銀城歌劇団楽屋日記

今年開設15周年♪ライブレポ、コラム、イラスト、四コママンガ~あらゆる表現でBUCK-TICKを応援します♪♪♪

辞めた職場のおっちゃんの事

2010年02月06日 22時15分01秒 | 劇団楽屋日記
ども。しばらくBUCK-TICKネタ以外の話が続いていますが、今日は今月から来なくなった同僚の60代のおっちゃんの事について。

いや~、今月からいよいよ今年一番の激務月間に突入だと言うのに私はいきなり来なくなったおっちゃんの分まで仕事をこなさなきゃならなかったので今週はヘトヘトかつ胃が痛いです

だけど、一番辛いのは営業から車での製品配送、売上げのパソコン処理、私ら他の従業員まで指導しなければいけない先輩の方だ・・・・

去年のDIQの日に一緒に築地に行ったおっちゃんと言うのは社長の奥さんの実弟で、俳優の竹中直人似なんだけど歯が悪く、常時下前歯が三本も抜けた状態だったので笑った時の顔はかなりのインパクトがありました。

おっちゃんは独身で都内の某高級住宅地のマンションに住み、交通費はもらっているものの、定期券を購入せずに毎日切符を買って会社まで通っているのは浮いた金で○ーゾクに行きたいからだとか(先輩談)。

ほかにもブッ飛んだエピソードは事欠かなく、昼食はコンビニデザートとペットボトルの紅茶だけで夜遅くまで働き(これは長年の胃の持病のせいで、最近病院に行ってピロリ菌を全て除去してもらってからは近くの弁当屋で弁当を買って食べていた)、家には電話も引いていなかったので緊急の用事があっても常時連絡も取れないありさま。

おっちゃんは酒と○ーゾクと映画をこよなく愛し、会社が早く終ると自分の庭である銀座に繰り出して映画に行き(主にハリウッドのアクション物中心。なぜか東宝のゴジラシリーズも好きだった)、帰りに一杯やるのが仕事以外の楽しみだったみたいだ。

おっちゃんは自分以外の人にもお金を使うのが好きで、夏場はよく自分のを買うついでにジュースをおごってもらった事もありました。築地の買い物もその一つです。

そんなおっちゃんが先月、仕事でミスをした。

ソレはこの道30年以上の勤務キャリアの人間ならまずありえないミスだったと言うか、食品製造だったら、添加物の種類を取り違えて特定のラインの大量の食品の味を変質させ、医療の現場だったら使用する薬品を取り違えて患者を死亡させた・・・・それ位の大惨事。

現場にはクレームの電話が相次ぎ、直接仕事に関与していない私達までもクレームのついた品の検品・回収に昼夜走り回り、先輩は発注した業者さんと共に納品先へ謝罪、謝罪の毎日が続いてかなりまいってましたね。

原因はおっちゃんが老眼で手元の字が見えず、勘違いして正しい位置に正しい製品パーツをセットせず、間違ったパーツを入れてしまったのがいけなかったようだ。おっちゃんは老眼鏡はしていたものの、自分で検眼して買った物ではなく姉である奥さんが買った物だったので度があっていなかったのだろう。多分。

正直ウチの会社は私以外は全員親族経営だったのもあり(先輩達は社長の息子でおっちゃんには甥にあたる)、おっちゃんもどこかに甘えがあったのだろう(実際、おっちゃんには自分に甘いところがあって、仕事が暇な時は私にセッセと仕事を押し付けて帰るような所があったし、今までに何回か仕事でミスしても反省してスキルを見直し改善する動きもなかったし)。

流石に今回は実姉でもある奥さんもかばいきれなかったようだ。

そして、おっちゃんは今週から職場に来なくなったけど退職にしてはあまりに寂しい去り方だと思いましたね。何十年も仕事を共にしたのに。

おっちゃんが職場を去って3日後にウチの現場には社長のツテで新たな従業員候補の方が見学に来ていたけど、はたしてこの方はウチに協力してくれるのだろうか?奥さんは「上品そうな方」と採用にノリ気だったけど。

とにかく大変な今は、気になるばかりです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする