奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

ダイエット栄養(蛋白質)

2010-01-22 18:56:00 | やっぱりダイエットしたい!
私は、ダイエットを続けるうちに、お菓子の呪縛に苦しめられ、毎日、お菓子が欲しくなってしまいました。
そこで、勉強したところ、栄養不足にその一因があると分かってきました。
栄養には身体を動かす役割があって、一日の最低摂取量を守らないと、身体が不調をきたすだけでなく、お菓子がやめられなくなり、思わぬ弊害が生じてきます。
それでは、今回は蛋白質のお話を書きます。


参考にした本は、法研より出版されている中村丁次著「食事で病気を治す本」よりの引用です。

タンパク質は英語で「プロテイン」といいます。 これは、もともとギリシャ語で「もっとも重要である」という意味を持っています。
タンパク質は、生命の基本単位である細胞の主成分なのです。
筋肉、皮膚、毛、骨、赤血球、さらに肝臓、心臓、胃腸やウイルスに対抗する抗体などが、すべてタンパク質から出来ています。
タンパク質は、約20種類のアミノ酸から出来ていて、体のタンパク質は、常に古いものから新しいものへつくり変えられています。
そこで、その素材となるアミノ酸を供給しつづける必要があり、私達は、これを食物に依存しているのです。
タンパク質は、肉、魚貝、卵、大豆、大豆製品、牛乳、乳製品などはもちろん、ご飯、パン、めん、果物、野菜など、ほとんどの食品に含まれています。
逆に、タンパク質を含まないのは、砂糖と油ぐらいなのです。
タンパク質が不足すると、成長阻害、下痢、むくみ、食欲不振、疲労感、貧血、精神障害などの全身症状が出てきます。
また、長期に及ぶと、皮膚のツヤが無くなりザラザラし、女性なら生理が止まり脱毛も現れます。
一方、タンパク質をとりすぎると腎臓への負担が多くなり、腎臓病を悪化させたり、高尿酸血症の誘因になったり、さらに、カルシウムの排泄を促進し利用効率を悪くします。
この事は骨粗しょう症を起こしやすくなるのです。
タンパク質の所要量は、一日に1.08グラム/体重キログラムで、成人なら60~80グラムくらいが必要です。

心の病

2010-01-21 22:17:08 | Weblog
私は、過食症にも拒食症にもなった事はありません。
ですから、私は過食症について、そんなに詳しくはないのですが、過食症に悩む女性のブログを読んだ事はあります。
その女性は、つねに周りを気にして、おどおどして、そんな自分が嫌になり、その反動から食欲が止まらなくなると、ブログに書いていました。
彼女には、何らかの理想があって、それと程遠い自分にコンプレックスを持ち、それが負の連鎖となって、過食症から抜け出せないでいるみたいでした。
その女性は、結婚して、理解ある優しいご主人様やお姑さんにも恵まれ、誰も彼女を責めている訳ではないのに、一人で妄想をふくらませ、自分を責めていたのです。
ここで問題なのは、彼女は冷静に判断して、そこまで分かっていながら、自分を責める事をやめられなかった事です。

私はダイエットやスタイルについて、つねに考えているのですが、ダイエットしたいと思っている人の多くは、自分を責めて、それがストレスになっている人がほとんどなのではと思えてならないのです。
自分に自信を持つ事。
簡単に出来る事ではないと思いますが、ダイエットしたい人は多かれ少なかれ自分のスタイルにコンプレックスを持っている人がほとんどなのではないでしょうか?
だけど、聞いて下さい。
世の中で、成功した女性の多くはスタイルが悪い人の方が圧倒的に多い事を。
事業で名を成した女性ははっきり言って、スタイルの悪い女性ばかりではないですか。
女性なら、誰だって、スリムな身体に憧れるはずです。
成功した女性は、スタイルの悪さを逆手に取って、バネにし、情熱に変えていったから成功したのではないでしょうか?
だから、なにもスタイルにコンプレックスを持つ必要はないのです。
むしろ、これは自分に与えられたチャンスなのだと前向きに捉え、活力にする事が、より豊かな人生を歩む、第一歩になると、私は思います。










 

笑顔

2010-01-21 11:32:08 | Weblog
くよくよして後ろばかり振り返ってても、決して物事は良くならないわよね?
そんな時、私は自分の顔を鏡に写して、笑顔の練習をする事にしています。
すると、少しずつ自然に笑顔がこぼれるようになり、周りも私に笑いかけてくれて、幸運が舞い込んで来る気持ちになります。

