風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

庭にいた虫/カナブン

2020年07月20日 | 庭でみたいきもの
「ブーン、ブーンブーン」
窓の外から、凄い音量の羽音が聞こえてきました。
スズメバチ?でも、それよりももっと低い音です・・・
恐る恐るカーテンを開けて見てみると
雨よけの下の雨どいに、脱出しようともがいている大き目の虫がいました。
スズメ蛾?ハチじゃない事は確かですが、何か分かりません(´A`)

外へ出て虫取り網で捕まえようとしましたが、虫はパニックになっていて大暴れしています(^^ゞ
仕方なく大きな脚立を物置から出してきて登り
雨どいの中に手を突っ込んで、虫をつかみ出しました。
そーっと手を開くと・・・
やったー!!カナブンだ!!


カナブンは、コガネムシ科の甲虫で
頭が四角いのが特徴です。
その辺に普通にいそうな感じなのですが
庭で出会うことはめったにありません。


なんで庭にいたんだろう?
カナブンは広葉樹の林で、樹液を吸って生活しています。
うちの庭木から樹液が出てるのかな?(笑)


後で調べて分かったのですが、樹木の上で生活するため
滑り落ちないように各脚の先に2本の鋭い爪があるそうです!

肉食の昆虫の脚には、捕まえた獲物を逃がさないように
びっしりと毛の生えているものが多いけど
生き方に合わせて機能が備わっているのが、凄いなと思いました。

カナブンは、冬を越す能力を持っていないため
成虫の寿命は夏の一か月程度だとも、初めて知りました。
会えてよかった・・


庭に放すとネコに捕られると思って
外へ逃がしに行きました。
カナブンはなんの前触れもなく、いきなり透明な翅を広げて
ブーンと力強く飛んで、すぐに見えなくなりました。

これも後で知ったのですが・・・
甲虫の中でも、カナブンの飛行能力はずば抜けて高くて
あの硬い翅(前羽)を閉じたまま、中にある薄い翅(後翅)を伸ばせる構造になっているそうです!
いきなり飛び立てるし、旋回やスピードの増減も自由自在、着地も上手です。
知ってたら、飛び立つ時の様子も観察したのになぁ・・・
この夏、もう一度カナブンに会いたい!と思いました(#^.^#)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする