習の場としての利用、(7)地域の人々の関心などとなっています。今後、ダム湖百選に関心が高まり、さらに認定の要望があれば時期をみて再募集し、追加していくこととされました。

☆「ダム湖百選」の中のお勧め

(1) 定山湖・豊平峡ダム(北海道札幌市南区)
 石狩川水系豊平川の上流部に建設された多目的(上水道、洪水調節、発電、灌漑)のアーチ式コンクリートダムです。堤高102.5m、堤頂長305.0m、堤体積285,000m³、流域面積184.0km²、湛水面積150.0ha、総貯水容量47,100,000m³、有効貯水容量37,100,000m³あり、この水を利用して、豊平峡発電所(認可出力51,900kW)で発電を行ってきました。このダムは、1965年(昭和40)より建設が開始され、7年の歳月を掛け1972年(昭和47)に完成しましたが、定山渓ダム(小樽内川)と共に豊平川ダム統合管理事務所によって運用されています。ダム湖は、定山湖(じょうざんこ)と命名され、支笏洞爺国立公園内にあり、湖と緑が織りなす雄大な自然の景観美あふれる、札幌有数のレジャー・スポットで、秋の紅葉が特に有名となり、多くの観光客が訪れてきました。ダム周辺には、遊歩道、展望台、レストハウス等が整備されているほか、学習施設「豊平峡ダムミュージアム」があります。尚、環境保護のために一般車両はダムサイトへ至る道路の通行ができず、豊平峡入り口にある駐車場に車を停め、ハイブリッド電気バスに乗り換えて行くこととなりました。

(2) 銀山湖(奥只見湖)・奥只見ダム(福島県南会津郡桧枝岐村・新潟県魚沼市)
 阿賀野川水系只見川の上流部に建設された発電用の重力式コンクリートダムです。堤高157.0m(重力式ダム日本一)、堤頂長480.0m、堤体積1,636,000m³、流域面積595.1km²、湛水面積1,150.0ha、総貯水容量601,000,000m³(日本第2位)、有効貯水容量458,000,000m³あり、この水を利用して、奥只見発電所(認可出力560,000kW)で発電を行ってきました。このダムは、1954年(昭和29)に工事を始めましたが、豪雪地帯であることと右岸側の岩盤に風化しやすいシルト岩や蛇紋岩があったことなどによって困難が多く、7年の歳月が掛かり、1961年(昭和36)にダムと発電所が完成します。これによって、江戸時代銀鉱採掘で栄えた銀山平の集落(現・新潟県魚沼市)はほとんど水没しました。越後三山只見国定公園内に位置し、ダム工事の資材輸送路として作られた道路とトンネルは、奥只見シルバーラインとよばれる観光道路となり、春から秋にかけては湖上遊覧船が就航して、多くの観光客が訪れます。

(3) 奥多摩湖・小河内ダム(東京都西多摩郡奥多摩町)
 多摩川上流にある、多目的(上水道、洪水調節、発電、灌漑)の重力式コンクリートダムです。大正時代の1926年(大正15)に、ダム建設候補地として調査が開始され、1932年(昭和7)に認可申請されました。1936年(昭和11)に事業認可され、1938年(昭和13)に着工、太平洋戦争による中断をはさみ、19年の歳月をかけて、1957年(昭和32)11月26日に完成しました。高さ149m、基底幅131m、堤頂長 353m、頂標高は約530m、有効貯水量約1億9千万m3あり、下流4ヵ所に7万kWの発電所があります。この建設には、約200億円の経費がかかり、工事中に87名が犠牲となり、総数945世帯が移転を余儀なくされました。水没した旧小河内村は、石川達三の1937年(昭和12)発表の小説『日蔭の村』のモデルとなりました。このダムによってできた奥多摩湖の湖畔には、1万本の桜が植えられて桜の名所となり、ニジマス、ヤマメ、ハヤ釣りでも知られ、四季折々に楽しめる観光地となっています。尚、ダムサイトには「奥多摩 水と緑のふれあい館」という資料館も出来ました。