笑顔は心と心を結ぶ大切なコミュニケーション。


あなたに最高の笑顔が出来ますように。

















 

漫画「ワイルド・キャッツ完全版」

2010-01-20 18:30:43 | 読書
以前、私は人に勧められ、清水玲子さんの「22XX」を読み、切ない恋のお話に泣いてしまいました。
この「ワイルド・キャッツ完全版」も、切ない恋のお話を堪能出来るからと勧められ、期待に胸ふくらませ、ハンカチを手元に置き、周到に泣く準備を整えて読んだのです。

この作品、どんなお話なのかと言いますと、子犬と間違えられて育てられたライオンが、飼い主の男の子に恋してしまうストーリーなんです。

う~ん、これはたしかに切ないかも知んない・・・
ペットとして、男の子に可愛がってもらうだけならともかく、恋して人間と結ばれるなんて、どう考えてもありえないと思う・・・
それに、もし私をライオンが好きになったらと思うと・・・

う!な、なんか食べられちゃいそうで怖い!

たしか、映画「野性のエルザ」で、ライオンと人間のあたたかい交流を描いた原作者の女性は、ライオンに襲われて亡くなっちゃったんじゃなかったっけ?
それに、日本でも元子役スターの松島トモ子さんはライオンに餌をあげてる最中に、首を噛みつかれた事もあったし・・・

やっぱり、ライオンて怖い~

でも、この漫画はライオンが人間に恋するお話を切ないだけではなく、コメディっぽく描いているのです。
だから、ライオンが真剣に愛すれば、愛するほど、どうしても笑えちゃうの。

いやいや、笑っちゃいけな~い!

シーザーは愛されようと必死なんだし、泣かなくちゃ。

・・・うふふ、ダメダメ!
やっぱり、無理~!
だって、作者が笑わそうとしてるんだもん!

アハハハ・・・

結局、大笑いして、別の意味で泣いちゃいました。

だけど、シーザーの飼い主の男の子に寄せる愛情の一途な事!

報われない愛は、あきらめも必要かも知れないけど、自分の気持ちに正直になるって、もっと大切な事よね?

ね、シーザー。
あなたが、どうしてもご主人様を好きなのなら、あなたの気がすむまで、愛しなさい。

たとえ、それが結ばれない愛だとしても、きっと別の形で叶えられると思うわよ。



「ワイルド・キャッツ」の、もう一つのトングのお話。

これは文句なく泣けました。

不幸な生い立ちをしたトングがさまざまな苦難を経て、盲導犬となり、責任感のあるたくましい犬に成長するお話。

トング、たくましくなったね。
今まで、いろんな苦労をしてきたけど、よかったわね。

生きるって、こういう事なのね。


この清水玲子著「ワイルド・キャッツ完全版」は、笑いあり涙あり、私のお気に入りの一冊です。









 

ダイエット栄養(糖質)

2010-01-19 08:32:36 | やっぱりダイエットしたい!
私はダイエット当初、栄養の働きや一日の最低摂取量を知らずに、ご飯や、お肉、油を極力減らしていました。
その方法で、一応痩せるには痩せたのですが、ダイエットを始めて、九ヶ月後、チョコレート、菓子パン、アイスクリームなど、お菓子がやめられなくなってしまいました。食べないと脱力感に襲われるので食べない訳にはいかないのです。
そこで、私はただ食事制限をするのではなく、栄養の一日の最低摂取量を守る事はとても大切だと痛感しました。
それでは、これから暫く栄養の種類や働きについて書いていきたいと思います。

誤りがあるといけませんので、栄養に関する本の記述を、そのまま引用いたします。

栄養には主に、糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維があると言われています。
これらの栄養をバランスよく食べる事がダイエット成功の第一歩となります。
参考にした本は、法研より出版されている中村丁次著「食事で病気を治す本」です。

それでは糖質について。
糖質は炭素、水素、酸素の3元素より構成されていて、炭素(C)と水(H2O)とが結合したようにみえるために炭水化物、あるいは含水炭素と呼ばれています。
糖質にもいくつかの種類があります。
最も簡単な構造をしているのが単糖類で、ぶどう糖、果糖などがあります。
単糖類が2つ結合したものを二糖類といい、蔗糖(砂糖)、麦芽糖、乳糖などがこれらの仲間に入ります。
さらに、いくつもの単糖類が連なったものが多糖類で、澱粉がこれに入りますが、オリゴ糖やデキストリンと呼ばれるものも、この仲間です。
食品から摂取された糖質は、体内で主としてエネルギー源になるのですが、直接利用されるのは約半分で、残りはグリコーゲンや体脂肪へと変換されます。
この場合、多糖類より二糖類や単糖類のほうが、より脂肪へと変換されやすいのです。
糖質は、このように体脂肪へ変わりやすいのですが、一方で大切な働きをしています。
それは第一に、糖質は速効性の高いエネルギー源であり、スポーツや激しい仕事をするうえで不可欠な栄養素なのです。
その人が持つパワーは、体内に蓄積されたグリコーゲンの量に比例するともいわれています。
第二に、通常糖質は脳、神経系に対する主たるエネルギー源となります。
そのために、血液中の糖のレベル(血糖)は、がんこに維持されます。
もし血糖が異常に低下すると、脳はエネルギー欠乏となり、意識を失ってしまう事さえあります。
糖質が極端に少なくなると、ケトン体というものが生成され、血中にでて、血液が酸性にかたよってしまう事もあります。
一日に糖質の摂取量は、200~300グラムにします。たとえダイエットをするにしても、100グラム以下にはしない事が重要です。

映画「愛と死を見つめて」

2010-01-17 00:02:59 | 映画・テレビ
映画「愛と死を見つめて」昭和三十九年制作、吉永小百合主演。


この映画は、軟骨肉腫という病に冒され、二十一歳という短い一生を終えた大学生、大島みち子さん(ミコ)と、彼女を支え続けた河野実さん(マコ)の実話をもとにした純愛のお話です。

二人が初めて知り合ったのは高校生の時で、関西の同じ病院に入院して、阪神タイガースファン同士という事で意気投合し、退院後も文通をずっと続けていました。
その後、ミコとマコはそれぞれの大学に進み、学業に勤しむ毎日を送っていたのですが、ミコの病気が再発し、再び入院する事になってしまいます。
東京の大学に通っていたマコは文通のほかに夏休みを利用して、大阪駅の構内でビール売りのアルバイトをしながら病院に見舞いに訪れ、ミコを励まし続けます。
しかし、ミコは放射線治療で、少しは病状が良くなるものの、つねに再発の不安と隣り合わせで、マコの幸福の為なら、自分から身を引いた方がよいのではと一人思い悩むのです。
そして、ある日マコに手紙を書きます。

・・・その日、主治医の先生からお話を伺い、そしてさとされました。
私の病気は現代の医学では回復の見込みがない事。
私の命は、これから先、どれくらい持つのかデータが少なくて分からない事などでした。
その時、私は不思議に冷静でした。
すでに覚悟が出来ていたのかも知れません。
ですから、その時すぐあなたに私の病気のすべてをお知らせし、あなたに新しい道を進んでいただかなければ、あなたは幸福を逃がしてしまう。
こんな事、分かりすぎるくらい分かっていながら、あなたとお別れした後の淋しさが怖くて、お別れの手紙を書く勇気がありませんでした。
だけど、もうこれ以上お別れをためらってはいられません。
マコ、あなたは私に真剣に人を愛する事を教えてくれました。
そして私は人を愛する尊さを知りました。
・・・マコ、今までのミコはもう死にました。
この手紙を最後にあなたと私をつないでいた糸はぷっつりと切れたのです。
私の二十年の生活記録にもっとも美しい花を咲かせて下さったあなたに心からありがとうを言います。
ありがとう、マコ。
マコ、ありがとう。
マコ、幸せになって下さい。
ミコの分まで二倍も三倍も・・・さよなら・・・さよなら・・・・

その手紙を読んだマコは急いで病院に駆けつけます。
そして、弱気なミコに、マコは「いいかい?ぼくは君の病気がどんなにひどくなろうとも、君から絶対離れないぞ」と励ますのです。
だけど、ミコはその言葉に「マコは、私がどんな病気なのか分からないから、そんな事を言うのよ」と言いながら、うつむいてそっと涙ぐむのです。

