風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

歩道にいたピコピコさん/セスジスズメの羽化

2020年07月11日 | 蛾の観察や飼育
散歩の帰り道
アスファルトの裂けめに生えている草を食べる
「セスジスズメ」の幼虫を見つけました。


ここは、自転車がたくさん通る歩道なので
家に連れて帰ることにしました。
この幼虫は、歩く時にお尻の角を前後にピコピコ振るので
ピコピコ虫とも呼ばれています(^m^)

葉っぱの上にいるのは、アリに襲われているのを見てしまって
枝から取って持ってきました。
後で調べたら「マイマイガ」のサナギだとわかりました。

帰宅すると、セスジスズメの幼虫が食べていた
ユウゲショウが生えている鉢を、庭から持ってきました。


飼育ケースより居心地が良さそうです(#^.^#)


でも、次の日の朝には葉を食べ尽くして
鉢のヘリで悲しげに丸まっていました。


ユウゲショウは、スズメガの食草なので
種をまいて、庭のあちこちに生やしているのですが
1本の茎についている葉が小さくて
だんだん幼虫の食欲に追いつかなくなってきました。
同じアカバナ科の「コマツヨイグサ」なら食べるかも・・・
そう思って、近所の田んぼへ摘みにいってきました。


ペットボトルのフタに入れたオアシスに茎を挿して
コンパクトなエサ入れを作りました。




最初は食べる様子がなくて、心配しましたが
お腹が減って我慢できなくなったのか、モリモリと食べるようになりました。

このあと3日間、コマツヨイグサを食べさせて
吊り下げる網の中で飼育しました。

***************
家に連れてきてから5日後の朝
葉を食べず、網の上の方に止まったままになりました。
サナギになるのかな?
他のスズメガの幼虫と違って、セスジスズメの幼虫は
サナギになる合図でもある、体の色の変化がないのでよく分かりません


小さな容器に土を入れて、その上に置いたのですが
この前の「オオスカシバ」と同じで、なかなか土にもぐっていきません(^^ゞ

仕方がないので、いつものボウルを出してきて
園芸の土を入れて、その上に置くと
すぐにもぐり始めました!


歴代の「もぐる系」の幼虫たちは、このボウルが大好き(笑)みたい。
すり鉢状になっているのが良いのかな?不思議です。


3日後、サナギを取り出すのに、土を除けると
今回の子は、こんな風にマユを作っていました(^○^)


そーっと剥がします。


小さい容器にマユを埋めなおして


飼育ケースの中へ移動しました。
先にサナギになったオオスカシバの隣へ。


***************
7月1日、「スカシバ先輩」が羽化!


その9日後、7月10日の夜11時半に
寝ようとしたら、飼育ケースの中で
セスジスズメが羽化しているのを見つけました!


サナギになってから、ちょうど2週間で成虫になりました。


手に止まらせて、ケースの外へ出します。


いかにも「高速で飛べます!」みたいな形の翅をしています。
背中にある2本の白い筋が、「背筋雀蛾」という名前の由来です。


スズメガの大きな特徴は、翅の形態と、羽ばたき周波数
それと、空中に停止(ホバリング)できることだそうです。


蝶の羽ばたきが、1秒間に10回前後なのに対し
エビガラスズメで40回、オオスカシバは70回に達するそうです。
自然界では、絶対に見られない角度からの、可愛い表情です(^○^)
この大きな目で、花との距離を保って安定したホバリングができるそう。


小さな後翅は、前羽とリンクさせて
左右一対の翅のように羽ばたきます。
これは飛行能力の高いハエと似る飛び方だそうです。

昆虫の色々な能力を、知れば知るほど
虫たちに対する興味、憧れ、尊敬などが増すばかりです!
なにより、わくわくして楽しい気持ちになります(^^♪

***************
雨が止んでいたので
夜のうちに、外へ放すことにしました。

名残惜しいです。
あのイモムシが
こんなカッコイイ姿に変身するなんて・・
いま、どんな気分か聞いてみたい気がしました(笑)


窓の外に出した手の上で、夜風に吹かれながら
翅を細かく振動させ始めました。


背後から風を受けていたのですが
くるりと向きを変えて、風に乗るようにフワッと飛び立って
空中でまた向きを変えて、闇の中へまっすぐ飛んでいきました。


***************
朝起きると、昨夜のことは夢だったのかな?なんて思えてきたけど
土の上に抜け殻がありました。


やっぱりちょっと寂しいです(笑)

次はマイマイガのサナギが
無事に羽化するのを待ちます(^-^)ゝ
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ガガイモ、ぐんぐん成長!