(4) 黒部湖・黒部ダム(富山県中新川郡立山町)
 富山県東部の黒部川上流に建設された水力発電専用のアーチ式コンクリートダムで、黒四(くろよん)ダムとも呼ばれてきました。アーチ式では日本最大、世界でも有数のもので、堤高186.0m(日本一)、堤長492m、体積157.5万立方m、有効貯水量1億4,880万立方mあります。ダムの約10km下流の地下150mにある黒部川第4発電所は、落差576m、最大水量毎秒72トン、最大出力33.5万kWの発電能力を有してきました。関西電力が昭和時代中期の1956年(昭和31)7月に着工し、513億円もの巨費を投じて建設され、延べ1,000万人を超える作業者が建設に従事(殉職者は171名)する難工事でしたが、1963年(昭和38)に竣工して、6月5日に完工式が行われます。ダム完成後は、ダム建設資材を運搬した大町~扇沢間の道路と扇沢~黒部ダム駅間の関電トンネルは観光目的に転用され、1971年(昭和46)に、信濃大町-扇沢-黒部ダム-黒部平-大観峰-室堂-美女平-立山-富山をトロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、バス、電車で結ぶ、立山黒部アルペンルートとして、人気の観光地となりました。また、ダムサイトの左岸に黒部湖遊覧船の船着き場があり、夏季には遊覧船が運航し、ダム近くに展望台があります。尚、1968年(昭和43)には、この難工事を描いた映画『黒部の太陽』(主演:三船敏郎、石原裕次郎)が公開され、大ヒットして有名となりました。

(5) 佐久間湖・佐久間ダム(静岡県静岡県浜松市天竜区佐久間町・愛知県北設楽郡豊根村)
 天竜川中流にある発電用を主とする重力式コンクリートダムです。太平洋戦争後の急増する電力需要に対応するため、1952年(昭和27)の「電源開発促進法」で成立した電源開発会社が最初に行なったダム工事でした。1953年(昭和28)に着工し、アメリカから大型建設機械および施工技術を導入した工法によって、わずか3年後の1956年(昭和31)に竣工し、10月15日に完成式が行われましたが、ダム工法を革新した画期的な事業とされています。堤高155.5m(当時日本一、現在でも第9位)、堤頂長293.5m、堤体積112万m3、総貯水量3.3億m3(日本第8位)、有効貯水量2億544万4千万m3、湖水面積7.15平方kmで、上流端は約33km上流の長野県下伊那郡天竜村平岡に達します。所属の佐久間発電所の最大出力は35万kW、50Hzと60Hzの周波数調整器があり、関東・関西両地域に送電できるのが大きな特徴でした。しかし、このダム工事のための事故死者は96名に上り、建設にあたって248世帯が水没し、飯田線の付替え工事も行われています。副次的に豊川用水の水源にもなり、2004年(平成16)から国土交通省によって、洪水調節目的を付加して多目的ダムとするダム再開発事業が進められてきました。ダムによって形成された人造湖は佐久間湖と命名され、周辺にはサクラとツツジが植えられて名所となり、新緑や紅葉も美しく、1969年(昭和44)には、天竜奥三河国定公園の一部として指定されました。尚、ダム堰堤東岸には「佐久間電力館」がありましたが、1997年(平成7)に「さくま電力舘」(入場無料)としてリニューアルオープンし、佐久間ダムの歴史や電気の科学を学ぶことができるようになりました。