ミコは軟骨肉腫という難病を患い、女性にとって、もっとも大切な顔が冒されてしまう病気だったのです。

しかし、そんな自暴自棄のミコに、マコは「君が病気と闘って闘って敗れたんなら、それでいいじゃないか。だけど、今の君は肉体が病気に負ける前に精神が病気に負けてしまってる。それじゃ今まで君を育ててくれた両親はどうなるんだ。
ぼくは君が病人でなかったら、君を殴りつけてでも君の精神を叩きなおしてやるのに・・・」

その必死なマコの励ましに、涙ながらに謝るミコなのでした。
そうして、ミコは手術を受ける決意をするのですが、いざ手術をしてみると、思いのほか病状が悪化していて、手術を途中で打ち切らざるを得なくなるのです。

その後、病気はさらに悪化の一途をたどり、死の時が刻一刻とミコに近づいてきます。
ミコ危篤の報せに、東京から急いで会いに来たマコに、ミコは細く弱々しい手を差し延べて、マコを迎え入れます。

そして、いつか元気になったら、マコと信州に行きたいと、か細い声を振り絞るようにしてしゃべるのです。


それが、ミコの最期でした。

マコと一緒に信州に行きたいという、彼女の夢は叶えられる事なく亡くなってしまいました。

彼女は病気に負けたのでしょうか?
病気に負けたから彼女は亡くなったのでしょうか?
いいえ。私は決して、そうは思いません。
彼女は何度もくじけそうになり、自ら命を絶とうと思った事さえありましたが、病気と正面から向き合い、マコと一緒に病気と闘ってきたのです。
彼女の身体は病気が奪ったかも知れませんが、彼女の心は病気に勝ったと私は信じています。



先日、私は行きつけの本屋さんで、この「愛と死を見つめて」の文庫本を見つけました。
大島みち子さん(ミコ)が亡くなって、四十数年経った今なお二人の必死に生きた愛の記録は読まれ続け、人々の感動を誘っているようです。


人生は長く生きたかではなく、いかにして生きたかが大切である。


あらためて、この言葉の意味を思いました。








 

ダイエットお菓子の対処法Part3

2010-01-14 14:00:05 | やっぱりダイエットしたい!
ダイエットのお話、ずいぶんお待たせしてごめんなさい。
いよいよ、今日から再開しますので、どうぞよろしくお願いします。


私はダイエットを続けるうちに、お菓子がやめられなくなってしまいました。
お菓子を食べないと、脱力感に襲われるので、食べない訳にはいかないのです。

そこで、やめる方法をいろいろ探しているうちに、食べ合わせダイエットで有名な伊達友美先生の著書に出会いました。
それには、愛情不足とともに、栄養不足が指摘されていました。

ご飯とお肉の量が足りないから、お菓子がやめられなくなるらしいのです。

私は、それらのものを、しっかり食べる事によって、ようやくチョコレートの呪縛から開放されたのです。

前回は、ご飯のお話を書きましたので、今回はお肉のお話をします。

栄養学的に考えると、お肉は動物性タンパク質にあたるそうです。

タンパク質は細胞の主成分で、筋肉、皮膚、毛、骨、赤血球、さらに、肝臓、心臓、胃腸やウイルスに対抗する抗体などのもとになる栄養です。
そのタンパク質が不足すると、成長阻害、下痢、むくみ、食欲不振、疲労感、貧血、精神障害などの全身症状が現れます。

タンパク質には、植物性タンパク質と動物性タンパク質があって、動物性タンパク質は非常に優秀なタンパク源なのですが、脂肪が多く含まれているのが難点です。
そこで、私は野菜の中でも多くのタンパク質を含む大豆製品の豆腐や納豆等を食べていました。
しかし、植物性タンパク質では得られない何かがお肉にはあるらしいのです。
とくに、お肉に含まれるチロシンが不足すると、甘いものが欲しくなり、やめられなくなるそうです。

こうして、私は栄養の勉強をして、お菓子がやめられないのは、単に意志が弱いからでは無く、栄養不足にも原因があると身を持って知りました。

では具体的に、何を食べたのかと言いますと、コンビニにある、のり巻きおにぎり一個(具は梅干し)と、お肉(フライドチキンや焼鳥、つくね棒等)でした。
このおにぎりと、お肉をゆっくり味わいながら食べて、お菓子の呪縛から解放され、栄養コントロールが出来るようになったのです。