2020年07月06日 | ガガイモ 実生
2020年3月に芽を出したガガイモ
その後の成長記録です(#^.^#)

目を覚ました種から、物語りが始まります(^^♪

ライオンのたてがみみたい。

発芽から約一か月で、双葉が開ききりました。
自然界でも、落ちた種から今のこの時期に芽がでているのかな?


4月の終わり頃、双葉よりも少し細長い形の
本葉が開きました。


5月に入って、気温が高くなってくると
小学生の子の背が伸びるように、見るたびに大きくなっていて笑えます(^○^)


ポリポットから抜いて見ると、根が回っていたので
1本ずつ植え替えることにしました。


移植を嫌う植物もありますが、細い根がたくさんでていて
ガガイモは植え替えに強いように思います。
それでも、根を切らないように慎重に取り分けます(^○^)


3号のポットに1本ずつ植えました。


少し大きな鉢に、3本まとめて植えてたもの。
10日後には茎が太くなって、脇芽が見え始めました。


5月26日。
本葉が開いてから、たった一か月で、ここまで成長しました。


***************************
6月になりました。
一緒にそだっている植物たちには、アブラムシが付いたり
小さな青虫に葉を食べらたりしてきましたが
ガガイモには、まったく虫が付きません!どうして?


ガガイモって、毒草だったっけ?と思って、確認し直してしてみたら
若い実や葉は食用になるとのこと!
今度天ぷらにして食べてみよう。


6月半ば、まだ何かに巻き付く気配はなく
姿勢よく、どんどん背が伸びていきます。
鉢の底から根が見え始めたので、2回目の植え替えをします。


どうしようか迷いましたが
同じように種まきして育ってきた「スズメウリ」と一緒に
寄せ植えにしてみました。


6月の終わりころ。
ツルひげじゃないけど、茎の先がツル状になってきました。
何かに巻き付きたそうです。


7月2日、触ったものに、とにかく巻き付いて、上へ上へ。


うちの庭は日当たりが良くないです。
一日中日が当たる場所は、たたみ2畳ぶんくらいで
ここは、午後には日陰になりますが、唯一朝日が当たる一等地です(笑)
今年、花が咲いたら嬉しいな。


スズメウリも、モジャモジャと生い茂ってきました\(^o^)/
この子の成長も書きとめておきたいけど・・・
なかなか追いつけません(笑)


ひと回り大きなポリポットに植え替えた
別の苗も・・・


爆発的な成長を始めました。


雨が止んでいる時に見てきた、今日のガガイモです。


いろんな種が発芽して
ここも賑やかになっています
みんな雨が嬉しそうです(#^.^#)

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イラガの成虫/ヒロヘリアオイラガ

2020年07月05日 | 蛾の観察や飼育
去年の秋から、7カ月もマユの中で眠っていたイラガが
今年の5月に、やっと羽化して成虫になりました!


2019年10月に、駐車場を歩いていたイラガの幼虫を見つけて
家に連れ帰りました


その日の夜に、マユを作り始めて
次の日の朝には、花火みたいだった体が、ツルンとしたマユの中に収まって
棒切れのふくらみになっていました(^-^)ゝ


それから寒い冬を越え、春がきて、暑いと感じる日もあった5月の中頃・・・
ある朝、目が覚めると、飼育ケースの中に小さな物体が
まるで手品のように、ポツリと現れていました。


え?なに?ああ、そうだ!イラガだ・・・
あなた生きていたのね!なーんて(笑)
嬉しいよりもびっくりして、あたふたしてしまいました(^^ゞ

きれいな色。
ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)です。
翅の縁(ふち)の部分が広くて、青いイラガという意味ですね。


