ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

11月の狭山丘陵の散策

2016年11月15日 | 散策
今日は天気予報では、午後からは晴れて暖かくなると言っていたので、昼から狭山丘陵へ蝶の観察に向かうことにしたが、曇りがちになっている。
 まず、蕨市内の「天狗」に立ち寄って、昼食をすませた。それから、外環の下を通り、美女木から国道17号線バイパスに出て北上し、途中から左にそれた。国道463号線に出てからは、羽倉橋で荒川を越えて、西進したが、車の流れが少し悪く、渋滞気味だった。それでもがまんして、なんとか所沢市街を通過し、入間市域へと入っていって、狭山県立自然公園内にある「さいたま緑の森博物館」の駐車場に車を入れた。しかし、少しは暖かいものの、天気は曇りがちで、蝶が飛んでいるか心配になった。
 例のごとく、長靴に履き替え、防虫スプレーを散布してから、カメラを携えて、案内所に立ち寄って見た。今日で、スタンプカードがいっぱいになり、「さいたま緑の森博物館のいきものたち」という非売品の本をもらうことができた。そのうえで、係の女性から蝶についての情報を聞いてみたが、「あまり姿は見えない。」と言われ、少しがっかりした。
 最初に、水鳥の池の方へ行ってみたが、陽が差していないで涼しくて、蝶の姿は見当たらない。ちょっと粘ってみたものの、まったく状況に変化がなさそうだったので、次へ進むことにした。
 東の林間に入っていっても曇りの性か、蝶の姿が全く見えない。それでも、注意深く周辺を探してみたが、なにも見つけることが出来なかった。
 ここでは、これ以上探しても無駄だと思い次へ進むことにし、一回りして、水鳥の池の方へ戻ってきた。しかし、状況に変化の兆しはなく、まったく蝶の姿はなく、天気も好転しない。
 しばらく粘ってから、今度は、大谷戸湿地の方へと進んでいったものの、トンボの湿地を通って、林間に分け入っていって山道を上っていっても、なんの蝶も見つけられなかった。
 さらに、尾根筋に出て、あずま家で休憩し、周辺を探してみても蝶とは出会うことができなかった。
 仕方がないので、西久保田んぼの方へ下っていったが、状況にあまり変化はないものの、少し粘ってみることにした。
 西久保田んぼ周辺の畦道を歩いていると、小さな蝶が飛んでいるのが目に入った。そこで、追いかけて、葉上に止まったところを観察してみたら、ヤマトシジミだったので、シャッターを切った。しかし、周辺を丹念に探してもヤマトシジミ以外は見つけることができなかったので、ベンチで少し休憩してから、戻っていくことにした。
 それから、畑地の方へ歩いていくとモンシロチョウがいたので、これも追いかけてカメラに収めておいた。畑地には、コスモスや菊の花が咲いていて、とてもきれいなのだが、涼しくて晩秋の気配が漂っていた。
 その後、駐車場の方へと戻っていったが、途中ではまったく蝶には出会わず、2時間弱で、出発点の案内所に戻ってきた。係の女性と今日見た蝶の話をしてから、車へと戻った。
 今回は、2種類の蝶としか出会うことが出来なかったが、天気も曇りで涼しく、晩秋のこの時期としては致し方ないと思った。それでも、秋の花を愛でながら気持ちよく散策できたのは救いだった。
 帰路は、来た道を戻っていったが、所沢市街で結構渋滞していたので、時間がかかってしまった。仕方がないので、途中のスーパーマーケットに立ち寄って、買い物をしてから帰宅したが、もう暗くなっていた。

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伊豆大島の旅②

2016年11月06日 | 旅行
朝周辺の散策に出かけ、1156年(保元元)の保元の乱に敗れ、この島へ流された源為朝の関係地を巡ってみた。最初に為朝館跡の赤門や抜け穴、物見台などを見学、少し歩くと長根浜公園には為朝の碑もあって、興味深く見学し、小一時間で民宿へと戻った。ちょっと休憩してから、朝食を取り、レンタカーで島一周へと出立した。
 元町から西海岸を南へ向かったが、途中に褶曲のすばらしい地層の露頭があったので立ち寄って、カメラに収めた。さらに進んで、大島町貝の博物館「ばれ・らめーる(海の宮殿)」に立ち寄ってみたが、全国でも珍しい貝のみの博物館で、伊豆・小笠原諸島の貝はもちろんのこと、日本及び世界各地の美しい貝が4千種、5万点も展示してあるとのことだった。
 再び車を進めて、2度目の来訪となる波浮港へと至り、「アンコ椿は恋の花」の碑の近くにあった見晴台から港全体を俯瞰してみた。天気も良く、一望のもとに見渡せたが、この港は、旧火口湖が海とつながってできた天然の良港であり、かつては伊豆諸島の廻船や東西の廻船にとって航海の安全と多くの利便性を与える場所として多くの船で賑わったそうだ。しかし、今は昔ながらの佇まいが残されて、ひっそりと静まり返っていた。
 