では、次回から栄養の働きや一日の最低必要量について書いていきたいと思います。





映画「第三の男」

2010-01-12 21:02:06 | 映画・テレビ
この映画は、第二次世界大戦直後の、戦火で半ば廃墟と化したウィーンが舞台になっています。
このウィーンに住む旧友ハリー・ライムに、アメリカ在住の三文作家ホリー・マーチンは呼び寄せられるのですが、ウィーンに到着したその日、ハリー・ライムは交通事故で亡くなってしまいます。
ところが、誰一人として事故の瞬間を目撃した者はなく、不審に思ったホリー・マーチンは、旧友の死の謎を探るべく第三の男の行方を追って、ストーリーは展開していきます。
それに、ハリー・ライムの恋人アンナが、この映画に彩りを添え、いつしかホリーはアンナが好きになり、その思いを胸に、共にハリー・ライムの死の謎を探るのです。
すると、思いもよらない事に、ハリー・ライムは闇社会に君臨するボスだった事が判明し、彼の犯罪が次々に暴かれていくのです。





この映画は、モノクロの良さを最大限に活かした光と影の演出で、モノクロ映画の頂点を極めたと高く評価されているそうです。
そのほかにも印象的なシーンが数多く登場し、廃墟と化したウィーンの町並み、大きな観覧車、あたかも迷宮を思わせる巨大な下水道での追いつ追われつの息つまるシーン等々忘れられない名場面の連続です。

でも、この映画が人々に支持される主な要因は大人同士の恋、悲恋を扱った点にあると言ってよいと思います。
恋した男性は闇社会のボスとして犯罪に手を染め、それを知りながら、恋人アンナの恋心はハリー・ライムから離れないのです。
とくに印象的なのは、ラストシーンで、並木道の下をホリー・マーチンに一瞥もくれず、黙って、その横を立ち去るアンナの姿です。

彼女は、これからどうやって生きていくのでしょうか。
これからも、ずっとハリー・ライムの思い出を胸に生きていくのでしょうか。

その答えを誰一人知るすべはなく、ただアントン・カラスの奏でる叙情的なツィターの調べが、いつまでも私達の胸に鳴り響くばかりなのです。








  

彼女達の悩み

2010-01-11 19:28:13 | Weblog
なんだか、今日はしんみりしちゃったなぁ~

先日、私にレズビアンのプロフィール・フレンドがたくさん出来ちゃったって書いたじゃないですか。
その中のお一人と、今日のお昼にメールのやり取りをしていたんですけど、思わず考えさせられてしまいました。
その女性はブログを書いていて、私は今までコメントをよく書いていたんですけど、最近その内容がエッチというか、かなりきわどくなってきたので、コメントを控えていたのです。
そうして、私が最近コメントを書かなくなったものだから、彼女も気になっていたのでしょうね。
だけど、その事に触れたメールを送ってきた訳ではないですよ。
ただ、私の文章を読むと、癒される、優しい気持ちになれるから好きって書いてきただけなんですけど、たぶん私がコメントを書かなくなったので、気になってそういう事を書いてきたのかな?と思って、「最近、内容がかなりハードになってきたので恥ずかしくて書けないのです。ですけど、あなたの文章は、とてもロマンチックなので、読むのを楽しみにしていますよ」と書いて送ったのです。

すると、私も自分のそうした性癖で、異常なのでは?と、かなり悩んで生きてきました。
また世の中には、同じ悩みを持つ女性がたくさんいます。

自分は、半年前にブログにそうした同じ悩みを持つ女性から「このまま消え入りたい・・・」という内容のコメントを受け取り、とても人ごととは思えず、プロフィール・フレンドに誘い、毎日メールのやり取りを続け、その女性は少しずつ元気を取り戻し、明るくなったというのです。


私は、そのお話を聞いて、レズビアンであったり、性欲が強い人は、人に話せず、一人で思い悩んでいる女性が多い事に初めて気付かされました。

また、そうした女性には、私の文章が優しさに満ちて、とても癒されるらしいのです。

そんな思いもよらないお話を聞かされて、私は二度びっくりしてしまいました。
だって、彼女達のブログは、わりにエッチな文章が多いものですから、彼女達はただ性欲が強いだけで、ほかの事には興味は湧かないのかな?と、ちょっと意地悪な見方をしていたからです。
だけど、彼女達は彼女達なりに悩んでいるんですね。