脚にもびっしりと毛が生えていますl
「前から見ると相撲取りのよう」とウィキペディアに書いてあったけど
本当に言われてみると、そう見えます(^m^)


それにしても、撫でたいくらい素晴らしい毛並みです。
蛾は気温が低い夜に活動するので
鱗粉よりも毛におおわれているものが多いらしいですが
鱗粉はあるのかな?翅に触ってみれば良かった!
毛が鱗粉の代わりなのかな?謎です。

こんな近くで観察できる機会はないから
じっくり味わいます。

そろそろ旅立ちの時です。
スズメガと違い、イラガは翅を振るわせてエンジンを掛けることはなく
名残惜しい顔もせず(笑)
フワッと、手から離れて、ヒラヒラと飛んでいきました。

******************
ここから脱出するのは、大変だっただろうなぁ・・・
羽化後のマユを見るたびに、2度目の誕生の苦労を思います。
本当はマーブル模様のを期待していたけど
マユの造りは同じでした。


脱出口が、コンパスで描いたような円形なのは
幼虫がサナギになる時に、マユの内側を回転しながら
体にある突起物で、円周に「傷をつけておく」からだそうです!


イラガには、他にもまだ色んな種類がいます。
色がきれいなもの、面白い形をしたものなど
出会いたい幼虫が食べる植物を予習しておいて
今年は違うイラガを、積極的に探して見ようと思います(^-^)ゝ
コメント (2)
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散歩で見た虫/タマムシなど

2020年07月03日 | 散歩でみたいきもの
今朝は梅雨空が戻ってきて、曇っていましたが
涼しくて気持ちのよい朝でした。
母と一緒に、お寺から山道へ行くコースを歩いてきました。

まずは、最近知り合いになったヤギさんに会いに行きました。
こんな(愛嬌のある)お顔をしていますが・・・
異様なほど(笑)可愛い声で鳴くので、メロメロになりました。
人懐こい子です。


持ってきたキャベツをあげました。
シャリシャリといい音を立てて食べます(^^♪


その後、お寺へ行く坂を上っていたら
道にキラキラ光るものが落ちていました。
しゃがんで見ると、タマムシの死骸でした。

もうそんな季節なんだ・・・
今年もタマムシに会えるかなぁ

お寺に着くと、手水鉢が空っぽでした。
ここは野鳥が水を飲みに来る場所なので
水を溜めようと、足元の水栓を開いたら・・・
龍の口から、スゴイ勢いで水が噴き出しました(^^ゞ


水を止めた後の龍をみると
ハアハアと肩で息をしているみたいに見えました(笑)


拝殿でお参りしていたら「虫がいるよ~」と母が私を呼びました。
なになになに??喜んで行くと
なんと!生きているタマムシでした\(^o^)/


会えるかなぁと思った途端、会えました(笑)
今シーズン初です!
オニヤンマと並んで、ひと夏に一度は見たいと思っている虫の一つで
こんなに早くに出会えるなんて、嬉しい(#^.^#)


大人しく指にとまって、カメラ目線をくれます。
タマムシの目って、どうしてこんなに大きいんだろう?
トンボみたいに獲物を捕まえる必要はないのに、不思議です。


「タマムシのお腹って、どんな色?」
母が見たことが無いと言うので、ひっくり返って貰いました。

キラキラのピカピカです!

たくさん眺めて、写真を撮って
エノキの葉に放しました。
「人間には捕まらないように、気を付けてね」(笑)


**********
帰り道
また道で、キラキラしたものを見つけました。


何だろう?
よく分からないけど、きれいだったので、切り株に飾ってきました(^m^)


今日はいろんなものが落ちている日です。
今度は、農道に転がっている実を見つけました。
見上げると、スモモ?の大木が立っています。

うわ~、きれいだねぇ
言っている途中でもう、母がビニール袋を取り出して
それに私が拾った実を入れていました。
阿吽の呼吸!素早い連係プレーでした(笑)