 波浮の港

 それから、文学の散歩道を歩いてみると、与謝野鉄幹、幸田露伴、荻原井泉水などの文学碑が立ち並んでいて、多くの文学者が訪れていることがわかる。それらをカメラに収めながら下って行き、「旧港屋旅館資料館」を見学した。波浮港は、伊豆の踊子たち旅芸人一座の出身地で、小説『伊豆の踊子』の中にも描かれ、伊豆の踊子「薫」のモデルになった女性が、踊っていたのがこの旅館だと聞く。館内には、その当時の様子を再現した人形や関係資料が展示してあり、小説との関りを反芻し、良い勉強になった。また、周辺は「踊子の里」として整備されていて、その古い街並みを散策してみると、石垣と石畳に風情を感じ、なまこ壁のみごとな「旧甚之丸邸」(以前の網元の家)なども見学して、当時の繁栄の様子を思い描いてみた。
 
 旧港屋旅館の外観と踊子の里の旧甚之丸邸

 散策後は、レンタカーへと戻り、今度は来た道と反対側の東海岸を北上していった。途中、オタイネの碑の前から、景勝地筆島の見えるところに行ってみたが、沖合約100mの海に突き出た高さ30mほどの岩であり、その名のとおり筆先のような形をしている。とても良い景色なのでカメラに収めたものの、強風が吹いていたのには閉口した。その後も、素晴らしい風景を堪能しながら、デザートハイラインという曲がりくねった都道を気を付けながら運転し、大島自然公園へと至った。
 まずその中の「東京都立大島公園動物園」を見学したが、噴出した溶岩をそのまま生かした、日本一広いサル山のワオキツネザルをはじめ、約65種750点の動物を展示・飼育していて、興味深く見学しながら、動物たちに向けてシャッターを切った。豊かな自然に囲まれた広々とした園内は、見晴らしもよく、とても快適に巡ることが出来、続いて、隣接する「椿資料館」も見学したが、椿と伊豆大島にまつまる歴史・文化を紹介し、膨大な種類の椿の標本も展示されていて、勉強になった。見学後、周辺の椿園も巡ってみたが、7ha(東京ドームの1.5倍)の広さの中に、園芸品種約450種3,700本、自生種のヤブツバキ約5,000本が花咲いていて、見事なものだ。椿の花を堪能してから、岡田港へと向かい、レンタカーを返してから、14時30分発のジェット船で島を離れ、東京竹芝桟橋へと戻っていった。

伊豆大島の旅①

2016年11月05日 | 旅行
 20年ぶりで、再び伊豆大島へ行ってみることにした。朝8時50分に東京の竹芝桟橋をジェット船で出港し、10時35分に大島岡田港へ到着、24時間レンタカーを借りて島めぐりを始める。まず、「伊豆大島火山博物館」を見学したが、数少ない火山専門の博物館で、三原山をはじめとする世界の火山について、様々な展示があり、映像ホールでは、大島の美しい自然と人々の生活の様子を、迫力ある映画で紹介していて、楽しめた。その後、昼食をとってから「大島町郷土資料館」を見学したが、「大島の火山活動」を始め、「海と大島」、「縄文時代の土器・石器」、「婦人の風俗」、「大島の祭り」等々郷土民族資料が約600点展示されていて、結構面白かった。見学後は、登山道を三原山山頂口まで登って行き、駐車場に車を停めた。そこからは、山頂遊歩道を歩いて、火口付近まで来ると海越しに富士山がよく見え、とても感動して、望遠レンズで捉えて、何回もシャッターを切った。
 
 三原山より望む富士山

 周辺の景色を堪能しながら、再び徒歩で駐車場まで戻り、山を下って、今日の宿である民宿「椿山(ちんざん)」へと至った。宿へ荷物を置いてから、長根浜公園内にある公共の露天風呂「浜の湯」へ入浴に行きましたが、背景に三原山、正面には太平洋と伊豆半島が広がる絶好のロケーションに立地していた。男女混浴のため、水着着用で入ることになっていて、内湯はないものの、湯上がり用に男女別の更衣室にシャワーが備え付けてある。ちょうど日没間際で、伊豆半島に沈む夕日が空と海原を茜色に染め、とても美しかった。帰ってきてほどなく夕食となり、刺身の盛り合わせ、サザエの壺焼きなどの海の幸と明日葉のてんぷらなどが並ぶ食卓を、酒を飲みながら堪能した。食後は、横になってテレビを見ていたが、疲れもあって早めに床に就く。
続く