私の文章で、彼女達が癒されるのなら、彼女達の期待に少しでも答えなければいけないなと思いました。


本当に、悩みって、人それぞれあるものですね。






  

雪の女王 アンデルセン

2010-01-10 12:59:41 | 読書
このところ、宮崎では寒い日が続き、今日も私は寒さにふるえていました。

こんな寒い日に、ぴったりのお話は何だろうと考えていたら、アンデルセンの「雪の女王」を思い出しました。

アンデルセン

私は子供の頃、アンデルセンの童話が大好きで、「マッチ売りの少女」や「人魚姫」を繰り返し読んでは、何度も涙したものでした。

そうしたアンデルセン童話の中でも、この「雪の女王」は、からだの底からガチガチ冷たくなるような、とても怖い気持ちになったのを思い出します。
それでは、ちょっとだけあらすじをご紹介したいと思います。

「雪の女王」

あるところに、一匹の悪魔がいて、大変なものを発明してしまいました。
それは正しいもの、美しいものがみにくく歪み、みにくいものは、よりいっそうみにくくなる魔法の鏡でした。
そうして、その鏡に映った人は誰でも邪悪な心が芽生え、喧嘩や騒動が絶えなくなるのでした。
やがて、悪魔はその鏡を持って、天国に向かいました。
今度は神様や天使達を困らせようと思ったからです。
ところが、天国に昇る途中、持っていた鏡を落とし、何千何万という鏡のかけらが世界中に散らばってしまいました。

その鏡のかけらを吸ったり、目に入った人は、善良な人や無邪気な心を持った子供でさえも、邪悪な心が芽生え、物事の正しい判断が出来なくなりました。



ある大きな町に貧しいけれど、とても仲良しの男の子と女の子が住んでいました。
男の子の名前はカイで、女の子はゲルダと言いました。
この二人が、いつものように仲良くお庭で動物や鳥の絵本を見ていた時、カイの目を何かがチクリと刺しました。
その刺したものこそ、あの邪悪な心が芽生える魔法の鏡だったのです。


やがて、カイはそれまで仲良しだったゲルダに意地悪をするようになり、ある日、そり滑りをしていた時、雪の女王に、遠い雪の世界へと連れ去られてしまうのです。
ゲルダは、大好きだったカイがいなくなり、来る日も来る日も泣き続けました。

カイちゃんは一体どうしたのでしょう。
なぜ、あんなに優しかったカイちゃんが、意地悪をするようになったのでしょう・・・

みんなは、カイは死んだものと思い、次第に忘れ去られていきました。
ゲルダも忘れようとしたのですが、お日さまやツバメが、カイは生きていますよとゲルダに教えます。
その言葉をゲルダは信じ、真新しい赤い靴をはいて、カイの後を追って旅に出るのです。
その旅の途中、ゲルダは何度も不安や苦しみに襲われるのですが諦めないで、ひたすらカイの姿を探し求めるのです。

そして、ついに雪の女王のもとにいるカイに巡り会います。

だけど、カイの心は固くこわばっていたうえ、目には、あの正しいもの、綺麗なものを邪悪なものに変えてしまう鏡のかけらが入っていて、大好きなゲルダに気付かないのです。


ゲルダはあまりのカイの変わり果てた姿に、涙がとめどなくあふれ出し、カイと一緒に歌った思い出の歌を、ふと口ずさむのです。
すると、氷のように冷たかったカイの心が動かされ、目から少しずつ涙がこぼれ、あの鏡のかけらが目から転がり出たのです。

「ああ、ゲルダ!君はゲルダじゃないか!ぼくは今までどうしてたのだろう・・・」



長い旅の途中、苦しい思いをし、不安に襲われて、何度も泣いたゲルダでしたが、こうしてゲルダはカイを取り戻す事が出来たのです。




私は、「雪の女王」を大人になった今、あらためて読み返し、この素晴らしい愛の物語に感動せずにはいられませんでした。


世の中には、さまざまな物の見方があるうえに、長い人生を歩んでいるうちには心が歪んでしまう事は決して少なくありません。
だけど、その時にその歪んだ魂を救ってくれるもの。
それがもしあるとしたら、それはただ一つ誰かの愛情だけなのかも知れません。


ぜひ、人の愛を信じ、曇りない澄んだ心を、いつまでも持ち続けていたいものだと思います。