ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

志段味古墳群と朝日遺跡を巡る

2021年12月21日 | 散策
 今日は天気も良かったので、久しぶりに史跡巡りをすることにし、愛車で西へと向かいました。庄内川を下志段味橋で越え、名古屋市守山区へと入っていきました。

〇志段味古墳群

 最初は、名古屋市守山区の志段味古墳群を訪れました。まず昨年開館した「しだみ古墳群ミュージアム」(展示室入室料200円)を訪れて、古墳群の成り立ちや配置などの予備知識を得た上で、古墳巡りをしました。国指定史跡となっていて、公園として整備されているので、散策コースや案内板もはっきりしていて、巡りやすくなっています。特に、志段味大塚古墳は、造成された当時の姿に復元され、埴輪も復元されていて、古墳の本来の姿をうかがい知ることが出来ました。さらに、白鳥塚古墳は周壕跡もよく残り、大きな前方後円′墳の全容が見て取れました。

〇朝日遺跡

 2時間ほどで散策を終えてから、昼食を取り、今度は清須市にある弥生時代の朝日遺跡へと向かいました。こちらも昨年資料館がリニューアルされ、遺跡公園も拡大されました。まず、「あいち朝日遺跡ミュージアム」に入館(入館料300円)して、遺跡の全体像を把握しましたが、三重の環濠を巡らした大規模な弥生遺跡で、まさに九州の吉野ケ里遺跡や奈良の唐子・鍵遺跡に匹敵する遺跡だということがわかりました。しかし、遺跡の主要部分は高速道路のインターチェンジ建設で破壊されており、ごく一部が残されているだけとのことで、とても残念な気がしました。それでも、膨大な発掘資料(2,028点)は国の重要文化財に指定され、資料館で見ることが出来るのは、せめてもの幸いです。
 館内見学後は、遺跡公園を散策しましたが、復元された竪穴式住居や高床式倉庫、環濠の一部、貝塚断面などを見ることが出来ました。また、旧資料館が「史跡貝殻山貝塚交流館」となっていて、こちらにも貴重な資料が展示されていました。館内では、係の方がいろいろと解説していただけたので、勉強にもなりました。特に、屈葬人骨やパレススタイル土器などは興味深いものです。勾玉づくりや土器制作など季節に応じた体験学習も出来るということなので、参加してみたら面白いかも.....。
 今日は、古墳時代と弥生時代の2つの遺跡を巡って、とてもよい学習ができましたし、そんなに寒くもなく心地よく散策できたのが何よりでした。