栗の木には、実がいっぱいで


もうこんなに大きくなってるのに、ビックリしました。


麦畑だった所が草原に変わっています。
梅雨が明けたら、耕されて今度は大豆が植えられます。


山道の入り口に、ちょうど目の高さに咲いている
アカメガシワの雌花を見つけました。


これからこの花が、だんだん種になっていく様子を
散歩の途中で観察するのが楽しみです。

母が、退院直後より、しっかりした足取りで歩けるようになって
周りのものにも興味が湧いて、目がいくようになったのが嬉しいです。
無理しないように、ゆっくり歩いていきたいと思います(#^.^#)
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オオスカシバ羽化!翅が透けて飛び立つまで

2020年07月01日 | 蛾の観察や飼育
庭で見つけて飼育していた、オオスカシバの幼虫
今朝、羽化しました!
午前6時半、まだ翅にクリーム色の鱗粉が付いています。


サナギになってから1週間後に、土からマユを取り出し・・・


小さい容器に入れなおして・・・


他のサナギたちと一緒に
飼育ケースで羽化を待っていました。


土から這い出てくるとき、足場になるように
キッチンペーパーをケースの壁面に貼り付けておいたので
それを伝い、上まで登って翅を広げたようです。


ベランダに行って、ケースのフタをひっくり返して外へ出しました。
高速で飛び回るこの蛾を、こんなにじっくり見られるのは
羽化直後だけなので、一時も目を離さず見つめます(#^.^#)


スズメガは、漢字で「雀蛾」と書きます。
姿形がスズメに似ているからだと思っていたのですが
名前の由来を改めて調べたら「雀のように活発に飛び回るから」だそうです。
端正な顔立ちです。(そう思うのは、蛾が好きだからかな?)


じっくり見つめたので、次は指に乗ってもらいます(^O^)
蝶も蛾も、羽化したばかりは
不思議なくらい、躊躇なく指につかまってきます。


少しでも高い所から飛び立ちたいという、本能からかな。


指先でじっと動かず、前方を見つめています。
何を待っているんだろう・・・
体内で飛ぶ準備が整うのを待っているのかな。


今朝は東の風が吹いていて、翅の鱗粉が
ハラハラと強風に剥がされていきます。


粉と言うより、米つぶみたいな顆粒です。
蝶や蛾にとって、翅についている鱗粉は重要な役割を果たしているのに
オオスカシバは、どうしてそれを捨てて透明な翅を選んだんだろう?
高速で飛ぶためという説があるけど
ホバリングの時の安定感は、鱗粉がある他のスズメガに比べて低くて
空中で完全に静止できず、植物にそっと前脚を添えているそうです(^^ゞ


5分後、肉眼では見えないくらい、細かく翅を振るわせ始めました。
微かな振動だけが、指先に伝わってきて
しだいに鱗粉が落ち、翅が透明になりました!


大きな体に対して、翅はとても小さいです。


そろそろお別れが近づいてきました。
もう一度顔を見せてね(#^.^#)


指の上でチョコチョコッと向きを変えて
黒い毛の生えたお尻の先を、クッと上げ
幼虫時代に体内に溜まった、老廃物を勢いよく排出しました。


そして、今度は翅を振動させるのではなく
力強く羽ばたかせ始めました。


再び、お尻から水分を排出しました。


いよいよ離陸の態勢です。
名残惜しいけど、お別れの時がきました。


脚を蹴り出して、フワッと後ろへ浮いた次の瞬間
前方へ体をひるがえし


空へ飛んでいきました。


*****************
あの子が残していった、ベッドと・・・


脱ぎ捨てた洋服(笑)
毎度のことですが、気が抜けたような、寂しい気持ちになります(^^ゞ


今回のオオスカシバは、かなり大きな幼虫を見つけたので
すぐにサナギになってしまい、その16日後に羽化しました。

飼育(お世話)した~!という実感があまりなかったけど
「初スズメ」が、寄生も事故もなく、無事に成虫になってくれて
本当に嬉しかったです。
庭のクチナシに飛んで来て、また会えたらいいな(#^.^#)
コメント (4)
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