(6) 恵那峡・大井ダム(岐阜県恵那市)
 木曽川中流にある、発電用の重力式コンクリートダムです。福沢諭吉の養子で、電力王と呼ばれた福沢桃介が手がけ、日本初のダム式発電の施設とてして、大正時代の1924年(大正13)に竣工しました。高さは53.4mで、その上流は12kmにおよぶダム湖となり、総貯水量は2,940万立方m、ダムに付設する大井発電所が48,000kW、1983年(昭和58)に直下流に増設された新大井発電所が32,000kWで両方合わせて、8万kWの認可出力があります。このダムによって誕生した人造湖は、地理学者の志賀重昴によって恵那峡と命名され、両岸は花崗岩質の岩石で,奇岩怪石が点在し、遊覧船で巡ることができるようになりました。サクラ、ツツジ、紅葉の名所として知られる観光地となり、恵那峡県立自然公園に属しています。また、2007年(平成19)には、経済産業省から大井ダムが「近代化産業遺産」にも認定されました。尚、土木学会により近代土木遺産にも選定されています。

☆「ダム湖百選」一覧(65ヶ所)

1 富里湖・富里ダム(北海道北見市―仁頃川)富里湖森林公園
2 聖台ダム公園・聖台ダム(北海道上川郡美瑛町―宇英別川) 土木学会選奨土木遺産、かおり風景100選
3 かなやま湖・金山ダム(北海道空知郡南富良野町―空知川)富良野芦別道立自然公園、かおり風景100選
4 定山湖・豊平峡ダム(北海道札幌市南区―豊平川)支笏洞爺国立公園、水源の森百選
5 笹流貯水池・笹流ダム(北海道函館市―笹流川)土木学会選奨土木遺産、日本初のバットレスダム
6 かわうち湖・川内ダム(青森県むつ市―川内川)本州最北のダム湖
7 岩洞湖・岩洞ダム(岩手県盛岡市―丹藤川)外山早坂高原県立自然公園
8 御所湖・御所ダム(岩手県盛岡市―雫石川)岩手県立御所湖広域公園
9 田瀬湖・田瀬ダム(岩手県花巻市・遠野市―猿ヶ石川)
10 錦秋湖・湯田ダム(岩手県和賀郡西和賀町―和賀川)湯田温泉峡県立自然公園
11 七ッ森湖・南川ダム(宮城県黒川郡大和町―南川)七ツ森湖畔公園
12 あさひな湖・宮床ダム(宮城県黒川郡大和町―宮床川)
13 釜房湖・釜房ダム(宮城県柴田郡川崎町―碁石川)国営みちのく杜の湖畔公園、湖沼水質保全特別措置法指定
14 七ヶ宿湖・七ヶ宿ダム(宮城県刈田郡七ヶ宿町―白石川)七ヶ宿ダム自然休養公園
15 宝仙湖・玉川ダム(秋田県仙北市―玉川)
16 月山湖・寒河江ダム(山形県西村山郡西川町―寒河江川)
17 羽鳥湖・羽鳥ダム(福島県岩瀬郡天栄村―鶴沼川)
18 田子倉湖・田子倉ダム(福島県南会津郡只見町―只見川)越後三山只見国定公園
19 銀山湖(奥只見湖)・奥只見ダム(福島県南会津郡桧枝岐村・新潟県魚沼市―只見川)越後三山只見国定公園
20 奥利根湖・矢木沢ダム(群馬県利根郡みなかみ町―利根川)利根川水系8ダム
21 ならまた湖・奈良俣ダム(群馬県利根郡みなかみ町―楢俣川)利根川水系8ダム
22 野反湖・野反ダム(群馬県吾妻郡中之条町―中津川)上信越高原国立公園
23 赤谷湖・相俣ダム(群馬県利根郡みなかみ町―赤谷川)利根川水系8ダム
24 草木湖・草木ダム(群馬県みどり市―渡良瀬川)利根川水系8ダム
25 神流湖・下久保ダム(群馬県藤岡市・多野郡神流町・埼玉県秩父市・児玉郡神川町―神流川)利根川水系8ダム
26 狭山湖・山口ダム(埼玉県所沢市・埼玉県入間市―柳瀬川)埼玉県立狭山自然公園
27 多摩湖・村山ダム(東京都東大和市―空堀川)東京都立狭山自然公園
28 奥多摩湖・小河内ダム(東京都西多摩郡奥多摩町・山梨県北都留郡丹波山村―多摩川)東京都立奥多摩湖畔公園
29 宮ヶ瀬湖・宮ヶ瀬ダム(神奈川県相模原市・愛甲郡愛川町・愛甲郡清川村―中津川)神奈川県立あいかわ公園
30 丹沢湖・三保ダム(神奈川県足柄上郡山北町―河内川)丹沢大山国定公園
31 黒部湖・黒部ダム(富山県中新川郡立山町―黒部川)中部山岳国立公園
32 有峰湖・有峰ダム(富山県富山市―和田川)有峰県立自然公園
33 高瀬ダム調整湖・高瀬ダム(長野県大町市―高瀬川)中部山岳国立公園
34 奥木曽湖・味噌川ダム(長野県木曽郡木祖村―木曽川)
35 高遠湖・高遠ダム(長野県伊那市―天竜川)三峰川水系県立自然公園
36 美和湖・美和ダム(長野県伊那市―天竜川)
37 恵那峡・大井ダム(岐阜県恵那市・中津川市―木曽川)飛騨木曽川国定公園
38 阿木川湖・阿木川ダム(岐阜県恵那市―阿木川)
39 佐久間湖・佐久間ダム(静岡県浜松市天竜区・愛知県北設楽郡豊根村・長野県下伊那郡天龍村―天竜川)天竜奥三河国定公園
40 三河湖・羽布ダム(愛知県豊田市―巴川)愛知高原国定公園
41 永源寺湖・永源寺ダム(滋賀県東近江市―愛知川)
42 虹の湖・大野ダム(京都府南丹市―由良川)京都丹波高原国定公園、美山大野ダム公園
43 天若湖・日吉ダム(京都府南丹市―桂川)京都丹波高原国定公園
44 知明湖・一庫ダム(兵庫県川西市―一庫大路次川)猪名川渓谷県立自然公園、兵庫県立一庫公園
45 布引貯水池・布引五本松ダム(兵庫県神戸市中央区―生田川)重要文化財・近代水道百選
46 池原貯水池・池原ダム(奈良県吉野郡下北山村―北山川)野熊野国立公園
47 椿山ダム湖・椿山ダム(和歌山県日高郡日高川町―日高川)
48 神竜湖・帝釈川ダム(広島県比婆郡神石高原町・庄原市―帝釈川)比婆道後帝釈国定公園
49 八千代湖・土師ダム(広島県安芸高田市―江の川)
50 龍姫湖・温井ダム(広島県山県郡安芸太田町―滝山川)
51 本庄貯水池・本庄ダム(広島県呉市―二河川)水道施設関係が重要文化財
52 弥栄湖・弥栄ダム(広島県大竹市・山口県岩国市―小瀬川)
53 小野湖・厚東川ダム(山口県宇部市―厚東川)
54 満濃池・満濃池ダム(香川県仲多度郡まんのう町―金倉川)ため池百選・登録有形文化財、国営讃岐まんのう公園
55 朝霧湖・野村ダム(愛媛県西予市―肱川)
56 さめうら湖・早明浦ダム(高知県長岡郡本山町・土佐郡土佐町―吉野川)
57 上秋月湖・江川ダム(福岡県朝倉市―小石原川)
58 美奈宜湖・寺内ダム(福岡県朝倉市―佐田川)
59 鷹島海中ダム湖・鷹島ダム(長崎県松浦市―浦田比水路・湾)日本唯一の海中ダム
60 北川ダム湖・北川ダム(大分県佐伯市―北川 大分県
61 日向椎葉湖・上椎葉ダム(宮崎県東臼杵郡椎葉村―耳川)九州中央山地国定公園、小説家吉川英治命名
62 大鶴湖・鶴田ダム(鹿児島県薩摩郡さつま町・伊佐市―川内川)
63 福上湖・福地ダム(沖縄県国頭郡東村―福地川)
64 かんな湖・漢那ダム(沖縄県国頭郡宜野座村―漢那福地川)
65 倉敷湖・倉敷ダム(沖縄県沖縄市―与那原川)

6月の秋ヶ瀬公園の散策

2018年06月01日 | 散策
今日は、天気が良くて、梅雨入り前の貴重な晴れ間となりそうなので、昼から秋ヶ瀬公園(さいたま市桜区)へ行き、蝶の写真を撮りながら散策することにした。
 昼食にラーメンを食べた後、車を西走させ、国道463号線を進んで、荒川の羽根倉橋の手前から、荒川河川敷に下りて、秋ヶ瀬公園へと至ったが、天気は良好で、それほど暑くもなく、散策するのに適していた。
 いつものように、ピクニックの森の駐車場に車を入れたが、平日なので結構空いていた。例のごとく、防虫スプレーを手や足に散布し、カメラを携えて、散策を始めた。
 少し風があって清々しく、歩きやすいのだが、蝶の姿はなかなか見つからない。それでも、まずヒメウラナミジャノメを見つけて、カメラに収めた。
 森の奥へと入っていくと、ハンノキの上の方に“埼玉県の蝶”となっているミドリシジミを発見したので、望遠で捉えたが、かなり距離があったので、今一だった。その周辺をコミスジが飛んでいたので、少し追いかけて、樹上に止まったところで、シャッターを切ったが、少し距離があって、これもうまくは撮れなかった。
 しかし、キタテハは近くを飛び回って、低い葉上に止まったので、うまく撮影できて、ホッとした。周りには、モンシロチョウも舞っていたが、なかなか止まってくれないので、撮り逃がしてしまう。
 一帯には、チョウジソウの花が咲き始めていて、とてもきれいなのだが、ちょうどそこにキタキチョウが止まったのを見つけ、素早く接写した。
 結構、森の中を歩き回ったが、それ以上新たな種には出会わなかったので、場所を移動することにして森を抜けて、グランドの方へと歩いていく。
 そうすると、フェンスのところにキタテハが飛んでいるのを見つけ、追いかけていくと、アカボシゴマダラの春型も発見したので、カメラに収めておいた。
 さらに、注意深く周辺を探してみると、アサマイチモンジを見つけたので、少し追って行って、接写することに成功した。この蝶は埼玉県では、準絶滅危惧(NT2)に指定され、減少傾向が心配されているのだが、秋ヶ瀬公園では健在でうれしく思う。樹上の幹には、サトキマダラヒカゲも止まっていたが、かなり距離があるのをなんとか望遠で捉えた。
 グランド脇の広場まで来ると、いろいろな雑草が開花していたが、飛び出してきたアゲハは、シャッターチャンスないまま撮り逃がしてしまった。それでも、花で吸蜜していたベニシジミはしっかりと接写させてもらった。この蝶は、珍しくはないが、とてもきれいで、花に止まっていると絵になるので好きだ。
 公園を抜けて、水田の畔まで行ってみたが、モンシロチョウとキタキチョウ以外は、見当たらず、再び公園内へと戻ってきた。
 それからは、三ツ池の方を巡り、グランドの脇を抜けていったが、ベニシジミとキタキチヨウくらいしか目につかなかった。それでも注意深く蝶を探してみたが、それ以上めぼしい発見のないまま駐車場まで戻ってきた。
 2時間ちょっとの散策で、11種類の蝶と出会えたが、この時期としては、少ない気がするものの、ミドリシジミやアサマイチモンジにも出会え、気持ちよく散策できたのでで良かったと思う。
 その後は、秋ヶ瀬橋のたもとから上に上がり、途中のロジャースに立ち寄って買い物をしてから帰途に着いたが、特に渋滞もなく、比較的スムーズに走れたので、順調に帰宅することができた。

人気blogランキングへ
国内旅行ブログランキングにほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